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水色
作:森本エリ



全ての魚に謝罪しろ!!


一番浮かれていたのは清児だが、他の3人も嬉しかった。
皆、友達の春を喜んだ。
清児はあまり、感情を表に出すタイプではない。
遊んでいるときは、笑ったりはしゃいだりするが、4人の中では温和しいし、学校では特に他人との接触をなるべく避けている。
特に周りの女子には無関心で、何かとちょっかいを出してくる中山沙織を嫌っている。
清児にとって、学校内で有名な美少女だろうが、どうだっていいのだ。
沙織とつるんでいる少女達の事も、やかましい、梅雨時期の蛙みたいだと思っている。
「つーか…寒い…」
龍が震えて肩を摩った。
「ぶぇっくしょん!!!」
山崎が唾を飛ばし、鼻水を垂らした。
「うわ!汚ね!!」

「ティッシュ!ティッシュ!」
「持ってねーよ!」
「さーみー!!」
「木集めろ!木!」
「海水で洗っとけ!鼻!」
皆で流木を集めてノートを燃やし、火を焚いた。
「あー…」
「なんか火あんまつかね」
「木持ってこよーぜ!」
どんどん火が高くなる。
皆でガサスの『UNITEDSOUL』を歌う。
しばらく話し込んで、シャツもだいたい乾いたのでそろそろ帰ることにした。
もう夜景が遠くに見える。
「今何時?」
と龍
「えーっと、8時半」
イチが携帯を見る。
「やべぇな。」
清児が頭を掻いた。
「帰るベ。」
「おーよ。」
海水をかけて火を消して、4人は浜辺を後にした。
「俺、小便!」
「俺もしていこ。」
また四人は浜辺に戻り、岩場で並んだ。
「俺の小便よ海に帰れ〜」
山崎が一番勢いがいい。
「これ魚が飲むんだよな?」
とイチ。
「いっひっひ。」
山崎が下品な笑いをする。
「俺、暫くは魚食わない。」
龍が震えながらモノを仕舞った。
「俺も。」
「俺も。」
場内(?)一致で今度こそ浜辺を後にした。
「世の中のアイドル達よ!魚を食え〜〜!!!」
山崎が海に向かって叫んだ。
「ぎゃはははは!」
「病気が蔓延する!!」

「馬鹿だ。馬鹿。」
「じゃあ、俺は清児を送って行くから、お前ら帰れ」
「おう。じゃあな!」

「ばいばーい!明日ね〜」
「じゃーねー!」
けたたましい単車のエンジン音が静寂を虐殺した。












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