2009.7.19
やっとで修正が終わりました。細かい所は変わりましたが、大筋は変わっていません。
異世界からの使い魔・2
騒ぎになっている方へ行ってみると、タバサと同じぐらいの女の子と青年がいました。青年は先程のリュートと同じ様に呆然と座っていました。
「あんた誰?」
その前には1人の少女が彼を覗き込んでいました。
くりくりとした鳶色の目に桃色がかったブロンドの髪、そして透き通るような白い肌。美少女と呼ばれる部類に十分当てはまります。
「誰って…。俺は平賀才人」
才人と名乗った青年はパーカーを着ており、手にはノートパソコンをもっていました。
「ルイズも平民を召喚したっ!?」
「なん……だと……!?」
「とすると、ルイズもタバサ並みの力を…ってそれはないか」
周りの子どもたちは笑い出しましたが、あのタバサも平民を召喚した、ということもありその笑いもすぐに収まりました。
「ミスタ・コルベール!」
ルイズと呼ばれた少女が怒鳴ります。すると、先程のメガネの人が出てきました。
「なんだね、ミス・ヴァリエール?」
「もう一度召喚をさせてください!」
コルベールと呼ばれたメガネの人は首を横に振りました。「ダメだ、ミス・ヴァリエール。春の使い魔召喚は神聖な儀式だ。やり直しは認められない」
「ですが!」
それでも首を振るコルベール。
「早く契約をしたまえ。次の授業が始まってしまうぞ?」
「……わかりました」
諦めたようにため息をつくルイズ。
「あんた、感謝しなさいよね。貴族にこんなことされるなんて、普通は一生ないんだから」
ルイズは目をつぶりました。
「はあっ?」
才人は、なにいってるんだ、コイツ、といった表情です。
その間にも、ルイズは先程のタバサのように何か呪文を唱えていました。
唱え終わったあと、ルイズは才人にキスをしました。
一瞬の間のあと、ルイズは才人から離れました。
「終わりました」
離れた2人の顔は少し赤くなっています。
「『サモン・サーヴァント』は何度も失敗したが、『コントラクト・サーヴァント』はきちんとできたね」
コルベールは嬉しそうに言いました。 普段だったらここで、ルイズは平民だから『契約』できたんだ、だの、高位の幻獣だったら『契約』なんかできないって、だの周りが嘲笑込みで言いそうですが、それはありませんでした。なにせ秀才とおちこぼれが平民を召喚したので、凄いんだか凄くないんだかよく分からない感じです。
周りの子どもたちは2人の平民を見比べます。
「へっ、なんか顔についてる?」
1人はそんなとぼけた感じ。
「何だよ、何なんだよこれ…」
もう1人は、自分の身にまだ何があったか理解できていない感じでした。と、そのとき、才人が
「グアアァァ!」
と左手を押さえながら立ち上がりました。彼の左手の甲には何かの文字のようなものが刻まれています。コルベールは才人の刻まれたものを見ました。
「ふむ、これも珍しいルーンだ。スケッチを取らさせてもらうよ。……よし。それじゃ、みんな、教室に戻るぞ」
そう言うと彼は踵を返し、宙を浮きました。(靴にはなんも仕掛けがなさそうだから…こっちのとは違う術かな?)
リュートは彼の世界にある(というか、彼が今履いている)ジェットブーツのお陰で、人が浮いてるということには耐性があったので冷静に考えましたが、
「………………」
才人には、当たり前ですが、その耐性がなく、口を開けてポカンとしていました。コルベールに続いて周りにいた子どもたちも浮いて、教室へと向かいました。
「付いて来て」
タバサはそう言ってリュートに浮かせる呪文―レビテーションをかけようとします。が、
「ああ、俺にはかけなくていいよ」
とリュート。タバサは頭に?を浮かべましたが、すぐに!になりました。
「浮いてる?」
「うん、浮いてる」
リュートがジェットブーツを起動させて浮き始めたからです。
杖無しで飛ぶリュートを見たタバサは杖を握りしめ彼を警戒し始めました。
「あなた、何者?」
警戒し始めたタバサを見て、リュートがどうしようか頭を悩ませていると、
「タバサ、遅れるわよ…ってどうしたの、そんなに警戒して」
紅い髪の女の子がリュートたちの方にきました。
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