千年王城(1/56)縦書き表示RDF


千年王城
作:黒雛 桜



1.ハルと千年王城


 春

 もう少しで俺は15歳の誕生日を迎える。
 この春休みが終れば、中学校生活最後の学年になるんだ。

 大事な仲間と受験ギリギリまで遊んで、
 卒業式が終ったら好きなあのコに告って、

 ずっと東京で暮らしていくんだ……



 ずっと暮らして……



 ずっと……





 ……そう思ってたのに!


「てか、何でこの時期に引っ越さなきゃなんねぇんだよ!!」

 俺は高速道路を走る乗用車の車内で、親父に不満をぶちまけた。
 住み慣れた東京から家族で引越し。

「ははは。仕方ないだろ? 春彦。転勤なんだから」

 笑いながら息子をなだめられると思ってんのか? 父よ。
 親の仕事の都合だかなんだかしらねぇが、俺の事はどうでもいいのか?!

「お兄ちゃんわがまま言いすぎ〜」

 俺をバカにするような口調で横やりを入れたのは、妹の秋奈。
 この春から中学生になるムカつく妹……

「大丈夫よ、はるちゃん。転校したってすぐにお友達できるわよ〜。
だって、京都はすてきなところだもの!」

 親父に負けず劣らず、能天気なことを言ってのけるのは、俺の母。

 ――柔よく剛を制す――

 俺がどんなに頑張って反論しても、母には効かない……
 ってゆうか『はるちゃん』はやめろって。


 引越しなんて嫌だった。

 だが今、大好きな東京都を離れて新天地である京都府へ……車で移動中だ……(ぐすん。


 俺は櫻井 春彦(14)
 後1週間もすれば、15になるけど。
 生まれ育った東京を去り、親父の新しい勤務地、京都で暮らすことになった。

 京都ねぇ。
 実際俺あんまよく知らねぇし……


 京都:日本の歴史的都市。
    政治・文化の中心地となり、延暦13年に始まる千年の都。
    別名を『千年王城』と呼ぶ……(「京都タウンガイドMAX」抜粋)

 ――やっぱ、あんまよくわかんねぇ。



 春は出会いの季節、見知らぬ土地の京都。



 あぁ……嫌な予感がするのは、きっと俺だけだろうな……


読んでくれて、ありがとうございます。
まだまだ不慣れで指摘や感想いただけたらいいなと思います〜
また見てやってください^^











ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




TOP | NEXT


小説家になろう