空は青そして快晴、周りは人が機械のように歩いている平和で無意味ないつもの日常。
その中で異様な者がいた、年は16,17だろうか。
背の高い二枚目な少年と眼鏡をかけていて、お世辞にも『かっこいい』とは言えない少年。
ここまでは別に異様とは思わないだろう。問題は格好だ。
二人とも紺色のコートに、アタッシュケース。学生がする格好ではない。それに眼鏡をかけた少年の左目には傷があった。
「はぁ・・・」
背の高い少年が溜息をついた。
「・・・・・」
眼鏡の少年は無視して歩いている。
「はぁぁ・・・」
また溜息。
「・・・・・・」
やはり無視。
「はぁぁぁ・・・・」
「なぁ?」
「なんだ」
「うるさいんだけど」
「だってさぁ・・」
「気持ちは分かるけど仕事なんだからさ」
そう言って交差点を左に曲がった。
「ここか・・・?」
目の前にあるビルを見て背の高い少年が聞く。
「みたいだね」
眼鏡をかけた少年は答える。
「逝くか渓渡」
「あぁ琉羽卦」
二人の名前は渓渡と琉羽卦、未知の生き物を科学で倒す【ロストキラ―】である
「でも逝くって何だ逝くって。」
「ご愛敬だ、ご愛敬」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜ビル内部〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「地図有る?」
「一応持ってきた」
そう言って琉羽卦は地図を出した。
「確か目標は・・」
「このポイントだ」
そういってマルをつけた場所に指を指した。
(内容はえっ〜と)
そういって内容を脳からひきだして、
(確かこのビルに住み着いてる霊を『消せ』ってやつだったっけ)
内容を思い出し前に進む。
「っつ!」
何かをあしに当たったようだ。
「どうした?」
「何かに当たったみた・・・」
足元には腕があった。
「これは凄い」
「凄いじゃないだろ!」
渓渡は叫んだ。
「もう見慣れただろ」
「けど・・さ」
「死者に哀れみをってか?」
「くっ!」
「なぁ?渓渡、こいつはお前の知り合いか?違うだろ、お前はこいつを知らない、それにこいつ自身『哀れんで欲しい』なんて思ってもないだろうしな、だから」
渓渡の雰囲気が変わった。
「『死者に感傷するな』だろう。聞き飽きたな」
[あなたワダレ ワタシはダれ ワカラナイ わからない オシエテ わたしは]
突然声が響いてきた、そして目の前に包丁を持った女の子が立っていた。
「あれだな」
「たぶん」
二人はそれぞれアタッシュケースから武器を取り出した。
[ヤめテ イジめなイで いや いヤ イヤぁ イヤァァァァ ]
「さて送るか、アチラへ」
「援護は任せたぜ、渓渡」
渓渡はリボルバーを、琉羽卦は太刀と小太刀を取り出した。
[こナイでぇぇぇ]
少女の周りから無数のナイフが現れ二人を襲った
「甘ぇんだよ!!」
琉羽卦が飛んできたナイフをすべてはじき落とした。
[コナイデェェェ]
悲鳴にも似た攻撃で琉羽卦に切りかかった。
ドン! ドン!
渓渡のリボルバーが火を噴く、が、彼女の周囲に届くとバラバラに切り裂かれた。
そして琉羽卦も負傷してしまった。
「琉羽卦!!!」
「ちっ!」
渓渡の攻撃で何とか逃げたがコートが螺旋状に切り裂かれていた。
[イや シニタクナイ シナないぃ]
「・・死なないよ、君は・・・・」
渓渡の両目の色が黒から銀へと変わっていく。
「君は死なない、だって消えるんだから」
渓渡はリボルバーを少女に構え撃った。だが彼女の力によって切り裂かれる、が、二発目は防げなかった。
[イヤぁ ヤだぁァ]
少女の体がどんどん消えていく。
「ごめん」
ドン!
[ア・・]
そして完全に彼女が消えるとき
[ありがとう]
「えっ!」
渓渡の耳には聞こえた気がしたが回りをみても何もなかった。すると、
「つぅぅ」
琉羽卦が起き上がった。
「琉羽卦、大丈夫か!」
渓渡が駆け寄る。
「ごめん、寝てた」
そう言う琉羽卦の目の下にはクマがついていた。
「・・・・・・」
「ちょ、待って」
眼の色が変わっていき、
「消えろ・・」
「あ〜めんどくせ〜!!」
「いさぎよく消えろ!!!」
これが彼らの日常。闇を無に返す『ロストキラー』である彼らの日常・・・・。
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