桃缶ぱにっく!ブレイク・オブ・クロニクル!(22/168)PDFで表示縦書き表示RDF


桃缶ぱにっく!ブレイク・オブ・クロニクル!
作:俺とキルマシーン



ぱにっく22!スナック菓子のオマケだけ取って後はイラネ!


 虎鉄が魔法名を発した直後、生徒手帳に発した言葉が筆記体で綴られた。
 中心に描かれた砂時計がひっくり返ると同時に、魔法(データ)の再生中を意味する『now loading』の文字が浮かび上がる。
 程無くして、魔法の再生可能を意味する『ordrr select』の文字が浮かび上がった。
 虎鉄は人差し指を天に突き立て、その場でぐるぐる回りながら、その魔法名を再び口にする。

「シューティングスター」

 天に突き立てた人差し指、その指先に白い光が集束し出した。その光は極めて無色に近い色であるため、肉眼で確認することは難しい。
 だが、目を凝らして視れば、白い光が集束していることが確認できる。
 白い光は飴玉くらいの大きさとなって形状を安定させ、指先を包み込む。
 虎鉄はその白い光で遊ぶように指先と体を回しながら、大河にそれを向けた。
 シューティングスターが指先から離れ、大河の後頭部に向かって気ままに浮遊して行き、そのまま優しく触れていった。
 大河の後頭部から自然と痛みが消えていった。まるで死人でも見たように大河は自分を疑っていた。

「痛くない……? まさかこれが虎鉄の?」

 虎鉄は初期状態に戻した生徒手帳をスカートのポケットに蔵う。
 堂々と胸を張りながら、得意気に口にする。

「せや! これがうちの魔法“シューティングスター“や!」

 大河は目を輝かせていた。

「スゲー! 魔法スゲーな!」

 賛同するように大河は虎鉄の手を握り、ぶんぶんと振っていた。
 その傍ら、神戸はボカーンと間抜けな表情をしながら言葉を失っていた。
 二人が元気にはしゃいでいる最中、大河が神戸に気づく。

「どうしたの?」

 神戸が現実に戻ってきた。

「いや、どうしたも何も……、試合中にそれで治療する暇なんてないだろ。フツー」

 一つ間が空く。
 無言の大河と虎鉄の頭の中で、木魚を叩くが鳴る。チーン、と虚しくが音が響く。
 二人は握り合っていた手を離した。

「もう、ダウンロードできん」

 はぁ、と神戸が大きく溜め息をつく。

「……ところで神戸は何にしたの?」

 大河がそう訊くと、神戸は生徒手帳を取り出し、

「……ウイング」

 覇気のない声で魔法名を口にした。……が、生徒手帳が初期状態のままだ。魔法が発動されない。

「何だよ。壊れてるんじゃないの、それ」

 三人が寄って集まり、神戸の生徒手帳を覗いた。
 するとそこには『error』の文字が浮かび上がっていた。

「エラー? 何がエラーなんだ?」

 怪訝な声で神戸が疑問視していると、あぁ! と虎鉄が大声を上げた。

「どうしたの? そんな大声上げて」

 大河がそう訊くと、虎鉄はあわあわと口を動かしながら、神戸の生徒手帳を指差した。
 指先に視線が集中する。
 そこにはなんと――、

「う、“ウィンク“……?」

 魔法名“ウィンク“の文字が浮かび上がっていた。
 まさかと言わんばかりに、神戸は魔法の掲示板を開く。
 六十の魔法が羅列される中、神戸が最初に口にした魔法名“ウイング“の下に“ウィンク“が記されていた。
 言ってはならなかった。だが、大河は言ってしまった。

「“ウイング“と“ウィンク“を間違えたんじゃね?」

 神戸の顔が真っ赤に染まる。
 と、先ほど魔法名を口にしていたせいだろう。
 神戸が急にウィンクをしだしたのだ。
 その場の空気は言うまでもないが、壮大にネタがすべった観客席のような空気だ。
 まるで試合終了を告げるように、昼休み終了の鐘が無情にも鳴り響いていた。

 天才組に勝つ気なのはいいことだ。が、その決意むなしく、現状ではバカ組にさえ勝てる要素がない。



 恥夜ってビキニ着れんの?(撲殺)
 ちわ、作者の谷渕流です!
 皆さん気づきましたか?
 問○の人物紹介が、あら不思議、消えているではないですか! マジック? マジックですか?
 ……ええ、実は思った以上にキャラ出ないんでメイドさんの用語解説になりました。
 そもそも一つのイベントごとに話数取りすぎて非常にカオスな状況です。
 フツーの性転換+学園コメディにすればよかった……魔法って、魔法って!
 前作を見ている人ならこう思うでしょう。『谷渕の野郎、また魔術ネタやってやがるよ』
 そうなんです。谷渕さんは前作も魔術ネタだったんです(爆)
 で、バカエロでも魔法ネタ?
 自分で自分を追い込む。俺はどんだけMなんですかっ!
 ……まぁ書いてく内に最終回までの流れができたんで、それを書き終えるまでは何が何でも続けます。
 良くも悪くもバカエロらしい最終回ですので楽しみにしててね!
 ……つか、本当に恥夜はビキニを着れ(昇天)











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