CHROME HEARTS
朝7時。
目覚ましが鳴る。
小夜子は少し寝返りをうって目覚ましを止めた。
−…あかん!起きな!
小夜子は跳び起きた。
あぁぁあ〜!ストレートフォーム買うの忘れた!!
小夜子は心の中で叫んだ。
(彼女は生粋の直毛だ。
)しゃあない。チーク買ってもうたし、ブローしっかりしたらええわ。
小夜子は洗面台に行った。
「あら、小夜子。おはよー。」
「あ、お母さん。オハヨー!」
。
。
。
。
清児は自分で9時に起きた
「おはよう!」
「あら!休みなのに早いねー。」
「当たり前やん!」
「タンクトップとシャツ、ソファに置いてるからね」
「うん。ありがと」
「店連れておいでよ?」
「うん。」
「夕方くらい?」
「う〜ん。多分」
「ならランチ出しちゃーよ。お腹すくやろ?」
「マジで?いーと?」
「だってあたいの店やも〜ん!」
「母さんありがと!」
清児は着替え始めた。
ジーンズにタンクトップ、藍色の柄シャツを羽織る。
「赤のパンツとか黒のレザーも良さそうね♪」
「あんまやると小夜子ちゃんが引くかも知れんやん」
「そんなことないよ!」
「まぁいーや。ご飯は?」
「はいはい。」
タイガーアイのペンダントもちゃんとリビングに置いてあった。
「あれ?お父さん今日休みやないと?」
「ツーリングらしいよ。あたしも11時から入らないかんけん。ちょっとしたら出る。」
「ん。」
「チェリータルト冷蔵庫に入れてるからね。」
「うん。ありがと。」
清児はコーヒーにミルクと砂糖をいっぱい入れた。
♪グッディサンシャインラ〜ブ。
輝いているぅ〜。
♪グッディサンシャインラ〜ブ
僕を照らして〜
忌野清志郎の歌を口ずさむ。
「楽しそうね〜!あ、お父さんからお小遣。」
「マジで?」
母親は五千円を清児に渡した。
「あ、お母さんのCHROME HEARTSの長財布あげる。シルバーチェーンつきよ♪」
「え!!?嘘!?」
「だってそんな格好してるのに布製の財布なんて興ざめよ。」
「マジで?!」
「お父さんがアメリカにカイロプラクティックの勉強行ったときに買ってきてくれたんやけど、クロスの柄のヤツ。お母さんREDMOONで買ったエイ革の白いのがあるし、CHROME HEARTS使ってないけん。」
「いーと?マジで?」
「うん。」
母親がにっこり笑った。
「俺、超大事にする!」
「CHROME HEARTS、錆びない心、てか?」
「母さん、大好き!」
「10時過ぎたよ。」
「あ!ヤベっ!歯、磨かないと!」
清児はバタバタと動きだした。
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