#551 南国への侵攻、そして神魔毒(薄味)。
「久遠、そっちのお肉はもう焼けてますから食べてもいいですわ。あっ、フレイお姉様、そっちのはまだ焼けてませんから!」
ジュウジュウと美味しそうな音を立てて焼かれている串肉を、アーシアがテキパキとひっくり返しながらあれこれと指示を出している。
海水浴と来たら昼食は浜辺でバーベキューだ。持ち込んだ肉や野菜が次々と焼かれ、僕たちの腹の中へと消えていく。
ちなみに魚や貝などの海産物は狩奈姐さんが採ってきた。なんで一人であんなに採ってこられるのかが不思議でならない。狩猟神の力は漁獲にも発揮されるのだろうか。
「フレイ、慌てないでもっとゆっくり食べなさい。誰も取りませんから」
「たくさん泳いだからお腹が減ったんだよ」
呆れたように嗜めるヒルダをよそに、フレイが焼かれている串肉をバクバクと口に入れる。
それに負けず劣らず、八重やフレイズ三人組もその旺盛な食欲を遺憾無く発揮していた。
騎士団の連中もガツガツと食べている。まあ、喜んでもらえているようでよかったよ。
ふと、騎士団の背後にあるものが視界に入る。
そこには砂で作られた、大きな城が鎮座していた。石積みや窓など細かいところまで徹底的に作り込まれた本当にリアルな城である。
作ったのはもちろん久遠だ。この大作を僕の息子はわずか二時間ほどで作り上げてしまった。思わず写真に撮ってしまったよ。
一緒に遊べないとアリスが拗ねるのではないかと思ったが、意外にもアリスは楽しそうに久遠が砂の城を作るのを横で眺めていた。
アリスなら久遠を海に引き摺って行くと思ったのだが。ううむ、淑女教育の効果が出てきているのだろうか。
そのアリスに一緒に遊ぼうとエンデが誘ってすげなく断られていたのはちょっと不憫だったが。
あまりの出来栄えに【プロテクション】をかけて保存したい気持ちになったが、久遠の『こういった作品は保存できないからいいのです。容易く崩れるのもまたこの作品の魅力の一部なのですから』との言葉に、渋々断念した。確かに儚さが美しさを際立たせるという面もあるのかもしれない。
対抗したわけじゃないが、僕も土魔法で大きな滑り台を作り、【プロテクション】をかけてウォータースライダーもどきを作った。
最後は海へと飛び込んでいくやつだ。子供たちのためにと作ったのだが、大人たちも一緒に混ざって遊んでいた。ま、いいんだけどね。
「えいっ! あれっ?」
目隠しをしたステフの木刀が、スイカの真横に振り下ろされる。残念ながら外れたようだ。
腹ごなしにとあっちではスイカ割りをしている。スイカは耕助叔父が育てたやつだ。さっきちょっとだけ食べたが甘くて美味かった。
ステフに続いてリンネが挑戦したが、またもや外れていた。
というかさ、普通スイカ割りって、周りの人たちが『もっと前!』とか『もうちょい左!』とか声をかけるもんじゃないの?
「それじゃあ修行にならないじゃない。正確に位置を把握して、自分の歩幅と武器の長さを考えればそんなに難しくはないはずよ?」
と、エルゼがなんでもないことのように言うが、難しいだろ、それは。始める前にぐるぐる回されているんだぞ? ていうか、スイカ割りを修行の一環にするなよ。
「う〜、スイカに殺気があればわかるのにぃ……」
外したリンネが悔しそうに呟く。殺気のあるスイカなんぞ怖くて食べられんわ。
その後、木刀を受け取った八雲が見事にスイカを真っ二つにした。割ったのではない。明確に斬った。木刀で。飛び散って食べられなくならないから、そっちの方がありがたいんだけれども……。
午後からはステフのリクエストにより、沖にザラタンを見にいく予定だ。
といっても見に行くのは僕と子供たちだけで、他のみんなは浜辺に残る。一応、画像は中継するつもりだけどね。
《主。報告したいことが》
《ご主人様、大変よぉ〜》
「ん? 珊瑚と黒曜か? どうした?」
沖の方へ見回りに行っていた珊瑚と黒曜から不意に念話が飛んできた。なにかあったのだろうか。ザラタンがこっちに向かっているとか?
