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鬼斬り かぐや 
作:千風



第8章 かぐや姫vs白雪姫 ★3



「あの鏡よ女は私がヤります。手出しはしないで下さい」
「しないよ〜こっちが殺されそうだからねぇ〜」
 輝矢の言葉に、由雉が少し顔をしかめて答える。
「じゃあ俺らはぁ?」
「アナタ方はあの猫かぶり坊やと、そこで高みの見物してる方をお願いします」
「そこっ?そこって?」
「そうだねっ」
 輝矢の言葉に首をかしげ辺りを見回している門貴の横で、由雉が青い羽根を取り出し、表情を鋭くして構える。
「いつまでそうしてるつもりっ?“右翼・裂羽”っ!」
 由雉が青い羽根を放ったのは、階段の上の壁に掛けられている、白雪の問いかけに答えていたあの鏡。

――――ボォォォォォ〜〜ンッッッ!!!――――

「クっ……!」
 青い羽根が掛け鏡に突き刺さろうとした瞬間、鏡を白い煙が包み、羽根に砕かれる壁の横から1人の青年が転がるようにして現れる。金色の髪に鋭い紫の瞳の、16,17の美青年。
「おお〜あんなとこにっ」
 鏡から人となった青年を見て、門貴が感心したように声を出す。
「バレていましたかっ」
 立ち上がりながら輝矢たちに爽やかな笑みを向ける青年。
「バレバレです。部下でなければ、白雪がこの世で1番美しいなどと言うはずもないですから」
「それもそうですね……」
「どういう意味よぉぉぉぉーーーっっ!!ってか貴方も何、認めちゃってるのよっ!!鈴白っ!!」
 苦笑いを浮かべる青年・鈴白に、輝矢が鋭い指摘をする。そんな輝矢と素直に頷く鈴白に、不満げに怒鳴りあげる白雪。

「お兄ちゃんっ……!」
「へぇ〜お兄ちゃんがいるのはホントだったんだっ」
「……っ!」
 踊り場で鈴白の方へと飛び出そうとした芹の前へと現れる、青い羽根を構えた由雉。
「クっ…!」
「“右翼・裂羽”っ!」
「うっ……!うわああああああああああああっっっ!!!!」
 由雉の羽根で踊り場が崩れ去り、芹が足場を失くして落下していく。

「芹っ……!」
「おおぉ〜っとぉ」
「……っ!」
 落下した芹を見て、慌てて立ち上がった鈴白の前へと立つのは、如意棒を構えた門貴。
「あんたの相手は、俺やでぇ?鏡青年っ」
「……っ」
 目の前に立った門貴を見て、鈴白はそっと眉をひそめた。

「んん〜何だか楽しくなってきたわねぇ」
 交戦を始める門貴と鈴白、由雉と芹の様子を見ながら、どこか楽しそうな笑みを浮かべる白雪。
「こちらも楽しめると思いますよ」
「……っ」
 輝矢の声に、白雪が振り返る。
「アナタが余程、弱くなければ……」
「ンフフっ……なら大丈夫っ」
 輝矢の挑発を含んだ言葉に、余裕の笑みを浮かべて答える白雪。
「私は貴女より強いものっ」

――――ヒュウウウウウゥゥゥゥ〜〜〜ッッッ!!!――――

「……っ」
 白雪が右手を振り上げると、城の中だというのに吹雪が吹き、白雪の右手を氷が覆っていく。白雪の右手を包み、さらに長くなっていく氷の塊は、先が鋭くなり、やがて剣のようになった。
「“氷力”……」
 その白雪の能力を見て、真剣に呟く輝矢。
「貴女の三日月とどちらが強いかしらねぇ?竹取輝矢っ」
「試してみればいいだけの話です」
「ンフっ……それもそうねっ」
 強く見つめあいながら、素早く構えを取る輝矢と白雪。
「……っ“雪剣”っっ!!」
「“月器・三日月”っ……!」
 輝矢の三日月と、白雪の雪剣が激しくぶつかり合う。








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