ぱにっく39!れずびあ〜ん(壊)
大河は必死に抜け出そうとした。それこそ瓦礫から抜け出すみたいにだ。
が、恥夜はそのデカ乳のせいか思ってた以上に重く、加えて病弱した体のせいで力が出せず、大河は抜け出せなかった。
「焦らないで、ほら」
恥夜が大河の手を掴み、そのまま自分の乳房に持っていき、強制的に掴まさせた。
ブッー!! 大河は豪快に鼻血を噴き出す。
なんと大河は生乳を掴まされていたのだ!
片手では掴み切れず、指と指の間から乳房の脂肪がはみ出ている。空気の抜けたボールを握っているようなものだ。
熱った体は温かい。それが意味することは興奮状態だということ。興奮した胸の突起物は、ぴんっ、とピンク色の芽を立てていた。
尖った感触が大河の手の平の中心に当たる。
「私の胸の高鳴りを聞いて。分かる? 私もドキドキしてるの。だから、ね? 私も一緒よ」
「知るかっ――!!」
大河が高熱なせいか、二人が重なる部分だけ異様な熱気が籠っていた。そのせいか上品な香水のような匂いが充満している。
大河は段々と頭がクラクラしてきていた。欲と熱との葛藤と戦い、目をぐるぐると回していた。
そんな大河の膝に、一滴の雫が落ちた。
「……!? 今、何か垂れたような……」
恥夜は妖艶な笑みを浮かべていた。小悪魔的とも言える。
「もう言わせないで……」
大河の意識が遠のいていく中、恥夜は禁断の一言を口にする。
「上も下も洪水状態なの」
大河の意識が全速力で戻ってきた。地球を十周くらい回って戻ってきた。
「こここ洪水状態って!? てか上も!?」
ごくり、と生唾を飲む。
恥夜が覆い被さってて見えないが、俺の膝に垂れているものって……、大河の頭ん中は卑猥な妄想で埋め尽くされていた。
するり、と恥夜が大河の股の間に指を入れてきた。
びくっ、と大河は痙攣する。
寝間着越しから指を押しつけ、そのまま折り曲げる。
「ひあっ!」
思わず変な声が出てしまった大河。恥夜は大いに喜んでいる。
「ん……? 何か“棒のようなモノ“が付いているような……」
恥夜が不思議そうに呟く。
悶えていた大河は気づいた。
触られている部分とは別にもう一つヤバい部分があったことに。
そう、ナニだ。
大河の体が急激に熱くなった。頭ん中の妄想は法的に違反した内容へと変わっていた。
「ちょうどいいサイズ……私のに挿れてもらい――」
大河の寝間着が下ろされる。
終わったー、大河は心中で叫ぶ。
が、その時だった。
急に恥夜が気絶し、倒れ込んでしまったのだ。
訳も分からぬまま、大河は恥夜を見て、周囲を見渡す。
扉の外にシュプリンガーが立っていた。
ああ、そういうことか……。魔法で助かったことを知り、大河はそのまま深い眠りについてしまった。……永眠ではない。
――翌朝。
大河は学生寮にいた。
そこは見慣れた共同部屋で、現在いるベッドの隣には関西姉妹がスヤスヤと寝ていた。
生徒手帳で日にちを調べる。どうやら一日経過しているようだ。
体は軽い。風邪は治ったようだ。と、大河は生徒手帳を見て驚愕した。
「な、何があったんだ!?」
なんと知らぬ間に魔法の使用回数が96回という数値になっていたのだ。
身に覚えのな……、大河は思い出す。
「そっか! 昨日は皆おかしくなっててそれで……」
大河は昨日の淫乱事件を思い出した上で、隣で寝ている神戸の胸にタッチした。
「ほらほら! こうされたいんだろ? こうされたいんだろう!? 同士神戸君よ!」
ぐねりっ、と大河の顔面に拳がめり込む。
神戸が起き上がり、大河に鉄拳制裁を喰らわしたのだ。
「寝込みを襲うとはいい度胸してるじゃないか。ええ? 大河さんよ」
大河はブルブルと体を震わせていた。
「えええ?? つ、ツンデレ??」
それが惚れ薬によるものだという事実を知らない大河は、神戸の鉄拳の意味が理解できなかった。
と、その時、恥夜は悪い夢にうなされていた。
「うぅ……何か固い棒のようなものが……」
かくして、溺愛増幅液の騒動は清々しい朝と共に終わりを迎えるのだった。
――データの修復を完了しました。
襲撃事件から二日後、全てのメイド達のデータの修復が完了された。
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