《いえ、ザラタンではなく、何百もの巨大ゴレムの大軍が海底を進んでおります。あと数時間ほどでそちらへと上陸するでしょう》
「なんだって!?」
思わず叫んだ僕に、周囲の目が集まる。まさか『邪神の使徒』か!?
マップを開き、検索してみるが反応がない。どういうことだ? 一つ目じゃないのか?
いや、『ゴレム』と検索しても反応しないのだから、これは『方舟』《アーク》と同じ邪神の力による隠蔽が施されているのか。
「進軍してきているのは全部一つ目か?」
《いえ、その他に半魚人と四つ腕ゴレムが数千体。あと、一体だけ一つ目だけど他の機体と色違いのものがあるわぁ。他のよりかなり大きくて、がっしりとした感じのやつが》
指揮官機か? だとしたらこの間のと同じく『邪神の使徒』が乗り込んでいるのかもしれない。
まさか僕らを狙ってきた……? いや、ここで僕らが海水浴をするのはイグレットの王室にしか知らせてないし、もともとイグレットを狙っていたのだろう。
というか奴らにとってはイグレットが狙いなわけじゃないと思う。どこだってよかったのだ。
奴らに狙いがあるとすれば、人々を不安や恐怖に陥れ、溢れた負の感情を邪神へと捧げる……そんなところか?
こうしちゃいられない。すぐに対策を取らねば。
僕はイグレット国王陛下へと電話を繋いだ。
◇ ◇ ◇
「来たな……」
僕は【ロングセンス】で飛ばした視覚で、海から上がってくるキュクロプスの群れを確認する。
イグレットの海は遠浅なので、遠くからでも進軍してくる奴らがよく見える。
珊瑚と黒曜の報告通り、奴らの先頭には一際大きい巨大なゴレムがキュクロプスを率いていた。
太陽に輝くそのボディはメタリックブラウンの光を放ち、厚みのありそうな装甲はパッと見れば重装型に思える。頭には他のキュクロプスにはない角のようなものがついていた。角付きか。
大きさはスゥの乗るオルトリンデ・オーバーロードとほぼ同じくらいか。
手には同じメタリックブラウンの巨大な肉切り包丁のような武器を持っている。以前会った邪神の使徒が持っていた紫の槍と同じ不気味さをあの武器からも感じる。要注意だな。
こちらの陣営はイグレット騎士団の皆さんに、僕の奥さんたちの専用機、エンデの竜騎士、そしてうちの騎士団の乗るフレームギア数百機。
なのに僕のレギンレイヴはないというね……。
『そんなこと言われてもね。専用機を複座式にする方を優先してって言ったのは冬夜君だろ?』
「仰る通りでございます……」
電話から聞こえてくる博士の声に僕は軽く頭を下げた。
奥さんたちの専用機は、子供たちも乗れるように複座式に改良されていた。
それだけではなく、コントロールを切り替えることもできる。そのオンオフは母親側にあるが。
なんでそんな改造をしたかって? 聞かないでくれよ……。娘全員にねだられたら断るなんて不可能なんだよ……。久遠だけは僕の味方になってくれたが、それでも多勢に無勢、押し負けてしまった。
子供たちはフレームギアの扱いに慣れているし、問題ないといえば問題ないのだけれど……。
基本的に子供たちは自分の母親と同じ機体に乗ることになっているが、エルゼとリンゼのところだけは、入れ替えているようだ。
つまりリンネがエルゼの、エルナがリンゼの機体に乗る。その方が扱いやすいらしいからこれも問題ないだろ。
久遠が複座式に反対していたのは、おそらくユミナと一緒に乗るのが恥ずかしいからではないかと僕は睨んでいる。
