“選択”しなさい
アイツらに言われた言葉。あたし自身、とても大切なコト。関わりのあるコト。
――どうすればいいんだ?
あたしが前、言った言葉。貴方はあまり、笑わなかった。皆みたいに、笑わなかった。
貴方は、私に手を差し伸べてくれた。その手は暖かくて、優しくて。
――でもね・・・
コレだけは、自分だけで“選択”しなさい
そう言ってくれた。“選択”だけは自分自身で“選択”しないと意味が無い、って。あたし自身、あまり気にしなかった。だって、いつも貴方の傍に居る、って思っていたから。
でも・・・
貴方は消えた。
あたしの目の前から、スゥーと消えた。
そのとき貴方はあたしに微笑みかけていたときで、とても楽しかった。
場所は学園内で、聖樹って呼ばれる樹で。その一本しかない大切な樹の下で、話したよね・・・?
私は目から水が出てしまった。
――知ってた? 涙って言うのはね、目から水が出て、涙、って言うんだよ?
貴方はそう言ったね。今では懐かしい・・・。
貴方が消えたとき、哀しかった。
貴方が消えたとき、寂しかった。
貴方が消えたとき、愛しかった。
最初は泣いた。貴方が消えたから、自分自身話してくれる友達が居なくなったからか、どちらかは分からない。
でもね・・・後から知ったんだ。
貴方が消えたのはね、とても大切な役目を終えたからだって。
貴方もあたしみたいに“選択”したって。前に居る門番に教えてもらったの。
あたしね、貴方が消えたから参年経ったの・・・。もう、参年。
だから“選択”できる年に、しなければならない年になったんだ。
だからね、今此処にいるの。
“選択”しなきゃ。きっと向こうへ行ったら、貴方居ると思う。
でもね、行ったら其処で終わりなんだ。
あたし・・・貴方に縛られてるから。
あたし自身決めるためにわざわざ、地まで行ったんだよ?
左は天、右は暗、下は地。
誰もが左、と選択する道を、私は迷ったんだ。つまり、あたしは二度、堕ちたの。今回でソレは終わり。
だって弐回が限度だもの。
前は堕ちた
だから今回も―――
堕ちるんだ。
逝ったか・・・?
逝ったみたいね
大丈夫かねぇ・・・まだ若いよ?
でもさ・・・向こうへ行くってコトは、彼女自身施しを受けたんでしょ?
受けてアノ顔って・・・すごい神経図太いのか、はたまた、冷酷なのか・・・
でも・・・
どうした?
彼女自身決めたコト。オレ達には関係ない
冷酷だね、でも何時かは彼女はこちら側に来るんだぜ?
どういうコトだ
アレ? 見てないの?
彼女・・・左へ逝ったんじゃないのか?
違うよ
彼女、堕ちたんだ。懲りないねぇ・・・
あのバカ・・・!!
どうしたの?
もしかして、無理矢理でも左へ行かせろって言ったの、あいつだったわけ?
・・・
図星か
アンタが気にするほどの女かぁ〜興味有るかも
ああ?
ちょっ、そんな目で見るな!
黙りなさい二人とも
すいません
すんまほ〜ん
さてと準備しなきゃ
何の?
オマッ・・・! オマエ信託だよ!
信託・・・?
新たなる仲間を迎える為に行う儀式
何をする?!
大丈夫。まだ人数十人も満たないのだから、殺すとかはしないわ
当たり前だ・・・!
では、改めて―――
誕生した堕天使を迎えよう―――――♪
|