22つ、藍銅鉱は、名の通りに藍色。
こういうことです。
何故にこうなっただろう。
「ミィ様。」
あの宿婆、姉さんに押し付けられた。
あたしのとこに来たがっていたらしく、
傍にいたいと言っていたらしい。
まぁ、戦力というか、報酬という形で受け取ったものだ。
あの言葉は思い出すだけで怖くなる。
『違法奴隷商人は、
記憶を封じ、名前を奪う。
その方が抵抗をしないからね。
ニーズによっては記憶を開放できる。』
違法。
この国では当たり前。
気持ち悪くて、記憶を封じる。
自分を失う事と同じ意味だ。
「どうか、なさいましたか?。」
「なにもないよ。」
彼は、ラズは、名前を自分を失った元奴隷。
髪を洗うと綺麗な蒼い色をしていた。
剣とか、買いに行きますか。
なんとなく、今回も感に任す。
「で、また、きたんだ。」
いつかの可哀相な人。
まぁ、いいところですね。
「つけで何か買えませんか。
安い皮鎧とか、鉄剣でいいと思うのです。」
つけ、と言うと、考え出す。
安くても、最低最小限の防具。
どちらにしろ、前衛がいる。
「まぁ、最低限はつけで、いいや。」
やった。
「でさ、最近の魔法使いソロって君の事だよね。」
む、マジでか。
有名になってんだ。
「はい、そうですね。」
へぇ~~~~。
「珍しいんだよね。」
と言う感じに、
カウンターに安いのか解らない、鎧と武器だ。
「アズ~?、どう?。」
鎧を着けるのにも慣れた手つきだ。
剣は軽く、素振り。
慣れてるなぁ。
「はい、ありがとうございます。」
うーーーん。
様になっている。
「蒼髪かぁ。
多分だけど、亡国の民かもよ。」
??。
常識本にのっていたか?。
「あー、
そのへんの事をエルから聞いてないの?。」
「はい、どう言う事か教えて欲しいです。」
はいはい~。
と言う感じに解説してくれるらしい。
「有彩色を持つ原色の国の一つなんだ。
アズ君の蒼髪はこの世界を全体的に見ても
少ないんだ。
燈牙の国は、元は蒼がついてたんだけどね。
4年前の戦争で滅んだんだ。
とは言っても内部分裂だったから
あんまり、国民には被害がなかったらしいけど。」
有彩色は黄、蒼、赤の三つ。
眼の色と髪色が一致しているのがいまでは珍しいとか。
国際婚の混血化が原因??。
だと、いいなぁ。
エルさんもそういうのに当てはまるな。
この人は黄緑髪だし。
「あと、つけでも、
返せるお金になったら、催促しにいくからね。」
でしょうね。
さて、稼ぐか。
一応は宿婆が今日は食事をタダにしてくれるので稼ぎにいこ。
一回データが飛んで灰になりかけました。