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第11話
「藪から棒に何なんですか?婚約者!?寝言は寝て言ってください。」


「寝言じゃない!。なんだ、あれか?あたしみたいな幼児体系なんて眼中に無いぜ!へッ!。ってやつか・・・・」


「いやいや、そうじゃなく・・・。いや待てよ、それだと俺はロリコンになるのか!?。」


「あたしはロリじゃない!ただ体が発育し損ねただけだ!!」


「その発育し損ねた体がロリだって。(たぶん)」


ギャーギャー騒ぐ二人に近づく影が一つ。


「やぁ、ナルタくんと噂の入学生くん。夫婦漫才は後でやってもらってもいいかな?」


後ろからの声に秋五は振り返ると女性が居た。その人は女性にしては長身でお色のマントを張っている、一番目立つのは頭の天辺から飛び出ている二つのアホ毛。まるで昔のテレビの上に置いてあるアンテナのようだ。


「貴女はd「おっ!メロリンじゃないか。」・・・メロリン?」


「ふふ、自己紹介をするとしよう。メロリンこと『メロリア・ウォ・ダディアン』。よろしく噂の転入生くん」

メロリアはニコリと笑うと右手を差し出した。その行動の意味を理解した秋五は自分の右手でメロリアの右手をつかんで握手をする。


「俺は、響谷秋五。名前が秋五です、こちらこそよろしく」

秋五も負けじと笑顔を見せる。その笑顔をみてメロリアは苦笑いした。


「・・・君の笑顔は無限の兵器だね、相手は『旗』を立てるしかできない」


「は???(兵器!?それほど俺の笑顔はヤバイ(悪い方)のか・・・)」


「なるほど、無意識での発動さらに自分の容姿に自覚なしか・・・・シュウゴくんは罪深い男なんだね」


「????」


主人公スキル超鈍感を習得している秋五には何を言っているのかさっぱりだった。

二人のやり取りを見ていたナルタミアはイライラしていた。


「(手離せ、手離せ、手離せ、手離せ、て(ry・・・・・・)」


そんな思いも願うことなくいまだに繋いである手と手、ナルタミアは限界に達したのか二人の手を掴んで引きはがしシュウゴの腕に抱きつく。


「いつまで繋いでいるつもりだ馬鹿野郎。いくらメロリンでもシュウゴは渡さん!!」

抱きついた状態でメロリアにべ~と舌を出すナルタミア。そんなナルタを見て秋五は慌て、メロリアはクククと笑ってナルタミアとは反対の腕に抱きついた。その意外な行動にナルタは目を見開き、秋五はさらに慌てる。


「め、メロリアさん!?どうしたんです!??」


「ボクも君に興味があってね、それに君のそばにいればほかの男の子から呼ばれることも少なくなりそうだし」


「(・・・俺が呼び出されそうだ)」


「なにー!メロリン男に興味無いとか言ってなかったか!?」


「シュウゴ君は別さ。彼は何かとすごそうだ。しいて言えば・・・髪。さらに身体能力」


「髪?身体能力?」

ナルタミアは解らんと言った表情で首をかしげている。


「バレましたか?」


「うん。ナルタくんとの戦闘を拝見させてもらったからね。」


「見てたんですか!?気付かなかった・・・」


「????」

秋五がメロリアに尊敬の眼差しで見てメロリアはちょっと誇らしげな顔をする。ナルタミアはいまだ解っていない、そんなナルタミアにメロリアは教えることにした。


「ナルタくんまず髪だ、彼は入学式の時の髪の色は?」


「???ごめん、寝ていた。」


「・・・彼はその時の髪は「黒」だった。」


「黒・・・あれ?黒の髪なんてあった?」


「そう、「黒」の髪は普通ではありえない色。だけど一つ心当たりがあるそれは『闇の魔法』」


「『闇の魔法』・・・あの童話だか神話だかの本に載っている?」

ナルタミアの言葉にうなずくメロリア。


「メロリアさんそういった本ってどこで読めますか?」


「?、この学院の図書館にあるよ。明日から開館だから一緒に行くかい?」


「本当ですか!ありがとうございます。」

ぺこりと頭を下げる秋五に、お安いご用さ、と微笑むメロリア。そこにナルタミアが「あたしもいくぞ!」と言ってきたので明日は三人で図書館に行くことに。


「ん、あれは・・・やべ。」


ふと視線を動かすと秋五の見覚えのある二人がキョロキョロしながらこっちに近づいているのが見えた。そうマリアリアとシャルルだ。
秋五は顔を青くすると一歩二歩と下がる。
まだ右腕と左腕にはナルタミアとメロリアが抱きついているので二人は引っ張られる形になる。

「「??」」

引っ張られた二人は秋五の顔を不思議そうに除く。


「先輩方すみません、用事ができました」

そう言った秋五は二人を優しく離すとクルッと回れ右をする。


「??よくわからないけど解ったよ、明日放課後に本館の二階に来てほしい。」


「解りました、それでは」

そう言うと、颯爽と走る秋五。その行動はマリアリアとシャルルが秋五に気がつくのと同時だった。





sideメロリア



彼はボクの声を聞いたすぐに走っていった。そのあとを追うように二人の少女がボクとナルタくんの目の前を走りぬけて行った。
なるほど君は本当に罪深い人なんだね。

そんなことを思っているとナルタくんに声をかけられた。


「さっきの話なんだけど髪についてはいいとして、身体能力、については?」

あぁ、なるほど。それについてはまだ言っていなかったっけ。


「彼の身体能力、ナルタくんとの戦闘で魔法での身体強化をしていなかったんだよ」


「何だって!?てことは・・・」


ナルタくんはうつむいてしまった。それはしかたない身体強化なしでの肉弾戦をやってのけたのだ、それはもう人間の領域ではない・・・つまりは。


「あたしは手加減されたのかーーーーー!!!!」


「・・・・ふふ」


彼女は膝を地面につき両手を天にかかげ顔は空を向いている。どんなポーズだよ。
それを見てボクは笑った、今考えていたことのバカらしさに。


「正体が何だろうと、シュウゴ君はシュウゴ君だよね」


ボクの独り言はナルタくんには聞こえないだろう・・・ショックで。


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