10:重いなこいつ等・・・。
あの戦い?の後、学校に戻るのも面倒だったから、そのまま基地に帰ってきました。
「ただいまー、ぁあ、つかりた。」
おれが帰ってくるのを見越していたかの如く。リードがすごい顔でやってきた。怒ってんのかね?
みんなはリードの事覚えてるか?糞虫のことだ。
「佐久間くん!今日はきちんと仕事してただろう・・・ねぃぃっ?!」
すっとんきょうな声を上げて驚くリード。リードと書いて、糞虫と読む。
「どした?糞虫。」
「糞虫って言うな・・・じゃなくて!その人!そこでぼろ雑巾になっている二人は誰!?」
あぁ、忘れてた。
「はい、うちの隊長。」
あたかも借りたゲームを返すかのごとく、自然に、穏やかに・・・。
「黒ディープブラックたいちょょょょょょょう!!」ならねぇか、やっぱり。
それにしても黒ディープブラック隊長って言いにくくないかな?
「佐久間くぅぅぅん!何が、何があったのぅ!敵に一つも傷を与えず、綺麗なスーツのまま帰ってくる事ならたびたびだけどっ!こんなにぼろぼろなのは初めてじゃないっ?」
若干それでいいのかな?ってな発言も聞こえたけど・・・。
「いやね、今回の戦闘でおれがやってきた時にはもう部隊が壊滅しててね。やさすぃーおれがここまで連れてきてやった訳よ。」
「部隊が・・・壊滅?」
「あぁ、皆鼻血出して倒れてた。他の奴も回収したほうがいいぞ。ほったらかしだから。」
「う、うん。」
おれはリードに詳しい場所を教え、リードは小型の通信機で救護部隊を素早く要請していた。
さすがに仕事はできる。おれらの上に立つだけはある。
「ふぅ・・・。それにしてもよく無事だったねぇ。うちの部隊を壊滅させたんでしょ?そのヒーロー。」
「あぁ、そのことだけどさ。っよいしょっ。はいこれ、話に出てきたヒーロー。」
それはあたかものんびりスローライフな農村でのひととき、米をお裾分けするかのごとく明るく・・・。穏やかに・・・。
「えぇええぇえ!」
ならなかった。 |