男の子はね、母親と一緒に行動するのが照れくさい時期があるからね。これは仕方ない。レギンレイヴが使えたならこっちに乗せたのだけれども。
ユミナは喜んでいたから今回は付き合ってあげてほしい。
『それで旦那様。あれと真正面からぶつかるのでござるか?』
「こうも見晴らしがいいとその方がいいかな……。何かあったらすぐ僕がサポートに入れるし」
シュヴェルトライテの外部スピーカーから聞こえてきた八重の声に、スマホを通して僕はそう答える。
数は負けているが、戦力的にはこちらが有利だと思う。向こうになにか隠し球でも持っていないない限りは。
『あのデカブツはわらわたちの方で受け持つぞ』
『あのおっきいのはステフがやっつける!』
オーバーロードからスゥとステフの声が聞こえてきた。
大きさからもあのメタリックブラウンのキュクロプス、『角付き』はオーバーロードが相手をした方がいいと思うけど、相手はなにをしてくるかわからない。手に持った肉切り包丁も不気味だしな。充分に気をつけて欲しい。
『半魚人とか四つ腕ゴレムはイグレットの騎士団に任せていいのよね?』
「ああ、キュクロプスは海から上陸させない。上陸した細かいのはあっちに任せることになっている」
そっちの方はイグレット国王陛下と電話で話をつけている。キュクロプスの相手は基本的にブリュンヒルドがする。
だけど向こうの長距離攻撃で浜辺を攻撃されると困るので、守りに重騎士を何機か残すつもりではあるが。
『やっぱり上陸する前に叩けるように、水中戦用フレームギアの開発を急いだ方がいいね』
「うーん、開発しても量産するのに時間がかかるよなあ……」
博士の通信を聞きながら僕は眉根を寄せる。いくら【工房】だって短期間でそんなにポンポン量産はできない。さらに言うならまた鋼材費がかかる。
いや、重騎士を潰して素材を取ればいくらかは浮くけどさ……。
『む? なんだあれは……?』
「え?」
飛ばしている偵察無人機からの映像を見ているであろう博士の訝しげな声に、僕は思考の海から浮上した。
『角付きの後方だ。なにかを立てている……?』
博士の言うところに【ロングセンス】で視覚を飛ばすと、数機のキュクロプスがなにか長い筒のようなものを空へと向けて構えている。……大砲か?
「だけどこっちを狙っていないってのは……」
と、疑問に思った瞬間、パンッ! とその筒からなにかが打ち出された。僕らの上空まで高々と打ち出されたそのなにかは、まるで打ち上げ花火のように空中でパパンッ! と爆発した。
爆発は大きくない。本当に打ち上げ花火のようだった。なんだ? 宣戦布告の狼煙か?
「これは……?」
空で爆発したなにかは粉々になって、金色の粉となり、辺りに散布されている。
宙に舞う金の粉を手に取るとまるで雪のように一瞬で溶けてしまった。
なんだこれは? いや待て、まさかこれは……!
『とーさま! かーさまがきもちわるいって!』
『父上! 母上が急に頭痛がすると……!』
子供たちから奥さんたちの不調の知らせが次々と報告される。間違いないこれは……!
『神魔毒だね。ああ、大丈夫、命に関わるほどのものじゃないよ。言うなれば【神魔毒(薄味)】とでもいうやつだ』
スマホのスピーカーから諸刃姉さんの声が聞こえてきた。
神魔毒(薄味)!? なんだよ、その微妙なネーミングは!?
