太祖ユーデリウス大公がゆえなき急逝の後に、甥のレヴィンスは公の遺志を継いでルイーザと共に、星々がたゆとう宇宙に「帝政共同体」を創った。
その初代皇帝に即位すると、彼はユーデリウス二世を称し、以来歴代皇帝は「ユーデリウスの意を継ぐ者」という意味の「ユーデロイト」姓、皇帝称を受け継ぐのである。
しかし帝政は、皇帝の統治で成り立っているわけではない。
かつてユーデリウスにその才能を見いだされ、帝政を支えるべくルイーザにより創設された、「ギャラクシアン・グループ」の存在があったからである。
帝政の歴史は彼らによって造られているとも云われる。
一説によると、ルイーザが生前語り残した予見を元に、活動するらしいとも噂されるが、その存在理由や、活動内容の一切は明らかにされていない。
また、帝政共同体だけが何かの意思により息づいているわけではない。
袂を分かち、敵対勢力とされる星間自治連合にも、それ相応の影がある。
彼らもまた、時間の流れに沿って蠢いていた。
しかし、誰がそうしているのか。
人類は自らの意思で命を繋いできたのではないのか。
人と言うものは、自由を知っているのか。
―――知りたい者は、真実の歴史から意図を読めばよい。
―――読めない者は、読めぬままで良い。
――やがて時代は、終焉を迎えようとしていた――
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