トモダチ?
「沙織、どーしたの?転校生に構うなんて珍しー!」
放課後の女子トイレでは5人の少女達が化粧直しをしている。真ん中に中山沙織がいる。
「ふふ。ちょっとね★」
「そーいやさぁ、なんか、浅倉がやたら構ってなかった?!」
「あ!だよねー!てか浅倉ってウケるよねー!」
「顔もいいしー可愛いくない!?」
「でもさーあのグループ、恐いよね。」
「確かに!ヤクとかクサとかしてそー!」
「ヤンキーとは違うね。」
「人殺した事ありそーな奴らよね。」
「つーか今日もいなくなってたよね?」
「あはははは!」
「え?てゆーか、沙織が転校生に構ってるの、浅倉が関係あり?」
「ウッソ!まじ?!」
「どーなの?どーなの?」
「さぁねー★」
「沙織のタイプって浅倉とちがくない?」
「アイツって、なんか変わってるじゃん?面白いかなって思ってさ。」
「きゃーッ!マジー?!」
「じゃあさ、あの転校生、沙織のライバル?」
「じゃあ何で仲良くなろうとすんの?」
「わかんないの?沙織は」
「違うわよ!余計な事言わないで!誤解されちゃう★でしょ?」
沙織が楽しげに唇を上げた。
「なるほど…」
全員が意味ありげに笑った。
「みんな、小夜子ちゃんと仲良くしよーね。」
「おっけー★」
「楽しくなりそー!」
「きゃははは!」
マスカラやファンデーションをポーチにしまって、少女達はトイレをでた。
小夜子はそんな話になっているのも知らず、すでに学校を出ていた。
小夜子は清児の歴史の教科書に挟んであった紙切れを見ている。
《rudy.punkybadhip@・・・・困った時でもどんな時でもメールして。黒川さんならいつでも歓迎》
5時間目は歴史だった。
そして忽然といなくなった清児。残された紙切れ。
(おもろい人やなぁ…。)紙切れをにぎりしめ、小夜子は少し笑いそうになった。
《どんな時でもメールして黒川さんならいつでも歓迎》
そのくだりを思い返して、小夜子は嬉しかった。
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