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第5話
フォミィーティア学院本部一階。秋五とマリアは校長とアキュルと別れて、クラス分けが書かれている掲示板を見ている。


「やった。シュウゴ、一緒だよ!」


「そうだな〜」


秋五とマリアは同じクラスになった。クラスは5つ、それぞれは数字が振り分けてある。1〜5、秋五とマリアは2組になった。この二人と一緒になった男女共にテンションがグググ〜〜ンと上がった。


「・・・また騒ぎ出したな」


「シュウゴのせーだよ」


「なぜ?」


秋五はマリアのせいなのでは?と思っていたので自分のせいだと言われても疑問に思うだけだった。マリアはマリアで、子供の人口がやけに少なく若干田舎なミドリア村で暮していたため、自分の容姿が良いことに気が付いていないので秋五だけのせいにした。

まぁ、気付いていて自分のせいにする人は重度のナルシストだろう。
ちなみにナルシストは英語に直すと、ナルシシズム(narcissism)となります。・・・どうでもいい!!


その後二人は、俺じゃない、私じゃない、俺じゃないと口論しながら決められたクラスに向かった。教室は教育棟にある。一年の教室は二階にある。うすうす勘ずいている人がいるかもしれない、このフォミィーティア学院は学年ごとに階が決まっている。一階は全学年共通、二階は一年生専用。三階は二年生専用。四階は三年生専用だ。なぜそうなっているかと言うと移動手段を省ける、気兼ねなく暮らせる、などと言ったことを配慮してのこと。


二人が教室の前に着いた。外から見ても大きい建物だが、中もかなり大きい。2メートルある人でも快適に過ごせそうなくらいだ。

秋五は無駄に豪華な教室のドアを開ける。


「・・・ぬっは!!」


「ほわぁ・・・・・」


ドアを開けた先にはとても広くドアに負けないぐらい豪華だった。教室は横長の机が三つ黒板を囲むように横に並んでいて、さらに机の後ろにも机が一段、段差をあげて設置されてある、またさらにその後ろにも、と机がある。全部の机の数は、縦6、横3、で18個ある。一つの机に3人が座ることになっている、そうすると空白ができるがそれは急に入ってくる人のためだ。


「えっとー・・・席どれだ?」


「・・・アレに書いてあるんじゃない?」


「アレ?」


マリアが指さす方を見た秋五。そこは黒板、わらわらと人が群れかえっていた。


「・・・・・・・アレに突っ込めと」


「私やだよ、シュウゴ頼んだわよ!!」


「なぜ俺が?」


「大丈夫!シュウゴの力は絶大だから」


「・・・・・・・・・分かった。納得いかないけど」


反論したかった秋五だったが、それだと無限ループしそうで嫌だったので任されることにした。

バーゲンセールでおばさん達が戦争をしているが如くすさまじいことになっていた。


「(なんで初日から仲がいいんだよ)」


秋五は一人愚痴る。大体の入学式の雰囲気はギスギスしていて、みんな警戒をしてる感じだが、今この場にはそんな雰囲気は微塵も感じなかった。

意を決して、群がる人ごみに突貫する秋五。・・・だったが


「あ〜ん・・・!!」


軽く弾き飛ばされ尻もちをつく。それを見たマリアはあまりにも飛ばされた時の秋五が面白くて口を押さえて笑いに耐えていた。


「く、くくく、駄目だ、まだ笑うな・・・35秒で勝ちを(ry」


その様子をみた秋五はジト目でマリアを睨んでいた。

とその時、一人の女の子が秋五に手を差しのべながら声を発した。


「大丈夫?さ、お手を取ってくださいまし」


「え?あ・・・」


秋五は差し出されていた手を掴み、立ち上がる
いきなりのことでお礼を言うタイミングが取れなかった秋五はいつ言おうか悩んでいた。


「怪我はありませんこと?」


その女の子の言葉を聞いた瞬間秋五の頭がピカーンと閃いた。


「(今が好機!!)えっと・・・はい大丈夫です。先ほどはすみませんでした、ありがとうございます。良ければ・・・名前をお聞きしてもよろしいでしょうか?やはりこれから共に学ぶものとして、お互い知っていた方が何かと便利だと思うので」


完璧なお礼&最高のゼロ円スマイルを振る舞う秋五。まるでナンパ師である。

そんな返し方をされた女の子は・・・


「お、お礼を言われる程の事はしてませんことよ!・・・そう、当り前!当り前の事をしたまでですわ!!」


顔をほんのり赤らめてアタフタした。


「当たり前にできるのならば、尚更すごいと思いますよ?でも人のお礼は素直に受け取る、そうすればお礼をする方も受け取る方もハッピーになれます・・・っと親に教わりました。なので俺からのお礼です、受け取ってくれるとありがたいです。ありがとうございました」


「・・・そ、そうですわね。ではあなたのお礼、お受取りしますわ。どういたしまして。後、名前・・・でしたね?」


「はい、俺は響谷 秋五。ここでゆう、ファーストネームは秋五です。」


「私は、シャルル・ルア・オフィニシアと申しますわ」


二人はお互いに自己紹介を済ませて、一緒に席順を見ることになった。マリアはとゆうと・・・


「ふふ・・ぷぷぷ・・・。いたたたた。」


声を耐えて笑っていたため、腹筋の限界が超え傷むお腹をさすっていた。


席の並びはかなり適当に振り分けてある。秋五の席はドアの反対の窓際の列で、一番後ろの机の窓寄りの席。シャルルは偶然にもその右隣の席。その隣にも席はあるが新しく入る人専用となっており、今は誰も座っていない。


隣同士と言うことで、一緒に席に向かう。段を上って机にたどり着いた。机は真新しく、ピカピカと輝かんとしている。二人は席について今まで持っていた荷物を置く。秋五はふと窓の外に目を向けた

「うお!でっかい噴水」


その声を聞いたシャルルは秋五の方に身を乗り出した。


「綺麗ですわよね!アレ、私が付けるように頼んだのですよ」


「へぇ〜、・・・って頼んだ!?」


「ええ、父に頼んで。私の父はこのフォミィーティア学院の理事長ですの。だからちょっと甘えて頼んじゃいましたの」


と舌を出して笑うシャルル。それをみて可愛いなと思った秋五君だった。





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