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悪党共よ、覚悟しろ! 剣拳士、極悪山賊団をぶっ潰せ!

 山賊達が村人達を脅す。


「おい! 今舐めた事言いやがったのはどいつだ!」

「あ~ぁあ。これはちょ~っとキツいお仕置きが必要だなぁ」


 だが、怯え震えるだけで誰一人名乗り出てこない。


「おいおい、だんまりかよ。随分反抗的じゃねぇか」

「いいけどな、別に。…………だったら正直に名乗り出てくるまで、一人ずつ順に殺していくまでだ!」


 山賊達が武器を構え、村人達が悲鳴を上げる。


『ハッハッハ! 焦るんじゃねぇよ悪党共! 今言ったのは、この俺だぁ!』


「あ?」

「何だ?」


 急に、辺りが薄暗くなってゆく。

 天気が曇って来たのかと空を見上げると。




 ズゥゥゥゥウウウウン!!!!!!




 空から大質量の巨大な物体が降ってきて、村のすぐ外に着地した。

 地震かと思う程の激しい振動、土煙。

 そして、次の瞬間。




『ぎゃぁぁぁぁああああああ!!!!!!』




 村人山賊、その場にいた全員が悲鳴を上げた。


『おいおい、どうしたどうしたぁ! ご要望通り、姿を見せてやったんじゃねぇか! さっきまでの威勢はどうした! ビビってんじゃねぇぜ!』


 空から降って来たのは、彼らが今まで見た事無い程大きな、巨人。

 森の木よりも、村の建物よりもずっと大きな。

 背には巨大な剣を背負っており、見た事も無いデザインの鎧を身にまとっている。


「な、なな、なん、なん……」

「何なんだこいつぁ!」







 一方大剣神のコックピットの中では。


『あーあぁ、どうすんの? これ。空から派手に登場してみたけど、やっぱり大騒ぎになっちゃったじゃん。だから上から降って来るんじゃなくて、遠くから歩いてくるようにした方がショック少ないよって言ったのに』

