48.竹林に潜む○○○の恐怖
武城中からハゲ竹へは、歩いて40分ほどかかる。
その40分の間に様々な作戦が練られたが、どれもくだらない内容ばっかだ。
その一
ハゲ竹から山Tの家まで、またたびを点々と撒く 【またたびにつられて家に戻る作戦】
その二
子猫の母親のフリ(キグルミ着用)をしておびき寄せる 【クリスティーナマミー作戦】
その三
ひたすらクニエイさんのマネをして「ルールルル」と呼ぶ 【北の国からクニエイ作戦】
etc・・・
全部却下!!
特にその三はキツネ呼ぶ時の掛け声だろ!
うだうだ3人で思いつく作戦を考えていた時、俺はふと朱雀の言葉を思い出した。
『西は白虎の領地・・・』
朱雀の話し振りからすれば、白虎はどうやら謎の組織『千年王城』のメンバーだろう。
しかも、朱雀があれだけ念を押すほどの人物だ。
おそらく組織最強的存在だな。うん。
朱雀や玄武がかなりの危険人物なのは分かる。
その朱雀が注意を払う奴なんだから、相当危ない奴なんだろう。
俺は作戦そっちのけで、まだ見ぬ『白虎』の想像図を頭の中に描きながら歩いていた。
●きっとマッチョ。
●たぶんスキンヘッド。
●おそらく武器は槍か斧。
●間違いなく強暴だと思う。
かなり怖い想像図が出来上がり、俺は一人身震いした。
そんなこんなで40分が経過し、目的のハゲ竹に俺たちはたどり着いた。
とりあえず、作戦はねぇ!
各々分かれてクリスティーナを見つけるべし!!
こんないい加減なミッションが今、スタートしたのである。
「お〜いクリスティ〜ナぁ〜、カニカマやるからでてこ〜い」
たいしてやる気の無い声で、一応ネコを探す俺。
俺と謙吾とリョウはそれぞれ手分けしてクリスティーナを探すことにしたのだ。
そんな時、穏やかな林に怖ろしい叫び声が響き渡る!
「ぎゃぁあああああああ! おっ、おぅっ、俺のっ、俺のエア タービュランス+11(NIKE's PLUS)がぁああああああ!」
声の主は謙吾。
その直後、ピタリと声が止んだ。
これらを踏まえて推測すると、謙吾は気を失ったのだろう。
と、まぁ深刻に語ってみたがこの叫び声はおそらく、お気に入りのNIKE'sのスニーカーでムニョっと踏んでしまったための哀れな断末魔(死んじゃいねーだろうけど)。
・・・山や林にゃよく落ちてるからな・・・ウン○がさ・・・
一人戦線離脱したため、俺とリョウは2人でクリスティーナを探すはめになったのである。
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