53.ねっちょりマリモ最終回
朱雀には白虎と会ったこと・・・黙っておこう。
あれだけ忠告を受けたにもかかわらず、西の竹林(ハゲ竹)に行っちまったんだから。
バレたら間違いなく、俺の首は胴体とおさらばしなきゃならねぇ。
ヒィッ・・・! それだけはヤヴァイ。
そんな事をベッドの上で考えながら、俺の一日は今日も始まる。
騒がしい朝はこ慣れたもんだ。
朱雀と登校するのも当たり前になった。
学校で完全復活した謙吾、リョウとバカやるのも楽しいんだ。
暇を持て余す玄武を、上手くあしらえるようにもなった。
学校帰り、四越デパートで青龍社長に奢って貰うデパ地下アイスは格別。
家に帰ると、予告なく出没しているどんべえさん(お土産有り)にビビる。
相変わらず朱雀の取り扱いだけは注意が必要だが。
俺の周りは変なのが多いが、それは俺の生活の一部で、当たり前で、日常で・・・
もちろんいつかこの日常が終る時が来ることぐらい、俺にだって分かる。
ただ、その瞬間まで謎は謎のままにしておきたい。
朱雀の正体・『千年王城』の意味・朱雀が俺と一緒にいる理由。
もしそれを知ってしまった時、スパッツ女は急に居なくなってしまいそうで・・・
俺の一日はゆっくり進んでいるように感じるが、確実に終わりに近づいていく。
疲れた体を癒すために、大きなため息をついて、俺はベッドにもぐりこんだ。
眠気が襲ってきたその時。
「三郎ーーー! アンタ最高だよぉおお〜」
「鼻ちょうちんの三郎にはやはり、世界一の武器“ねっちょりマリモ”でなければ♪」
隣の部屋から歓喜に沸く妹とスパッツ女の声が聞こえてきた。
人がしんみりしながら寝ようって矢先に・・・こいつら・・・!
おかげで目が冴えてしまったんですがっ。
つーか、『ねっちょりマリモ』の正体って武器なの?!
つーかさ、どんなテレビよ?!
俺は謎のマリモを頭に描きながら、布団を頭から被り、奴らに惑わされぬよう夢の世界へ旅立つのだった・・・
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