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プロローグ
この国は、今は一つの国となったが、昔は4つの国から構成されていた。
密林、砂漠、沼地、森丘にそれぞれの首都を構え、他の国を手に入れようと戦争を繰り返す時代が長く続いた。

そんな時代を終わらせたのは、4人組のハンターだった。

人間の男女2人と、竜人族の男女2人からなるグループで、彼らが現れるとすべての竜がひれ伏し逃げ去ったと言うほどの実力を彼らは持っていた。

いつからか彼らは、それぞれの国をまわり、関係を修復し、同盟を約束させ、ついには一つの国にまとめ上げた。

4つの国の王は、新しい国王は4人組のハンターの中の、人間の男がなるべきだ、と提案し、
人間の男もそれに応じ、新しい国の国王となった。
その時が、この国が誕生した瞬間である。それは今から300年前の出来事である。
新国王は、一緒に国を作ったハンターの女と結婚した。
そして、人間同士で争うことの無いよう、様々な政策を立て、戦争で疲弊した国を立て直していった。その時に作られた法律は、今でもこの国で使われている。

人間の男女が国を作る中、竜人族の男女は国を去った。当時の文献に、
「私たちは国に関わらない方がいい。彼らなら2人で大丈夫。」と言い残したことが書かれている。

それから10年が経過し、国が勢いに乗り、活気があふれ始めた頃、国王とその妻は忽然と姿を消した。
消息が消えた理由を知るものはおらず、国は一時的に大混乱となった。
国民の間では、政治家の逆恨みによる暗殺説や、身の代金目的による拉致説など、様々な説が流れたが、この事件は、国王の側近が国王に即位することで終結する。
結局、この初代国王の行方は今でもわかっていない。
この事件を調べる学者は数多くいるが、未だはっきりとしたことはわかっていない。
また、学者が提示する説も星の数ほどあり、どれもこれと言った確証が無く、信頼の置けるものではない。
しかし、ほとんどの説に一つだけ共通する言葉がある。
それは
「黒龍」という言葉である。

「黒龍」は、おとぎ話では登場することがあるものの、実際に見たという者は皆無である。
しかし、学者たちが根拠とする資料の中には、
「黒龍」という文字が少ないながらも点在している。
だが、
「黒龍」と国王がどのような関係でどうなったのかは一切残されていなかった。

最後になったが、断言出来るのは、
この国を作ったのはどこからともなく現れたハンターであり、国を作った後にまたどこかに消えた、
ということだけである。彼らに関するものは何一つ残っていないが名前だけは伝えられている。

初代国王の名はダグラス
その妻の名はリーシャ

彼らのことはよくわかっていないが、彼らが戦争をやめさせ、平和な国家を作ったことに、我々国民は感謝し、讃えなければならないだろう。
〜ナキシス国の歴史・1章より抜粋〜


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