ぱにっく15!恥辱に死す!いや生きてるけどね?
大河の発したペイント弾が垂直に飛ぶと思われたが、キャッツに当たる直前、壁にぶつかってしまいペイント弾の軌道が変わってしまった。
咄嗟に発したペイント弾の色は青、ダウンの軌道だったのだ。
キャッツは勝利を確信したかのように目を輝かせる。その輝きは己が背負う満月より美しく輝いていた。
――それは、現か幻か。
蜂蜜色の瞳にペイント弾の姿が吸い込まれるようにして迫って来ていたのだ。
大河の発したペイント弾は、まだ死んでいなかった。
跳弾という形と成り、壁に弾かれながら生き続けていたのだ。
しかし、それが生きていたところで大河の敗けは変わらない。
最初は不意をつかれたような表情をしていたキャッツだが、今はもう勝ち誇った表情に変わっていた。
大河に赤のペイント弾が迫る。魔法を使用時の軌道はフリー、つまりプレート直行コース――になるはずだった。
ペイント弾が壁にぶつかり、赤く泥を塗った。
「……! フェアリー!?」
キャッツは気づいた。ふらふらになったフェアリーが目を回しながら浮遊している姿を。
ポンッ、と煙を起こし、フェアリーは帰ってしまった。
キャッツは消えた原因までは気づいていないが、実は先ほどの建造物に上がる際にフェアリーに相当な負担をさせていたのだ。
小鳥が米俵を持ち上げるようなもの。“かなり重いもの“を持たせていたのだ。率直に言わせてもらうとキャッツである。
思わぬ出来事に心に乱れが生じたキャッツに予想外な出来事が襲う。
大河の発したペイント弾が跳弾と成り、勝利を確信していたため無視していたそれが、プレートとは逆の胸の方に当たった。
「あ……っ」
不運にも当たったその場所は、キャッツが最も敏感となる部分、平たい乳房の先端に付いた淡紅色の突起物だった。
天より降り注ぐは、一丁の拳銃。
キャッツは感じた瞬間、思わず力が抜けてしまい、握っていた拳銃を離してしまったのだ。
大河はそれを見逃さなかった。指先に突起物の感触が蘇る。
キャッツの拳銃を掴み、二丁拳銃と化した。
キャッツの弾倉は赤一発と青一発が消費され、大河は青一発のみが消費されている。
残った弾数は、九発。
大河が勝利するには十分な弾数だった。
胸を手で隠していたキャッツだが、そこに一発の白いペイント弾が迫る。
キャッツは咄嗟に隠す手をプレートの方に変えた。多少なりと着色を防ぐことは可能だ。
ニヤリ、と大河は不敵な笑みを浮かべた。
「ふふふ……誰がそっちを狙うって言った」
大河の双方の目が満月のように丸く輝いていた。まるで獲物を捉えた狼のように。
白のペイント弾が当たった場所、それは先ほど当たった場所と同じ、乳房の先端に付いた淡紅色の突起物だった。
「ああ……っ!」
思わず淫らな声が出てしまったキャッツ。そんなオーガズム状態のキャッツを赤のペイント弾が襲った。
再び壁を利用した跳弾を使い、キャッツの突起物を撃つ。
三度の打たれたその場所は服越しからでも分かるくらいに立っていた。
その状態が表すようにキャッツは既に限界に近い状態だった。
ぐらっ、と建造物から足を外し、下に落下してきた。
よだれが空中に粘液の糸を引いて残す。
大河は落下してきたキャッツをお姫様抱っこで抱え、ゆっくりと地面に置き、
そして――――
「俺と撃ち合いたければ“防弾チョッキ(ブラ)“をしてこい!」
西洋学区に淫らな瑞ぎ声と三十発以上の銃声が響き渡った。
試験終了後、陸に上げられた魚のように震えていたキャッツの回りには、空っぽになった弾倉が四つも転がり落ちていた。
どこかにイってしまったキャッツを覆い被さるように大河は仁王立ちしていた。
「俺の勝ちだ!」
そんなこんなで二人とも卑怯な手段で勝とうとした模擬試験だが、結果的には大河が勝利した。
パタッ、と動きの止まったキャッツの下着に小さなシミが浮き出ていた。
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