ぱにっく48!美味しいのか不味いのか分からないシチュエーション!?
大河とキャッツが相見えてた頃、関西姉妹は既に実を一つずつ採取していた。
敵にも見つかることなく、現在は三つ目の実を探しに行っている。
ちなみにホロは、もう歩けない、との理由で探すのを中断していた。ブルーは探してはいるが、すれ違いにより見つけられないでいる。幸運なのか不幸なのか分からない。
で、大河とキャッツのいる空間なわけだが、一人の女性が膝を着いて男性の性器に顔を寄せているという、傍から見れば、口で性欲処理をする直前の光景にしか見えないだろう。
放送倫理に反するため、絶対に映像では流せないのは確かだ。
キャッツの顔が沸騰し、ぷしゅーと湯気を出していた。
反射的に目を背け、手で顔を隠す。
「ああああなた……! それは一体何なんですの!?」
大河は引き下ろされた半ズボンと下着を履き直す。
「何ってナニだよ……って違う! 誤解だ!」
「女性であるあなたに何故そんな物がついているの!?」
はっ、と探偵が犯人を確信した時みたいにキャッツはそれを思いつく。
「まさか……! あなた、本当は男性だったのね!」
キャッツはすくりと立ち上がり、
「ち、違う! お前だって見ただろう!? 俺の割れ目様を!」
しかし、大河の言葉に聞く耳持たずに、その場から走り出す。
あっ、待てっ……! 大河は少し遅れて走り出す。
森林に挟まれた道を走る二人。
「どこ行くつもりだ!」
大河は前方十五メートルくらい先を走るキャッツに叫んだ。
「決まっているでしょ!? 学園長に告げるのよ!」
学園長は知っているから大丈夫だ。大河は胸をなでおろす。
が、キャッツは考えを改め、
「いや、今は外に出れませんから、とりあえず、あなたの連れとブルーとホロに言いましょう」
大河の居場所を奪うどころか生命を奪い兼ねない、危険な発言をした。
それを聞いた瞬間、大河の脚が急激に速くなった。
空気を切り裂くような速さで、キャッツに肉迫する。
「……はっ! 口封じのために私を襲うつもりですか! そうはいきませんことよ!」
キャッツは更に加速する。
これではどちらが鬼なのか分からない。
そんな馬鹿みたいに全力疾走している二人の姿を、別の空間にいた関西姉妹が目撃していた。
虎鉄は実を採取している。が、神戸はしっかりと目撃していた。
酷く疲れた表情をしている。虎鉄は実を採取した。
「どないしたん? お姉ちゃん?」
さっ、と神戸は虎鉄の目を手で隠した。
「お姉ちゃん?」
「見ちゃ駄目だ。見ると人生が終わる」
二人の姿を目撃したのは関西姉妹だけではなく、別の空間で休憩していたホロもだ。
「お二人とも元気ですね……」
その頃、ブルーはまたすれ違いを起こしていた。
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