桃缶ぱにっく!ブレイク・オブ・クロニクル!(48/167)PDFで表示縦書き表示RDF


桃缶ぱにっく!ブレイク・オブ・クロニクル!
作:俺とキルマシーン



ぱにっく48!美味しいのか不味いのか分からないシチュエーション!?


 大河とキャッツが相見(まみ)えてた頃、関西姉妹は既に実を一つずつ採取していた。
 (ホロ)にも見つかることなく、現在は三つ目の実を探しに行っている。
 ちなみにホロは、もう歩けない、との理由で探すのを中断していた。ブルーは探してはいるが、すれ違いにより見つけられないでいる。幸運なのか不幸なのか分からない。
 で、大河とキャッツのいる空間なわけだが、一人の女性が膝を着いて男性の性器に顔を寄せているという、傍から見れば、口で性欲処理をする直前の光景にしか見えないだろう。
 放送倫理に反するため、絶対に映像では流せないのは確かだ。
 キャッツの顔が沸騰し、ぷしゅーと湯気を出していた。
 反射的に目を背け、手で顔を隠す。

「ああああなた……! それは一体何なんですの!?」

 大河は引き下ろされた半ズボンと下着を履き直す。

「何ってナニだよ……って違う! 誤解だ!」

「女性であるあなたに何故そんな物がついているの!?」

 はっ、と探偵が犯人を確信した時みたいにキャッツはそれを思いつく。

「まさか……! あなた、本当は男性だったのね!」

 キャッツはすくりと立ち上がり、

「ち、違う! お前だって見ただろう!? 俺の割れ目様を!」

 しかし、大河の言葉に聞く耳持たずに、その場から走り出す。
 あっ、待てっ……! 大河は少し遅れて走り出す。
 森林に挟まれた道を走る二人。

「どこ行くつもりだ!」

 大河は前方十五メートルくらい先を走るキャッツに叫んだ。

「決まっているでしょ!? 学園長に告げるのよ!」

 学園長は知っているから大丈夫だ。大河は胸をなでおろす。
 が、キャッツは考えを改め、

「いや、今は外に出れませんから、とりあえず、あなたの連れとブルーとホロに言いましょう」

 大河の居場所を奪うどころか生命を奪い兼ねない、危険な発言をした。
 それを聞いた瞬間、大河の脚が急激に速くなった。
 空気を切り裂くような速さで、キャッツに肉迫する。

「……はっ! 口封じのために私を襲うつもりですか! そうはいきませんことよ!」

 キャッツは更に加速する。
 これではどちらが鬼なのか分からない。
 そんな馬鹿みたいに全力疾走している二人の姿を、別の空間にいた関西姉妹が目撃していた。
 虎鉄は実を採取している。が、神戸はしっかりと目撃していた。
 酷く疲れた表情をしている。虎鉄は実を採取した。

「どないしたん? お姉ちゃん?」

 さっ、と神戸は虎鉄の目を手で隠した。

「お姉ちゃん?」

「見ちゃ駄目だ。見ると人生が終わる」

 二人の姿を目撃したのは関西姉妹だけではなく、別の空間で休憩していたホロもだ。

「お二人とも元気ですね……」

 その頃、ブルーはまたすれ違いを起こしていた。












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