「何言ってんだよ。最初に空飛ぶっつったのはお前だろ?」

『そ、そうだけどでも! 飛んである程度接近したら、地面に降りてダイケンジンを歩かせようって、私その後言ったもん!』

「はいはいはい」

『もうっ。……で、これからどうする?』

「決まってんじゃねぇか。ぶっ潰すぜ、悪党どもを!」

『んー……そうしたいのは山々なんだけどさぁ』

「何だよ。ここまで来て何か問題でもあんのか?」

『うん。さっきも言ったけど、ダイケンジンまだ本調子じゃないんだよ』

「はぁ? 本調子も何も、人間相手なんだからこんなもん、踏み潰せば一発だろうが」

『まぁ山賊に対してはそうなんだけどさー……。細かな動きが調整出来なくて、山賊踏もうとしたら家も村人もまとめて踏み潰しちゃいそうなの、今』

「はぁ!? マジかよ……」


 拳士がため息をつく。


『だからさ、どうする?』

「どうする、だって?」


 そして、ニヤリと笑う。


「そんなもん決まってんじゃねぇか」

『?』

「降ろしてくれ。俺が直接ぶっ潰す」







「な、ななな何だよあれ……」

「どうすんだよおい……おい!」


 狼狽える山賊達。

 中での会話は外に聞こえない様にしていたので、山賊達にしてみれば得体のしれない巨人が空から降って来るなり、突然黙り込んだ様に見えていた。

 最初の言葉から、どうやら自分達に敵意を抱いているらしいというのはわかる。

 だが、降って来ただけで特に何をする訳でも無い。

 今のうちに逃げるべきか。

 とは言え、彼らにもプライドがある。

 もしかしたら幻術の類かもしれない。

 そんな物に騙されて、ビビって逃げ出したなんて事になったら最悪だ。


「お、おおお、おい、見ろ!」


 すると、山賊達の前で大剣神が遂に動き始めた。


「動いた! う、うう動いたぞ!」


 動いたと言っても、片膝をつく様にその場にしゃがみ込んだだけだ。

 しゃがみ込むと胸の部分が開き、中から一人の人間が飛び降りてきた。

 いくらしゃがんだとはいえ、そこから地面までかなりの高さがあるのだが、問題無いらしい。


「お、おい! 中から人が出てきたぞ!」

「な、何だコイツ! 人間なのか!?」


 地に降り立ったのは、一人の少年だった。

 彼ら山賊達にはわからない文化の物だが、着ているのは高校の制服、緑のブレザー。

 残念ながら学ランでは無い。

 それをボサボサの髪と同じ様に、無造作に着崩している。

 身長は百七十の半ば程。

 鍛え上げられ、引き締まった体躯。

 背には巨大なロボと同じ、一振りの日本刀。

 そして、乱暴な口調を含め、それら全てと比較してあまりにもアンバランスな……。


「何だぁ? ……んだよ、ただのガキじゃねぇか」

「あぁ……へへ、ビビらせやがって。随分と可愛いツラだな、おい」


 童顔の、可愛らしい顔立ち。


「うるせぇてめぇら! ぶち殺すぞ!」


 本人はその事を結構気にしている。


「おう、悪党ども!」


 山賊達を前に、ゆっくりと村の中へ歩みを進めながら、拳士が叫んだ。


「随分とまぁ、酷ぇ事しやがるじゃねぇか、なぁ!? こんな悪逆非道な行為、流石に見過ごせねぇよ!」

「あぁん?」

「何だこのガキ」

「俺の名前は、剣拳士! 俺の目の届く場所でふざけた悪事は許さねぇ! その悪、この俺がぶっ潰す!」

『………………』


 山賊達から、恐怖の気配が少しずつ消えてゆく。

 どうやら見かけだけだった様だ、と。

 登場こそ派手だったが、実際の所巨人は自分達に何もしてきていない。

 生意気な子供が一人飛び出して来たが、それだけ。

 これはやはり、巨人は魔法による幻術の類だったという事だろう。

 この子供は村で雇った、自分達山賊を追い払う為の頭が悪い魔法使いか何か。

 巨人の幻術で相手を驚かせ、中から出てきた魔法使い本人が直接相手を脅し、追い払う。

 そういう事らしい。


「面白れぇ事言うじゃねぇか、ガキ」


 ならば、と山賊の中でも特に大柄な一人が前に出る。


「だったらぶっ潰してみてくれよ、俺の事を」


 手には巨大な鉈を持っているが、山賊はよほどの怪力の持ち主なのだろう。

 全く重さを感じさせずに、片手で軽々持ち上げている。


「へへへ……」

「ひひひ……」


 他の山賊達が笑い始める。

 今に震え出すぞ、と。

 あの巨人の幻術でビビらせて追い払うつもりだったのだろうが、そうはいかない。

 騙されるものか。

 いざ本当に戦う羽目になれば、怯えて逃げ出すだろう。

 勿論、山賊達もそう簡単に逃がすつもりは無い。

 捕まえて、馬鹿な真似をした事をたっぷりと後悔させてやるのだ。


「そうか……」


