ぱにっく84!不純異性!?危ない同棲生活開始!
「同棲って何だ!?」
と、馬鹿丸出しの発言をしているのは大河だ。
恥夜は呆れた感情を隠すように狸寝入りをしていた。
二人は今、異端者対策本部にいる。
大河の退学騒動が明けた今日。二週間後には進級式がある。そんな最中でも呼び出し。
二日続けて呼び出しを食らった大河はやや困惑しながらも、呼び出された場所――異端者対策本部に足を運んだ。
いつも通り、扉の接合部分の僅かな溝に生徒手帳を差し込み、扉を開けた。
真っ白な部屋の中心。白いロングテーブルに頬杖を着く恥夜がいた。
こくん、こくん、と頭を落としている。どうやら睡魔に襲われているようだ。
人を呼び出しておきながら転た寝こきやがって〜。大河は怒り心頭だ。
大河は足音立てずにそっと恥夜に近寄り、背後に回って、突き出た乳房に腕を回し――、
「……!」
瞬間、大河の顎下に木刀が現れた。一センチあるかないかくらいまで突きつけられている。
「あ、危ないじゃないか!」
と、危険人物が申しております。
「同棲しますよ」
開口一番。そんなぶったまげたことをしてきたのは恥夜だ。
そんなこんなで同棲話は始まったのだが、大河は同棲を知らないようだ。
「そうですね……同居と言えば伝わりますか?」
大河は少し間を空け、思考を働かせる。
そして、言葉の意味を理解した。
「俺と一緒に住むのか!?」
「最初からそう言いましたが」
大河は反対側に回り、恥夜の対になるよう座った。
体をやや前屈みにしている。
「……もしかして、レズ?」
バッ、と鋭く空を掻きながら、木刀が大河の顔面に肉迫する。
恥夜は顔を赤らめながら、ゴホン、と咳き込む。
「違います。それに貴方は男でしょう」
「困ったな〜、俺は女として生きてきたつもりだから、いきなり惚れられても――」
喉仏に木刀が触れる。
大河は危機を感じたのか、そのまま身を後ろに戻した。
「一時的に退学は見送りましたが、貴方が男であるのは変わらないのですよ。生徒と同居させるのは許しがたい行為です」
「……神乳も女の子じゃん」
「ええ。ですから、私が責任を持って貴方を管理するのです。私の決断で貴方を残したのですから責任を持つのは当然です」
恥夜は席を立つ。
大河に背を向けて、
「今日中に寮の最上階に荷物を運んでおいてください。私は進級式の打ち合わせをしてきます」
その場を後にした。
瞬間、殺風景な学園長室に変わった。
置物一つ無くなってしまった部屋。大河は尻餅をついてしまった。
頭が回らないのか、その場で固まっていた。
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