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突然の彼女3・ファイナルエピソード
作:ヒロヒト.JJ



その8 茜崎涼と美智代


その8
茜崎涼と美智代

 体中がけだるかった。別にスポーツや筋トレをしていたわけではない。
 昨日はほぼ一睡もできずに夜を明かしたせいだ。かと言って、こんな明るい昼間から眠れるわけでもない。
 そうだ!美智代にお礼の電話でもしよう。彼女からの報告は予想以上の収穫だった。
 これがなければ俺は今でも夢遊病患者のようになっているだろう。

 前もって交換しておいたケータイ番号。
 美智代はワンコールも終わらないうちに電話に出た。
「美智代さん、昨日は本当にありがとうございました。僕の勝手な頼みごとを快く引き受けてくれるなんて正直全然思いませんでしたので、本当に感謝しています」
「そうなんですか?アタシ、こう見えて頼まれたら断れない体質なんですよ?」
「体質…ですか?性格じゃなくて?(^_^;)」
「あ…ごめんなさい。それでした。アタシ、あまり細かい言葉遣いって苦手なもんで」
「ハハ…(^_^;)」
 これが細かい言葉遣いになるのか疑問なところだが、どうでもいいことなのでこの件は無視することにした。
「で、茜崎さんのお役に立てたようですか?アタシ」
「はい。十分以上です。ゆりか…さんから貴重なことを聞き出してくれてますし、とても参考になりました」
「実はアタシもゆりかの家に遊びに行こうって思ってたからちょうど良かったの」
「なら安心しました。不自然な訪問は相手を不安がらせてしまいますからね」
「アタシとゆりかは親友だもの。いつ行っても大歓迎されるわw」

 今回、この美智代はお世辞抜きで大変役に立ってくれた。
 あらかじめ、ゆりかに尋ねて欲しい事柄を伝えると、その通りに実行してくれたようだ。
「茜崎さん?あまり元気なさそうですけど大丈夫ですか?」
「え?電話なのにそんなのわかるんですか?」
「声に張りがないですもん。悪いけどアタシ、声フェチなの(*^ - ^*)ゞ」
「あぁなるほど。。」
 美智代が声フェチであろうが何フェチであろうが俺には関係なかったが、協力者である彼女の機嫌を損ねてもいいことはない。
「あのー、聞いていいですか?」
「ええ」
「アタシがゆりかから貴重なことを聞き出してるってさっき言いましたよね?」
「ええ」
「でもどんなことが貴重なのかアタシには全然ピンと来ないんですけど?」
「それは次回お会いする時に、今回のお礼も兼ねて教えますよ」
「お礼だなんて…アタシ素人だから報酬なんてもらえませんよ?」
「…申し訳ありませんが、お金でお礼をすることはできないんです(^_^;)」
「あらヤダwアタシの先走り?(*v.v)」
「どうでしょう?僕が美智代さんにお食事をおごらせていただくということではダメでしょうか?」
「どんでもない!おごって下さいっ!是非とも!」
 面白い女性だ。是非ともだなんて、遠慮の言葉ひとつもない。
「美智代さんは何が食べたいですか?」
「お寿司ぃーっ♪」

 こ…こどもかっ!( ̄ ̄ ̄∇ ̄ ̄ ̄;)

「高い店じゃなくていいの。廻るお寿司でグー♪」
 なぜここで美智代が“エドはるみ”風に今のセリフを言わなければならなかったのか理解に苦しむところだが、ここも無視することにしよう。
「じゃあ美智代さんの都合のいい日にでも…」
「今日アタシ空いてますっ♪」
「あ…そうですか。。ハハ(^_^;)」
「茜崎さん、なんか本当に元気なさそうよ?」
「実は寝てないんです。一晩ずっとこの一件について考えてたら知らないうちに夜が明けていましてね。。」
「( ̄□ ̄;)ええっ?それはいけないわ!少し頭休めなきゃ!その方が冴えるよ?」
「ええ。わかってます。でも…そのおかげで実は解けちゃったんです」
「Σ|ll( ̄▽ ̄;)||lえええええええ〜?ホントにぃぃぃ?」
「たぶん間違いないでしょう。でも証拠があるわけでもないし…ただの推論でしかありませんからね」
「じゃあ、どうするの?ゆりかに教えなくてもいいの?」
「うーん。。。」
 俺はそのことについても一晩中考えていた。
 ゆりかに教えるべきかそうでないかを。。結論はまだ出ていない。
 美智代に問いかけてみる。
「このまま僕の胸にしまっておくってのは・・いけないでしょうか?」
「ヾ(≧д≦)ダメぇぇぇぇ〜!アタシも知りたーい!お寿司なんていらないから絶対知りたーい!」
「いや寿司の問題じゃなくてさ・・; ̄_ ̄)」
「森田にはどうするの?」
「森田卓には一応教えてもいいかなと思ってるんですけど。。ではこうしましょう。3人で寿司食べながらお話するっていうのは?」
「そんなのヤダぁぁぁ!お寿司は茜崎さんと二人だけで食べましょうよ!森田も交えて話すのはその後にしていいんじゃないかしら?それに茜崎さんのお金の負担も減るし」
「そ、そうですか…美智代さんがそう言うならそれで。。」
 なぜか押しに弱い俺。というか、美智代には何かしら決断力の早さと、人を巧みにリードする才能があるのかもしれない。
「やったぁ!じゃあそれで決まりね!」
「そういうことになりますね(^_^;)」
「図々しいことばっかり言ってごめんなさいね茜崎さん。タメ口の癖も治らなくて…」
「それは全然気にしてませんから。では明日、美智代さんと食事をして、あさって森田と3人で話しましょう」
「いいえ、だから今日はアタシ空いてるから、これから茜崎さんとお食事して、明日森田と話しましょうよ」
「は、はぁ…ではそのように。。(⌒-⌒;」
               (続く)







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