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ツナガリ

作者: オロチ丸W0632A

 

「3・2・1・スイッチ、ON!」

 

 西暦が廃止されて、久しい世界。人類は、新たな世界を作ろうとしていた。

 簡単に言うと、今私達がいるのとは違う宇宙を、作ろうとしていたのだ。

 詳しい仕組みは、私には分からない。ただ、その試みは、たった今、実行されたのだ。

 

 さて、申し遅れたが、私はアダム。新たな宇宙を作る為の装置を操作する、重すぎる責任を負った者の一人だ。

 つまり、10人同時に押して解除する起動スイッチを、押す一人なのだ。

 

 いや、だったと言うべきか。既に、システムは起動してしまった。

 そして、新たな宇宙に私はいる。そうだ、新宇宙の創造は、成功したのだ!

 

 私は、コレまでのことを刻んだ石版を、カプセルに入れて、新宇宙に解き放った。

 やがて、この世界で生まれるであろう、未知なる生物が、読める筈もないだろうが。私は、きっと解読してくれることだろうと思う。

 

 

 

 あれから、一年経った。かかる費用に見合うだけの利益が出ず、その上危険なことが判明した為、新宇宙との行き来は出来なくなってしまった。

 なのに、どうして、ここに“こんなもの”があるのだろうか。

 “コレ”は、新宇宙を漂っている筈なのに。

 

 

 

 私が新宇宙で解き放った石版入りのカプセルが、現宇宙(私達がいる宇宙の事だ)で発見されたことは、大きな波紋を呼んだ。

 私は、マスコミに追われ続けている。

 

 

 

 新宇宙が、現宇宙に繋がっているなど、誰も考えやしなかった。

 今思えば、新宇宙との行き来がとても危険であったことに感謝するしかない。

 もし安易に行けたのならば、私達は滅んでいたことだろう。

 

 

 

 しかし、私達がいる世界に繋がっている世界は、新宇宙だけではないのだ。

 世の中に溢れている様々な作品。それらと出会って、何かが変わったのならば、その作品の世界は、私達と繋がっている。

 

 

 

 私はアダム、世界の始まりの男と同じ名だ。しかし、新宇宙(イヴ)はないようだ。

 この手記を読んでいる存在(アダム)よ。その隣に、良作(イヴ)があることを願う。

 そして、この世界に繋がる世界(モノガタリ)に、出会い続けて欲しい。

 総執筆時間は、一時間前後だと思います。

 しかし、構想?自体はずっと前から有ったものです。

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[一言] こんにちは。空想科学祭に参加している早村友裕といいます。 せっかくなので足跡を残していこうと思います。 とはいえ、自分の読解力が足りないためにこの作品を理解することができませんでした…… …
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