本当に怖い病院の話 実話です
現役看護師さんに聞いた実話です。
まず、幽霊的な話を期待された方、ごめんなさい。そんなお話ではありません。病院関係者は、それ系の話は余りしないそうです。日常的に死と接しているせいかもしれませんね。それ以外の怖いお話です。
「患者さんがヤクザだらけだよ……」
某県某地方。そこはヤクザが多い土地柄だった。当然、そこにある病院は患者にヤクザが多いわけで……。○○一家御用達や○○会指定病院なんてのはありませんが、その地域でも特にヤクザの利用が多い病院があります。
地元の人いわく「ヤクザ病院」
なんだよ、その殺し屋1のヤクザマンションみたいな通称は……。そんな病院で働くはめになった。ある看護師が体験した実話です。
当初、気の弱かった彼は怯えていました。患者さんに指が欠けた人、入れ墨の人が沢山いる。謎の怪我で来院してくる人がいる……。
しかし、慣れとは恐ろしいもので、徐々にそれが普通になってきました。そこでの体験を面白く語ってくれるのです。彼に聞いたお話で、特に面白い話をご紹介します。
その1
久しぶりに来院された患者さんに「お久しぶりですね」と挨拶したら「ちょっとムショ入ってた」と返され返答に困ってしまう。それからお久しぶりは彼の中で禁句になった。
まさか、任侠映画でお決まりの「お勤めご苦労様です!」と返すわけにもいかないよね……。
その2
やたらと貫禄のある人が、子分らしき人達を引き連れて来院する。病状説明でご家族の方をお呼びしたら、子分らしき人達がぞろぞろ入ってきた。ご家族の方のみですと、やんわりお断りしたら一番偉いぽい人(若頭?)が……。
「家族みたいなものですから」
いやいや、確かに親分子分で、親子や兄弟なんだろうけど。それは違うから!
その3
ヨボヨボしてるけど、やさしそうなお爺ちゃん。脱ぐと入れ墨がびっしり! 高齢化の波は、確実にヤクザにも訪れています……。
そして、入れ墨のせいで血管が見えなくて注射するときに困る。
しかし、慣れてくると入れ墨が目印になる。龍の入れ墨の右目に刺すとOKみたいに……。
本当、慣れって怖いですね……。