約束
未だにドラパンと王ドラのことは分からないが、ドラえもんが何かを知っていることは最近知った。
僕は、ドラえもんに聴きだすことにした。
学校から帰ると二階にある自分の部屋に向かった。
たぶん、今の時間ドラえもんがいるはずだ。
「ただいま」
扉を開けて、中に入った。今日は、みんないないみたいだ。
たぶん、ドラパンと王ドラは買い出しに出かけているんだろう。
ドラリーニョとエルマタドーラ、キッドは空き地でサッカーをしに行った。さっき、家から出てくるのを見かけたからきっとそうだろう
ドラメッドとドラニコフは空の旅に行っている。空を見上げたとき、こっちに手を振っているのを見た。
ドラえもんは、たぶんデート中。暫くすれば帰ってくるだろう
のび太は、ドラえもんが帰ってくるまでの間、宿題をすることにした
ドラえもんが帰って来たのは、三十分後。のび太も宿題が終わった。
「ただいま、のび太くん」
「お帰り、ドラえもん。ねえ、昨日ドラパンに何教えてもらったの?」
のび太はさりげなく聞いた。
「えーと・・・それは・・・」
ドラえもんはあたふたしている。そう簡単には教えられない。なんせ、王ドラのことだから
「ドラえもん何を話そうとしている?」
扉が開き、ドラパンが部屋に入ってきた。
「ドラパン!」
ドラパンはドラえもんに言うなと威圧している。ドラえもんがいう事が出来ないのを見てのび太はドラパンを見た。そして、ドラパンに聞いた
「ねえ、ドラパン。王ドラのこと何か知っているんでしょ?教えてよ」
「フッ。分かった、教えてやろう。王ドラが横になっていたわけを・・・」
ドラパンはフッと笑いのび太に王ドラのことを告げた。
そして、このことを他のものにいうなと口止めをした。
「分かった、誰にも言わない」
のび太は男と男の約束と誓った。
「ドラパン、気づいていたんですね?私が横になっていたわけを・・」
後ろを振り向けば、王ドラが立っていた。
腑に落ちない顔をしている。泣いてはいないが、知られたくないことだったに違いない
「王ドラ」
階段下からガヤガヤと騒がしい。キッドたちが帰って来たのだろう
でも、一向に止む気配がない。
「僕下に行ってくるね」
のび太は階段を使って下に降りていった。
「のび太くんだけじゃ、不安だから僕も行ってくるね。のび太くん待って〜」
ドラえもんはのび太の後を追って下に降りていった
ドラパンと王ドラだけが取り残された空間。
立ったまま、時間だけが過ぎていく何分立っただろうか?時間さえも気にしない
(ドラパンがいつも一緒にいてくれたのって私をあの二人から護るためだったんですよね?)
お礼を言わないとと思い、王ドラが言いかけたその時、ドラパンが口を開けた
「王ドラすまなかった!」
ドラパンは勢いおく頭を下げた。
「え」
王ドラにしてみれば、ドラパンがなぜ謝るのかがわからなかった。ドラパンが謝る姿を誰が予測できただろうか?
王ドラはたじろぐばかり
「ドラパンが悪いわけではありません。私のほうにも責任があるわけですし・・。だから、ドラパンが謝る必要はないんです。私がお礼を言わなくちゃいけないんです。ドラパンが私と一緒にいてくれたのは、キッドとマタドーラから護るためだったんでしょ?ありがとうございます。」
王ドラもドラパン同様、お礼を述べ頭を下げた。
王ドラとドラパンが頭を上げようとしたとき、相手の頭にゴツンとぶつかってしまった。
そう、二人の立ち居地が近かったためだ。
頭を抑えいる。
「ごめんなさい・・」
王ドラは痛みを堪えながらドラパンに謝った
ドラパンはいきなり笑い出した
「あはははは。すまん!王ドラが涙を溜めて、謝るのを見てしまって・・ククク」
ドラパンはまだ笑っていた。そのくらい王ドラが可笑しかったのだろう
「そういえば、いつの間にか下が静かになっていますね?」
「そうだな。行ってみるか」
ドラパンが扉を開けて出た。王ドラもドラパンの後についていく
みんな何処にいるのかなと思い、テレビがある部屋に向かった。
案の定、そこにみんないた。ドラえもんズ(王ドラ除く)がいて、静とジャイアン、スネ夫までもがいた。
みんなで真剣にテレビを見ていた。
王ドラは何を見ているんですか?って背中を向けている仲間たちに聞いた。
みんなは背中をびくりとさせ、王ドラとドラパンのほうを見た。
「なんだあ王ドラとドラパンか。びっくりさせないでよ」
びっくりしたのはこっちだとドラパンは睨んでいた
「で?何を見ていたのだ?」
ドラパンが聞いた
「ニュースだよ。練馬区にやたらと出没している怪盗が現れたって騒がれているんだ。一体誰なんだろうね?」
のび太、お前大丈夫か?とみんなはのび太を見ている。
怪盗はお前の近くにいるだろう?とも
そう怪盗を示しているのはドラパンのことなのだ。ニュースで騒がれているのは紛れもなく怪盗ドラパンである。
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