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旧作 作者:hayashi

シーズン1 エピローグ

32/114

出発

挿絵(By みてみん)
 もう兄さんの夢を見なくなった。
 そういえば……あれが最後に見た兄さんの夢だった。

 ――また兄さんが先を歩き、私は兄さんの後姿を見ていた――

 でも、なぜか追いたいとは思わなかった。
 私はその場に立ったまま、兄さんを見送った。

 やがて兄さんは振り向かずに前を向いたまま、手を振っていた。
 まるで『さようなら』と言っているようだった。

 ――そこで目が覚めた。

 今も、私のすぐ傍らには、新しい家族がスヤスヤ寝息を立てている。伝わってくる温もりと息遣い。その確かな存在にホッとする。

 ベッドから起き上がり、何となく窓へ目をやると、カーテンの隙間からは薄明に照らされる紺青色の空が覗いていた。

 窓に近づき、手でカーテンを避けると、そこには薄暗くおぼろげな影に映る家々があり――けど、その向こうの海は空のほのかな明るさにつられ、色を取り戻しつつあった。

 闇の支配から抜け出た空が青に塗り替えられていく。
 もうすぐ夜が明ける。
 ――私はリサ・シジョウ。これが今の新しい名前。

 今日もいい天気になりそう。ちょっと足を延ばせば、青空と碧い海が広がる街に私たちは暮らしている。

 私をここへ導いてくれた碧いお守りは、クローゼットの中の小さな箱の中で眠っていた。
<シーズン1 あとがき>

 昔、ちょっとだけ漫画を描いたことがあるけれど、小説はキャラクターのモノローグがわりと長く描けるのがいいですね。
 キャラの心理描写は漫画より小説の方に分があるな、と思いました。
 もちろん、絵が入る漫画は分かりやすく、かつ、インパクトもありますが、小説は情報量が多く、小説(ライトノベル1冊分)で漫画5巻分の話が詰め込める気がします。

 今はもう漫画コミックはあまり読まなくなりました。何年にも及ぶ長期連載漫画にはついていけず、短期で終わるものは話の途中で打ち切られるものも多く、よほどの話題作でないと手に取らなくなりました。
 その点、小説はとりあえず1冊の中で話の区切りがつくものが多いので、安心してつきあえます^^

 そんなわけで自分も小説という形で物語を創作してみたくなり、投稿させていただきました。
 この物語は、次シーズンへの橋渡し的な要素も入りつつも、基本的に1シーズンごとに話の区切りはつけるようにしてます。

 キャラの性格づけは物語を進めるうちに変わっていき、「こいつは、こんな奴だったのか」と思いながら、書いてました。
 漫画を描いていた時よりもキャラについて考えさせられた気がします。
 ちなみにヒロインはごくごく普通の明るい女の子です。いや、こんな境遇になったので、最初は暗いけれど……周囲の人間関係や環境によって、変わっていきます。
 なので、一面的な性格付けはしていません。主人公も同様です。いろんな面を持ってます。当初、設定していたのとは、だいぶ違ってきてしまいました。

 できるだけ漫画イラストを付けて、漫画と小説の中間エンタメを目指してます。けど、ライトノベルのセオリーからは外れてます。魔法も超能力も出てこず、テーマは堅いし、ミステリーものでも恋愛ものとも言えず、……主人公は早々に結婚してしまいます。でもDBの悟空だって、結婚してからの話が長かったし、少年漫画でだって主人公が結婚してしまう場合があるのだから、まあいいかな、と^^;
 とりあえず、自分が描きたいように書いてみました。

 シーズン2からは「恋愛要素」はなくなります。主人公とヒロインは夫婦なので、描かれるのは「家族愛」となります。
 イラストは後から編集して付け足していくことも多くなるかもしれません。とりあえず今まで描きためたものは、せっかくなので小説と一緒にアップしていきます。

 ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
 今後もおつきあいいただければ、うれしいです。
挿絵(By みてみん)
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