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煙になってしまったあなたへ

作者:想 詩拓
青空に向かって伸びる煙突。
その先から吐き出されていく黒い煙。
煙になってしまった、あなた。

あの煙は駄目な私に優しく笑いかけてくれたあなたの顔。
あの煙は泣いた私を力一杯抱き締めてくれたあなたの腕。
あの煙は怒った私を必死で追い掛けてくれたあなたの足。

あなたの体は燃やされて、煙になって天に昇るのでしょう。
風に乗って空を舞い、やがて散り広がって大地に還るのでしょう。

あなたの身体は灰になってしまったけれど、まだこの星にあるのですね。
あなたの心も身体からは離れてしまったけれど、私の内にまだあります。

あなたはまだこの世から完全に消えてしまったわけではないのですね。
あなたはこれからも生きていく私を見守り続けていてくれるのですね。

そこから私が見えますか?
あなたを見上げる私が見えますか?

私、泣いていませんよ。
もちろん哀しいし、寂しい。
でも泣くより先にすることがある気がしますから。

私はこれから逞しく生きようと思います。
あなたが見ているので、弱いところは見せられません。

私はまた愛する人、愛してくれる人を見つけようと思います。
でも、そうなったら見ているあなたは妬いてしまうかもしれませんね。

私は幸せになろうと思います。
あなたの死によって私が不幸となるなら、あなたが悲しむでしょうから。

私の愛したあなた。
死んで煙になってしまったあなた。
少しだけ、目を瞑ってくれますか?

煙が目に染みて涙が出てきてしまいました。

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