 だが……。


「あ?」


 その山賊達の予想は、全くの的外れもいいところだった。


「ならお望み通り……まずはてめぇからぶっ潰してやるぜ!」


 拳士が体勢を低くしたかと思うと、その場から消える。


「何ぃ!?」


 勿論、魔法や何かで姿を消した訳では無く、文字通り、目にも止まらぬ速さで移動しただけだ。


「がっ!? はぁ……!」


 移動先は大柄な山賊の元。

 接近するなり、右の拳を腹に勢いよくねじ込んだ。


「ば……か、な」

「馬鹿はてめぇだ、豚野郎」


 着ていた鎧も貫通し、自身の腹にめり込んだ拳士の腕を見たのを最後に、グルンと山賊が白目を剥き、その場に力無く倒れ込んだ。


「う、嘘だろ……何だよ今の……」


 それを見ていた山賊が驚愕する。


「……剣式戦闘術。戦闘狂の俺のじっちゃんが編み出した、最凶無敵の戦闘術だ」

「つる……何?」

「てめぇらごとき、大剣神どころか剣神丸を使うまでもねぇんだよ」


 剣神丸とは、拳士が背負った日本刀の事だ。


「こ、このガキ……! 訳わかんねぇ事をペラペラと!」


 山賊達が目の前にいる拳士の事を、馬鹿なガキでは無く一人の『敵』だと判断する。


「へぇ?」


 山賊達は闇雲に襲い掛かる様な事はせず、冷静にサッと一旦散ると、すぐに拳士の事を取り囲み、戦闘陣形をとった。


「ちっとは面白くなりそうじゃねぇか」


 拳士がニヤリと笑いそう言った瞬間、拳士の死角にいた一人が剣を構え、襲い掛かる。


「ふっ!」


 だが、拳士に不意打ちは通用しない。

 そちらを振り向きざま手刀を振るい、剣の柄を素手で切り落とした。


「な、何ぃ!」


 しかし、山賊達もそれで終わりでは無い。

 死角から襲い掛かった者はおとり。

 そちらに気を取られている間に、更なる死角から矢で射ぬく事が彼らの狙いだった。


「ぎゃぁぁああ!」

「馬鹿な!?」


 しかしそれも拳士には通用しない。

 飛んできた矢を軽くいなし軌道を変えると、剣の柄を切り落とされて動揺していた山賊の顔に命中させた。


「はは、面白くなってきた! いいぜ、次はこっちの番だ!」


 拳士が叫ぶ。

 そして、自分を囲む輪の中で最も強そうな者の元へと突進していった。


「クソ!」


 山賊が自分に接近してきた拳士を迎え撃とうと、巨大な剣を振り下ろす。

 だが、それを回避し拳士は跳躍。

 空中で体をひねり、回し蹴りで山賊の首をへし折ると、その背後に着地する。


「そ、そんな……」


 近くにいた山賊が見たのは、実力者の筈の仲間があっさりと首の骨をへし折られ、悲鳴を上げる間もなく絶命して倒れる様だった。


「全員離れろ!」


 そこへ、他の山賊が叫ぶ。

 その声を聞くなり、他の山賊達がすぐさま拳士から距離を取る。


「あ?」


 拳士が見ると、叫んだ山賊が両腕を真上に掲げており、そこに直径三メートルはあるであろう、巨大な火の玉が浮かんでいた。


「……は?」


 その非現実的な光景に、流石の拳士も驚く。


「くたばれ! クソガキ!」


 山賊が腕を振り下ろすと、その火球が拳士の元へと高速で飛来する。


「ちょ、ちょちょちょ、おい!」


 思わず背負っていた日本刀、剣神丸を鞘から引き抜くと、拳士はその火球を両断した。


「ふぅ、ビビったぜ……」


 真っ二つにされた火球が、拳士の背後で爆発する。


「何だよ今のは? 全く、驚かせてくれるぜ、本当によ」

「は……」


 だが、本当に驚いたのは山賊達の方だった。


『はぁぁぁぁああああ!?』


 全員が驚愕の声を上げる。


「う、嘘だろ……俺の魔法を、剣で斬った、だと?」

「本当に何なんだよコイツ!」

「ば、化け物め!」


 刀の背で自身の肩をトントンと叩きながら、拳士が呆れた声を出す。


「そりゃこっちのセリフだぜ。んだよ今のは。魔法、つったか? そんなもんが使えるのか、ここの人間は」


 大剣神を見上げ、大声で聞く。


「おーい、サヤ! 今のは何だ? わかるか?」

『わかんなーい! けど、妙なエネルギー反応は感知したよ! 多分、それが魔力ってやつで、そこの彼が言った通り今のは本当に魔法なんだと思う』

「へぇ、そりゃ面白ぇ!」


 拳士が先ほど火球を放った山賊に話しかける。


「おい、お前」

「ひぃ!」

「今のもう一回やってみろ。改めてちゃんと見てみたい」

「ぁ……ぁ」


 だが、山賊はへたり込んでしまう。


「あ?」

「む、無理に決まってんだろぉ!? ……い、今のは俺の全魔力を使ったとっておきの一撃だぞ? あれが直撃して今まで生き残ってた奴なんかいねぇんだ! それを、それを……!」

