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学校1のゲーマーと学校1の天才が迷い混んだ生き残るためには勉強が必要な世界 作者:サブローム狼

第1章 この世界よりも勉強が必要な世界

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第2話 北岡 萌衣

「ううーん。十分やったかしら」

現在朝の6時、毎晩9時には寝て4時に起きるという規則正しい生活をしている。4時からは勉強。6時からは犬の散歩というとても健康的な生活だ。彼女の名は北岡萌衣(きたおかめい)。このあとはいつも通り犬の散歩に行くところだが、今日は違った。実は最近誰かにつけられているような気がするのだ。
男か女かもわからないし年齢もわからない。しかし何か視線を感じるような気がして何だか最近恐ろしい。
朝ご飯を食べると直ぐに学校に向かった。田舎にすむ彼女はバスと電車を乗り継いで、1時間半くらいかけて登校する。大体この時間も勉強に当てられる。
彼女がバス停に向かっていると、やはり何かおかしな気配を感じた。バス停に行くには少し暗い山道を通らないといけない。このままこの道を通るのは何だか気が引けた。遠回りすればバス停に行くことは行けるが、一本遅らせないといけない。この1本遅らせるという行為は、田舎では学校に遅れてしまうということに繋がるだろう。
しかし背に腹は代えられない。ここで何か変な目に合うよりは一回くらい遅刻しても問題ない。
遠回りしても視線を感じる。 バス停で乗ったのは萌衣一人だけだったのに、それでもなお視線を感じる。電車の中でさえ視線を感じる。さらには学校について、授業が始まっているにも関わらず視線を感じる。
慌てて教室に入ると目立ってしまった。授業中に騒がしくはいったのだから仕方ないだろうが。
授業はあまり集中できなかった。視線は感じなくなったが、何だ不安でどうすることもできない。授業が終わると直ぐに自宅に向かった。
帰る途中、もう視線を感じることはなかった。爽やかな風が頬を伝って通りつけた。もう秋だ。あまり急がなくてもいい。一本乗り遅れたって、別に問題ないのだから。
駅につくと、駅員と乗客が何だか揉めていた。揉める理由はわからないが何故揉めるのかわからなかった。別に揉める必要なんて無いのに。

「ああ。人の考えなんかを気にせずに、頭のよさとかだけで決定する。そんな世界が有ったら行ってみたいわ」

そう呟くと、静かに電車に乗り込んだ。
家につくと見たことも無い小包がおいてあった。

「なにかしら。あら? 私宛だわ」

部屋に持って入って開けてみると、中には1つのゲームソフトが入っていた。ゲーム……ゲームか。萌衣はほとんどゲームをしていなかった。何故私にこんなものが送られてきたのかわからなかった。説明書を読んでみると、どうやら勉強系のゲームらしい

「なになに、テストを受けてその結果でステータスが決まる。か」

正直いってゲームには全く興味がなかった。このまま押し入れに入れ込んでもいいほどに。しかしテストが受けられる。その言葉に釣られて、叔父のパソコンにそのソフトを入れて起動した。

『名前を入力してね』

「名前? こういうのってあまり本名を打たない方がいいのよね。メイラってしとこうかしら」

『<メイラ>ですね』

その後さまざまな質問をして来たが、大体難しいことでもないので直ぐに入力をした。
そしてテストを受ける画面までやって来た。彼女が選んだのは、理科が生物。社会が日本史、世界史、現代社会。

『それでは始めてください』

彼女はたんたんと問題を解いて行く。10分も立たないうちに2枚目と移っていった。 その後さまざまな問題すべてをほぼ即答といってもいいほど直ぐに答えを打っていく。タイピングも昔学校ではまっていたことがあって、早い。そして5時間後、テストの結果が発表された。

『それでは結果を発表します』

「うーん。理科で途中80超えなかったのは痛かったわね」

国語 534点
数学 465点
英語 566点
社会 623点
理科 389点

「これを元にステータスが決まるのよね。 まあ私はゲーム自体はする気がないからこれで終わりかしら」

そういって椅子から立とうとすると急に激しい立ちくらみに襲われた。あまりの苦しさに目を開けていられなかった。そして気がつくと気絶してしまっていた。




目を開けると彼女は芝生の上に寝転んでいた。

「あれ? 私は家にいたような……。夢かしら 」

ふとあたりをみわたしてみると、一人の少年が自分のとなりで倒れていた。どこかで見たことのあるような顔だった。

「きゃっ!……ってあれ?」

フードを被っていてよく見えなかったが、やはりクラスメートのようだ。

「彼は…たしか。南野くんか」

萌衣は瞬を揺さぶって起こした。あまりの揺さぶりに、瞬は地震かと思って跳ね起きた。

「……。あれここはどこだ?」

瞬は突然外にいたことに驚いている。芝生、といっても人工のものではなく自然のもので、草原に二人立っていた。遠くの方に町があるのは見えたが、それ以外に何があるのかわからなかった。

「しかし……何で私たち二人がいるのかしら」

「僕はゲームをしてて、テストを受けると視界が暗くなって、気づくとここにいたんだけど」

「あれ? 私もよ。 見に覚えの無いゲームをしてたら、目眩がして、ここに倒れていたのよ」

「え? じゃあ。いったいここは……。夢?」

「夢だといいんだけどね」

初夏のような青々しい風が二人の頬を通りすぎていった。

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