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二重人格
作:朔狩 宝黎



いつだっただろうか。

私は二重人格だということに気がついた。

私という人格と、もう一人の人格。

もう一人の人格は、男だった。

名前は礼央れおという。

ある日私は気がついた。

違う人格に乗っ取られている私の体の横に、

私は立っていた。

何故私が二人いるのか、と思った。

だけどすぐに状況がわかった。

心のどこかでいつももう一人の自分がいるのではないかと思っていたから。

そしていつか、私は礼央に恋をした。

もう一人の自分のはずなのに、恋をしてしまった。

だから、私はあいつを存在させたくて肉体を捨てたんだ。

礼央は夢なんかじゃない。

馬鹿げているかもしれないけど、私は礼央が好きなんだ。

私に話し掛けてくれる事はない彼が好きなんだ。

好きだからこそ、肉体を捨てた。

礼央?聞こえてる?今度は私が話し掛ける番。

肉体を持つあなたに、話し掛ける番。

あなたは私の言葉聞こえてるのかなぁ?

私の気持ち、知ってるのかなぁ?

ねぇ、聞こえてる?私はあなたが好きなんだよ。

答えることは無い彼、だが何故か微笑む彼。

私の声聞こえてるの?だから笑うの?

彼は表情を変えず、真っ直ぐを見ている。

彼は私を見ることは無い。

横でうっすらと存在を作る私を見ることは無い。

あなたもこうだったんだろうか。

あなたの存在に最初気づくことがなかった私に

こんな風に横に立ってひっそりと存在していたのだろうか。

それに早く気づかなかった私が、悲しい。

あなたの手に私の手を重ねる。

冷たいのか、温かいのかもわからない。

そして彼は気づかない。

私は彼の見ている方を見た。

綺麗な、夕日があったんだ。

燃え尽きてしまうんじゃないかと思うぐらい

赤々と燃え盛り、そして海の水に冷やされて消えていく。

そんな様子を彼は微笑んで見ているんだ。

嗚呼、私はこの様子をあなたと見れて嬉しい。

確かにあなたは存在している。

私は存在していない。

…だけど二人は繋がってる。

友達よりも、恋人よりも、家族よりも、

強い絆で結ばれている。

一つの体で結ばれている。

いつまでも、いつまでも一緒なんだ。

でも二つ同時に存在することは許されない。

それだけが苦痛だ、それだけが私の辛さなのだ。

二つの存在は時に反発し合う。

一つの体に二つの意思は中々長い間持つことは無い。

だからまた私が肉体を得る時が来る。

だから、さようなら。


訳わからん文体でスイマセン。
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