『神魔毒には違いないが、おそらく本当に僅かに残ったものをかなり薄めたやつだね。いろんな不純物が混じってるし、いろいろと改変されているが……正直言ってこれでは下級神はもとより従属神でも殺せはしないだろう。それでも多少は効果があるようだが』
『諸刃ちん、なんか気持ち悪いのだ……。けっこうこれ効果あるかも……』
諸刃姉さんの背後から酔花の小さい声が聞こえてくる。やっぱり神魔毒なのか!?
『いや、君のはただの飲み過ぎだろ……』
なんだよ、紛らわしい!
『本当に大丈夫だから。神族に効果を及ぼすほどのものじゃないけど、神の眷属である君の奥さんたちには少し効果があるようだね。命には関わらないにしろ、なにかしらの不調を及ぼしているはずだ』
「子供たちは? みんなは大丈夫なのか?」
『大丈夫なのよ。冬夜君の子供たちは半神なのよ? 本当の神魔毒ならいざ知らず、こんな薄味のものなんて毒にもならないのよ』
そうか。子供たちは僕という神の血を引いている。本来の神魔毒ならユミナたちより効果があったのかもしれないが、この神魔毒(薄味)では効かないのか。
僕や子供たちには神族の因子がある。だけどそれがないユミナたちにはある程度の被害が起きているのか……。本当に大丈夫なのか?
『あー、大丈夫……だと思うわ。ちょっと気持ち悪いけど……』
『食べ過ぎたときの朝みたいな感じがする……』
『手入れの悪い馬車に数時間乗せられた気分ですわ……』
エルゼ、桜、ルーのだるそうな声が聞こえてきた。やっぱり身体の不調があるらしい。弱くても神魔毒である以上【リカバリー】でも治せないんだろうな……。
寝込むレベルのものでもないようだけど……本当に薄味の毒って感じだな……。軽い頭痛や腹痛レベルか。
だけど集中して戦わなくてはいけない状況下では命取りになる可能性だってある。
邪神の使徒はそれを狙っていたのか?
『いえ、お父様。本来の狙いは別にあったみたいです。この金粉、フレームギアを巡るエーテルリキッドの流れを阻害する効果もあるようですわ。出力が約62%までしか上がりません。お母様たちの不調は向こうにしてみれば予想外の副産物なのかもしれませんわ』
出力が上がらない? 奴らの狙いはそっちだったのか?
以前、ヘカトンケイルとなった魔工王がゴレムのQクリスタルを麻痺させる煙を撒いたことがあった。あれと似たようなものか?
邪神側には偽騎士を作られた前例もあるし、目の前のキュクロプスのこともあるから、フレームギアの構造にある程度の知識はあると思ってはいたけど……。
「というか、向こうは平気なのか? あいつらだって出力が落ちているんじゃ……」
『向こうだって馬鹿じゃない。そこらへんの対策はしているだろ。そもそもゴレム技術だけで作られているキュクロプスにこの金粉の効果は薄いと思う。こっちもなにかしらの対策をしなければいけないな……。冬夜君、サンプルを確保してもらえるかい?』
「え? ああ、わかった」
と、博士の声に答えたものの、この神魔毒(薄味)は何かに触れるとそれに染み込むようにして消えてしまう。
えーっと……どうやって確保すればいいんだ……? 空中に漂う神魔毒(薄味)を前に途方に暮れる。
「あ、【プリズン】を使えばいいのか」
でも神魔毒は【プリズン】じゃ防げなかったよな。(弱)だからいけるか? これは地上に影響を及ぼしているわけじゃないから神気を使ってもセーフだよね?
