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投稿出来ました(苦笑)
水色
作:森本エリ



楽園へ行こう。


白い砂浜、青い海、人工の波。見渡す限りの絵に書いた張りぼて風景。
「うっわ〜!なんかすごいね〜!箱庭パラダイス!」
清児とイチは先に水着に着替えてミニチュアリゾートの浜辺に出て来た。
「なんかさ…すっげー急なお誘いやん?それについてこれる俺らって暇人やない?」
イチが腑に落ちない顔で言った。
「う〜む。ま、いいんやない?」
清児が笑う。
「…にしても、よく泊まるとこ押さえたね。」
「う?母さんがお客さんに頼んでくれたみたいよ。実家が民宿してる人がいたってさ。」
「うーん…スゲェ。」
「まぁ楽しもうべ。」
「うん…てかさぁ、泊まりがけな訳じゃん?」
イチが気まずそうに言う。
「何?イチ嫌だったの?」
「俺はね、清ちゃん、」
「うん。」
「あいつがあんな目にあったから今まで我慢してたんだよ。」
「何を?」
「聞くな!」

「あ…あ〜…うん。」
「一人暮し始めても泊まらせた事ないのよ、沙織。」
「え?あんなに絡み合ってる癖に?!」
「甘えてくるんだもん、しゃあないべ。」
「うわ〜拷問!イチ偉い!」
「だけどさ〜今回ヤバイよ、マジ。」
「まぁ、OKって事なんやない?」
「清ちゃん、余裕ね?」
「何で?」
「沙織がそうなら小夜子ちゃんも…って思わないか?」
イチの言葉に清児が眼を剥く。
「うわああああぁぁぁ!」
清児とイチが海に飛び込んで行った。
「なにやってんの?あいつらは。」
沙織と小夜子が離れた所で見ていた。
「小夜子も!はやく!」
「だって!」
小夜子はなかなか更衣室から出てこない。
「やっぱ黒いほうにすれば良かった!」
「しよーがないやん!」
無理矢理、手を引っ張り小夜子を浜辺に連れていく。
「かーずーおーみー!!せーいちゃーん!!」
水かけ合いっこをしていた男二人のほうに走る。
「ん?どぅおわッ!!!」
「ありえん!!」
事もあろうか揃ってビキニ。
沙織はあのゴールドのビキニ。
小夜子はアイボリーのリボンの様なシンプルなデザインの水着。
「水着と下着って一緒やん!って…清ちゃん!?」
清児が沖に向かって泳ぎだす。イチが追いかける。
「俺、出られん。」
「は?」
「ちょっと泳いでくる。」
「ちょっと待ってよ!」
二人は奥の方に向かっていく。
「何をしてんの?!」
沙織が呆れる。
「清児くん怒ったんかなぁ?」
小夜子がレジャーシートを広げ座る。
「しょーがない。待ってようか。」
沙織も諦めて隣に座る。
清児とイチがライフセーバーに何か言われているのが見える。
奥に行くのを諦めた様に泳いでくる。
「ねーねー!どっから来たのー??」
「そんなに可愛いのに二人?」
「違います。」
「彼氏に置いていかれたん?」
「違います。」「さっき人探してたじゃん?置いていかれたんっしょ?」
「一緒に遊ぼうよ!」
「結構です!」
「結構ですって事はいいって事?」
「断固お断り!!」
「…あ。」
体育座りをしてうつむいていた小夜子が顔をあげた。
ぜぇーぜぇーと息を切らした清児とイチが男達の後ろに来た。
「何か用や?」

「…あ、いや…。」
男達はそそくさと逃げて行った。
「なにしとったん?」
沙織が機嫌悪そうに言う。
「なにって…だいたいお前何や、その水着!!」
「可愛かろ?」
「うん!!…て違う!!」
「どっちなん?!」
「露出しすぎ!!」
「いーやん!」
「よくねー!!なぁ?清ちゃん!?」
清児を見ると清児は鼻血を出して小夜子に手当てをしてもらっている。
「あははははは!!清ちゃん極端!!」
沙織は腹を抱えて笑い出す。
「ほらー!やから言うたやん!!」
小夜子が清児の背中を摩りながら沙織に言う。
「まさか本当に出すとは思わんかった!!」
「お前その恰好で暴れるな!!」
「うるさいなー!」
「うるさくない!」
「…もう大丈夫…。」
清児が小夜子の手を取り、顔を上げた。
「ほんまに?」
「うん…。あ〜参った。」
目のやり場に困る。
清児は溜息をついた。
「うち、似合うてへん?」
小夜子が少し落ち込んでいる。
「ううん!!」
ブンブン頭を横に振る清児
「めっちゃ恥ずかしい。」
小夜子がはにかむ。
「ええッ!!?」
清児は小夜子を抱き抱え、タイル張りの道から擬似海に走る。
「きゃあああぁぁぁ!!ちょっ!!せーじくん!!」
小夜子の絶叫がこだまする。
「あはははははは!!!」
イチと沙織が爆笑している。
ざっばーーーん!!!!!
「危険な行為はおやめくださーい!!!」
係員に怒られている。
「げほっげっほ…殺す気なん?!」
「だっ…だって…」
清児も噎せている。
「あんま…見せたくないやん…?」
「アホ!!!」
「ごもっとも…。ブクブクブク…」
清児が沈没していく。
「せっ!清児くん?!」
慌てて深呼吸をして小夜子も潜った。
水中で清児が小夜子の手を取り、泳ぎ始めた。少し深い所に行って、キスをした。
「ぶはっ!!」
二人で水面に出た。
ぜぇぜぇと息を取り戻す。
「あ〜死ぬかと思った!」
清児が苦笑する。
「まったくやわ…。」
小夜子も一気に疲れてしまったのか、溜息をついた。
「大丈夫ー??」
イチと沙織が泳いでくる。
「あんまり大丈夫じゃない…。」
小夜子が言った。
四人で浜辺に戻り、飲み物を買いに行った。
ウォータースライダーに乗ったり、一通り遊んで、四人はシーガイヤを出た。
外は太陽がカンカンに照っていて、アスファルトから熱気が上がっている。
「あちぃ…。」
イチがだらし無く舌を出した。
「でも、プールで体冷えたから悪くないね。」
清児がメロンフロートを飲みながら応える。
バスで市内まで出て、市内散策をして、またバスで民宿に向かった。
バスの中で皆爆睡していた。












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