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僕のおとうと
作:後藤詩門


誕生日プレゼントにママがくれたものは、小さな卵と試験管みたいな水槽セットだった。
でも、僕が欲しかったのは人間の弟なのに・・・
こんな訳の分からない卵なんていらないや!
でも、ママは僕に言うんだ。

「いいから育ててみなさい。きっとたー君も気にいるから」って。

本当かなぁ?
僕は唇を尖らせて黙っていた。
するとママは、卵の入った水槽を強引に僕に渡す。

「さっ、これはたー君のお部屋で大切に育てなさい。この卵は試験管水槽の中に入れとくだけで成長するから楽チンよ。孵化したら驚くわよ〜」だって・・・

はぁ、めんどくせ。
でも、ママが言うんだからしょうがない。
僕は言われるがまま、その水槽を自分の部屋の片隅に置いたんだ。
そして、すっかり水槽のことは忘れてしまっていた。
そんなある日・・・

僕が部屋の片づけをしてると、ふとあの水槽が目にとまる。
そういえば、あの卵はどうなったんだ?
興味津々、僕は水槽をのぞいてみた。
すると、あの魚の卵が孵化してるではないか!
それも・・・僕が今までに見たこともないような変な生物になっている。
目はギョロッとしてて、体はくねくね、まるでタコみたい。
そして体の色はピンクだ・・・

何だこれ?
気持ち悪い。
僕は慌ててママを呼んだ。
すると、卵から孵化した変なタコもどきを見て、ママが眉をひそめて言った。

「まぁ、ネットオークションは駄目ねぇ。火星人をつかまされたみたい。ごめんねぇ、たー君。こんどはちゃんとしたデパートで買ってくるわ、地球人の卵をね」















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