僕は神気を込めた【プリズン】で空中に十メートル四方の立方体を作り出し、それをぎゅっ、と縮小して一センチ四方のサイコロ程度の大きさに変化させた。中にはキラキラとした神魔毒(薄味)が漂っている。
できた。よし。ポケットにでも入れとこう。
『父上、母上がこのような状態では如何ともし難く。私がシュヴェルトライテを駆る許可をいただきたいのですが』
『あ! 私も! 私もお母様の代わりにジークルーネを動かすんだよ!』
『おとーさん、私も! ゲルヒルデなら前にも動かしたことあるから大丈夫!』
『ステフもー! ステフもかーさまの代わりに戦う!』
スマホから聞こえてきた八雲の提案に答えるより速く、フレイとリンネ、それにステフの声が追従してきた。
ぬう……。保護者がいるんだし、少しくらいは戦わせてもいいかなとは思っていたけど、のっけからってのはなあ……。
でも、不調なユミナたちに無理させるのもな……。これが神魔毒と同じようなものなら、時間経過とともに回復していくと思うから、今だけなら大丈夫か?
「……あー、無理しない程度なら。お母さんたちの体調が戻ったならちゃんと交代すること。本当に無理はしないように」
『やったー!』
子供たちの歓声がスマホから伝わってくる。本当に大丈夫かなぁ……。ステフとリンネあたりが心配だ。
心配している僕を無視するかのように、目の前の邪神軍はどんどんと距離を詰めてきている。相手はすでに射程距離圏内に入ったな。
『では先手必勝、まずは開戦の狼煙を上げるとしましょう!』
クーンとリーンの乗るグリムゲルデがみんなよりも前に出る。
グリムゲルデの肩・脚部装甲のハッチが開き、多連装ミサイルポッドが露出した。
右腕のアームガトリング砲と左手全指の五連バルカン砲を前面のキュクロプスたちに向けられ、両足のアンカーが下りる。
『一斉射撃!』
グリムゲルデからの全力射撃が前方にいたキュクロプスたちに乱射される。
晶弾の雨に晒されたキュクロプスだったが、なかなか倒れず歩みを止めない。
『なかなか頑丈ね……! これってグリムゲルデの出力が落ちているから?』
『晶弾を撃ち出す【エクスプロージョン】の威力も落ちていますからそれもあるでしょうけど、単純に装甲が厚いんですわ!』
僕も思ったリーンの疑問にクーンが答える。
意外ともったキュクロプスだったが、止まらない弾雨の嵐についに何機かが前のめりに倒れた。
しかし先頭をいく角付きの巨大キュクロプスは、グリムゲルデの弾丸を受けてあちこちが被弾しながらも歩みを止めることはなかった。
やがてグリムゲルデは大量のエーテルを含んだ白煙を吹き出してその動きを止めた。
『一斉射撃』の活動限界だ。しばらくグリムゲルデは機体を冷却するクールタイムを必要とする。
『後は任せましたわ、ステフ』
『まかせて、クーンねーさま!』
クーンの声にステフの駆るオルトリンデ・オーバーロードが右腕を振りかぶりながら前に出る。
『いくよーっ! キャノンナックルスパイラルッ!』
振り抜いたオルトリンデ・オーバーロードの右肘から右腕が切り離され、高速回転しながらメタリックブラウンの角付きキュクロプスに向かっていく。
角付きはグリムゲルデの晶弾と同じくそれを真正面から胸で受け止めた。
分厚い胸の装甲にぶち当たったオーバーロードの右腕が回転しながらそこに亀裂を作る。
しかし砕くまではいかず、オーバーロードの右腕はこちらへと弾き飛ばされた。そのまま飛ばされた右腕がオーバーロードの右肘に帰還して再びドッキングを果たす。
『こわれなかった! かーさま、あれかたいよ!』
『むう……さっきの変な金粉のせいかのう……』
スゥの声に元気がない。オーバーロードから下ろしてやりたいが、ステフになにかあったとき、代われる者がいてほしいから少しだけ我慢してもらおう。時間が経てば体調も良くなっていくはずだ。
しかし意外と出力ダウンというのは厄介だな。人間で言えば、高山病のような状態なのだろうか。
次からの対策は博士たちに任せるとして……僕らは目の前の敵を殲滅させることに集中しなければ。