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悪夢の始まり
作:神崎奈哉



3 日常


 新一が自宅へ戻った時、既に11時をまわっていた。さすがに蘭も帰っただろうと思い、誰も居ない筈の自宅へ入っていった。しかし、新一の目の前には信じられない光景が広がっていた。
「ら、蘭・・・」
 そう、蘭がリビングのソファーで眠っていたのだ。
「んっ・・・しんいちぃ・・・」
 起こしてしまったかと、慌てた新一だったが、寝言のようだった。それに考えてみたら、蘭は一度寝たらなかなか起きないのであった。
「ここで寝るなよな・・・安心されたら困るんだけど」
 寝ている蘭に囁く。こんな所で寝てしまい、風邪を引かれたら小五郎に絶対何か言われる。それは堪らなかったので、そっと抱き上げ、自室に連れていき寝かせた。シャワーを浴びてこようと思い、蘭の元を離れようとしたがしっかりと掴んでいて、動けなかった。
「・・・仕方ねーか」
 シャワーを諦めて蘭の隣に横になる。新一は蘭をしっかりと抱き締め、眠りについた。


翌朝・・・
 小鳥のさえずりが清々しい朝がはじまる。
「(ここ、私の部屋じゃない・・・?)」
「起きたか?」
 ゆっくりと部屋を見渡す蘭に新一が声をかける。シャワーを浴びたらしく髪から雫が滴っていた。
「私、新一を待っててそのまま寝ちゃったんだ」
「そう。リビングなんかで寝て風邪でも引いたらどうするんだよ?」
 互いに笑いあって二人で支度を始めた。



「おはよ、蘭」
「おはよう、園子」
 まるで新一が居ないかのような朝の挨拶。
「工藤、はよー」
「はよ」
「相変わらず眠そうだな。何時に帰ったんだよ?」
「11時。てか、寝させろ」
 いつも不機嫌だが、眠いと特に悪い。それにプラスして虫でもついたら・・・
「毛利さーん!!おはよう!!」
「おはよう、瀬川君」
 誰にでもする挨拶だが、瀬川にとってはとても嬉しい事だった。この時間を精一杯楽しませてやらないと後々かわいそうである。


 1限目が始まった途端に新一の携帯が鳴った。怪我をさせてしまったのだから、少しは遠慮して欲しいものだ。
「はい、工藤です。・・・はい・・・分かりました、行きます」
 普通だったら有り得ない電話、そして早退である。しかし、新一の場合仕方がない。日本警察の救世主、工藤新一なのだから。
「先生」
「分かってる。行ってこい」
「はい」



 新一が行ってから1時間程経った時、帝丹高校に1本の電話があった。
「えぇ!?本当ですか!?」
 その内容とは、高校に殺人犯と新一達が向かっているというもの。今ならまだ間に合うから、早く避難してくれと刑事が言った。直ぐに1年から体育館へ避難していったが、

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思ったより早く新一達が到着してしまった。まだ、3年の避難が済んで居ないが、下手に移動するより教室にとどまった方が良いとの決断になった為、何も知らずに、授業を再開した。












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