ぱにっく16!たぶん被害者……やっぱ加害者かな?
大河の元にメイドがやって来た。掃除をしていたのか手には竹箒を持っている。
あまりの絶頂感に気絶するキャッツを隙間から引きずり出し、壁に寝かせる。
無表情だが、メイドは眼前の大河よりその背後のキャッツのが気になるようだ。
「性交時に分泌する体液が確認されます。私達は同性との性交に関する情報が不足しております。情報提供にご協力を願います」
「情報も何もしてないよ? そんなこと」
それに近い事をしていたのは事実である。
「そうですか。では、これより学園長様に会っていただきます」
大河は首を横に傾げながら、
「学園長? 何で?」
と、訊いた。
メイドは大河の胸からプレートは剥がし、眼前に提示する。
「魔法をダウンロードする前に学園長様の承認の印が必要となります。今回の場合はレベルアップ試験前に一時的に得るため必要となりますが、レベルアップ試験後は承認なく得ることができます」
ほへー、と間抜けな面で大河は納得した。
メイドが大河を校舎まで誘導し始めた。
「それでは私の後についてきてください」
大河はメイドの言う通りにする。ちなみに敗者は別のメイドが対処してくれる。
螺旋状に巻き付く蛇ような階段を上がっていく。大河は校舎内を覗き見しながら上がっていた。
今回のようなイベントがなければ、互いの学区に立ち入ることは禁じられているのだ。
イベントがある時にでも拝んでおくのがベストだ。
しかし、大河は直ぐに飽きてしまい、眼前を歩くメイドの方に目線を変えた。
下着の色を確認しようとした大河だが、いかんせん、足元にまで及ぶスカートがそれを阻む。
実は下着を着用していないのでは。どこまで忠実に再現されているのか。大河の中で様々な妄想が膨らむ。
ぽふっ、と幸せ絶頂な表情をした大河の顔に弾力のあるものが当たった。
尻だ。メイドの尻である。
どうやら学園長室に着いたようだ。
コンコン、ノックを二回する。
どうぞ、中から優しい女声が聞こえた。
メイドは扉を開け、大河と共に中に入った。
月光を顔面で浴びる学園長。そんな彼女の背を大河は見入っていた。
振り返り際、白銀の長髪がきらびやかに靡いた。
優美なその瞳が大河を見つめる。
「あなたと顔を合わせるのはこれで二度目となりますね。大河」
その言葉を聞いた瞬間、大河はある重要なことを思い出す。
大河の性別を変えた張本人の事、そう、他でもない学園長である。
「あっ! お前が俺を……!」
学園長はおっとりとした笑みを浮かべながらメイドに告げる。
「少し席を外してもらえますか、メイドさん」
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