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逆夢
作:モノ




「服部平次。
近々お前は自分の気持ちを伝えないとこんな辛い運命を辿るであろう」

変なおっちゃんが俺に言うて消えていきよった。






「へーじー」
「あ?」
「だいすき」
「は!?」

俺の目の前でニッコニコしながら突然言うてきた。

「へーじーへーじー」

いきなりの状況で、反応しない俺の腕を取り揺さぶっとる和葉。

"気持ちを伝えないと"

和葉と目が合うた瞬間、気付いたら俺は和葉を抱き締めとった。


「好きや」

和葉を強く抱き締めた。

「…あははは」

暫く経って和葉が大笑いしよったから自分から離した。

「平次引っ掛かった〜」

状況がつかめへん

「なんやねん」
「告白っぽいのしたら平次どんな返事するんかな思て。でも今はもう幼馴染み、やもんな。平次も冗談きついで」

わけらからん
俺はちゃんと言うたやんけ。
俺は…俺は…





「俺は…!」

「平次大丈夫?」
ハッと目を開けると、和葉が居った。

「平次うなされとったよ?」

夢か…

「和葉…」

あんな辛い思いしたない

「ん?…て、平次?」


俺は和葉の腕を掴み、和葉の目を捕まえた。

これが現実なら…


「お前が好きや」


これでお前が傍に居ってくれるんやったら


「和葉…?」

和葉は俯いて肩を震わせとる。
「ほんまに…?」
「あぁ」
「ほんまに、ほんま?」
「ほんまじゃ!…お前はどうやねん」

「平次が好きや…」

目に涙を溜めて、笑って答えた。

俺はそのまま抱き締めて、安心感を求めた。

「…不安やな」

お前が離れていってしまうんやないかと。


「なにが?」
「なんでもないわ」
「なんやねんそれ!」

ちょっと不安になった俺に腹が立って、和葉を強く抱き締めたら、和葉はおとなしゅうなった。

「ちょっと黙っとけ、ボケ!」


まあ俺は物分かりようないから、簡単には離してやらへんけどな。














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