「んだよ、もう出せねぇのかよ」


 拳士がつまらなそうな顔をする。


「……まぁいい。じゃ、俺も一つ。お前らに面白い技を見せてやるとするかな」

「何?」

「一瞬だからな? ちゃんと集中して見てろよ?」


 拳士が歯をむき出しに笑顔を見せると、刀を構える。


「お、おい、技ってお前……」


 本当に、一瞬だった。

 ヒュッ、と拳士がその場で目にもとまらぬ速さで剣神丸を横に振るう。

 それだけ。


「ぁ……?」


 ただそれだけで、火球を放った山賊の首が落ち、更にその近くにいた数人の山賊達がまとめて体を横に両断され、その場に崩れ落ちていった。


「な、何だ今のは!?」

「ま、魔法なのか!? あんな魔法見た事無いぞ!」

「だーから違ぇよ。魔法なんか俺に使える訳ねぇだろ。使えたらあんな驚くかっての」


 拳士が再度刀を構える。


「さっき言っただろ? これが、剣式戦闘術だ」


 そんな事言われても、全く意味がわからない


「さーて……」


 拳士が楽しそうに笑顔を浮かべて、言う。


「次は、どいつだ?」


 ここが限界だった。


「に、逃げろぉぉおお!」


 一人の山賊が叫び、それを聞いた全員が一斉に駆けだす。

 村から奪った食料も金目の物も、一切合財全てを置いて。

 目指すのは村の外に繋いでおいた馬の様な動物の所。

 それが彼らの乗り物なのだ。


『ダーイケーン……』


 だが、村から出てしまったのは彼らにとって更なる悲劇の始まりでしか無い。


『スターンプ!』


 村の事を気にする必要が無くなった大剣神が、山賊達をその巨大な足で無慈悲に踏み潰す。

 山賊達の悲鳴は、その振動と音に飲み込まれた。


「う、嘘だろ……?」


 たまたま生き残った山賊が、宙に舞った土を頭から被りながら、眼前で仲間を踏みつぶした巨大な金属の塊を指さして、震えながら言う。


「げ、げんじゅ、幻術じゃ無かった、のかよ……」

『幻術? へー、そういうのもあるんだねー』


 大剣神から聞こえる無邪気な子供の声。


「うわぁぁぁぁああああ!」


 最早何かに乗る一瞬の間も惜しい。

 今はとにかくこの場から離れたいと、動物を置いてそのまま遠くへと走り出す山賊達。


「サヤ!」

『わかってる! 逃がさないよ!』


 大剣神の目が赤く光る。


『熱・線・眼!』


 大剣神の目から赤い光線が発射され、地面を撫でる様に山賊達の事を追う。


「ひっ、たす、助け、助けてくれぇぇええええ!」


 赤い光が通った場所は、草も人もその悲鳴も、全てを欠片一つ残さず焼滅させる。


「ひぎ――」

「ギャヒ――」


 光に包まれるなり次々と、文字通り消えていく山賊達。


「あ、あぁ……あぁ」


 その恐ろしい光景に失禁し、腰が抜けて座り込んでしまった山賊の背後に……。


「よぉ」

「ひっ!」


 再度訪れる恐怖。

 日本刀を持ったブレザー姿の悪魔が、そこに立つ。







 あらかたの山賊は仕留めたが、一部にはそのまま逃げ切られてしまった。

 何度もサヤが言っていた様に、大剣神の調子が悪い為熱線眼の調整が効かず、少し距離をとられてしまうとすぐに使えなくなってしまった為だ。

 遠くに逃げた山賊を焼こうと出力を上げると周囲を全て焼き尽くす程の高過ぎる威力になってしまい、それではまずいと出力を下げると、今度は一気に肌をジリジリと焼く真夏の太陽レベルまで威力が下がってしまう。

 どっちにしろ使えない。

 そうこうしている内に、山賊達には逃げられてしまったという訳だ。


「ここで完全に叩いておきたい所だったが、逃げられちまったか……」

『ごめんねケンシ』

「いや、いい。謝るこたぁねぇ。むしろお前の働きは十分過ぎるもんだった。しくじったのは俺の方だ」


 そう言って悔しそうに舌打ちをする。


「生き残り共。放っておいたらまた同じ様な事をするよな」

『うん、だろうね』


 拳士が大剣神を見上げて言う。


「サヤ」

『何?』

「あいつらの逃げた方向から予測して、センサーであいつらの住処を調べられないか?」


 表情が見える訳ではないが、サヤがニヤリと笑った気配があった。


『出来るよー、っていうかもう割り出してる!』

「へっ、流石だぜ相棒」

『えへへ』

「じゃあよ。動く的相手じゃなく住処を狙うなら、時間をかけてある程度熱線眼の威力調整、出来るよな?」

『出来るよー、っていうかもう始めてる!』

「ははっ」


 拳士が嬉しそうに笑う。

 以心伝心、伊達に長い付き合いでは無い。


「よし、じゃあ」

『うん』

「熱線眼で、奴らの住処を吹き飛ばせ!」

『了解!』


 言った瞬間、大剣神の目から赤い光線が発射され、遠くで一つの爆発を起こした。

 住処は周辺を木に囲まれた森の中だったが、山火事等は起こっておらず、見事住処のみを破壊した様だ。


「ざまぁみろ。戻ったら驚くぞあいつら」

『あはは! そりゃ、知らないうちに自分達の住処が跡形も無く消え去ってたら、驚くに決まってるよ』

「拠点が無くなってメンバーも半数以上がいなくなったんだ。これで奴らも大人しくなるだろ」

『多分ね。……よし、これにて任務終了ー! お疲れ様!』

「はいよ、お疲れ」


 拳士が手の甲でコツンと大剣神の足を軽く叩き、その働きをねぎらった。

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