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学校1のゲーマーと学校1の天才が迷い混んだ生き残るためには勉強が必要な世界 作者:サブローム狼

第3章 この世界よりも異常気象がひどい世界

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第20話 雪の中で

倒れた人の方へ向かった。そこには、薄着の、背の低い子が倒れていた。 髪の毛は真っ白で、短かった。身長はパッと見、140cmくらいだろうか。

「だ、誰かいるのですかぁ……。す、すみませぇん。助けてください……」

その人はか細い声で、訴えた。

「どうしたんでしょうね。この少年は」

モルがその子の顔を覗きながら、言った。僕はその言葉に違和感を覚えた。

「少年? 少女の間違いじゃないのか?」

するとモルは振りかえって、

「よく見てください。胸がないじゃないですか。少年で間違いないですよ」

モルがどや顔で言ってくる。 覗くとなるほど確かに胸はないな。 男か。

「とにかく、近くの小屋まで運ぶわよ」

メイラがその少年の肩をつかみながら、言った。

「セツナ、背負ってあげなさいよ」

「へいへい」

僕はその子を背中にのせた。……あれ? 何か変だな。まあいいや。とりあえず近くの小屋に運ぼうか。

その小屋はそこからさほど離れてないところにあった。建物としては古そうだが、まだ軸はしっかりしていて、すきま風などは無さそうだ。大事に使っているのだろうか。
僕はその少年を、その小屋においてあったストーブの前に追いた。 ストーブはここ最近誰かが使ったのであろうか、ほこりはなく、すぐに使えた。

「いったい何者なんでしょうね」

モルがその少年を見ながら言った。確かに何者かはとても気になる。こんな寒い時期に(時期と言っても異常気象だが)どうしてこんなに薄着で、一人で歩いていたんだろうか。
しばらくするとその少年が目を開けた。しばらく辺りを見渡したかと思うと、一言、

「お腹が空きましたぁ」

……何だ? もしかして倒れてたのって空腹で倒れていたのか? とにかく僕はとりあえず、リュックに入っていた携帯食料を彼に渡した。

「あ、ありがとうございますぅ。 僕は『ポトゾル』といいます」

そう言いながら、食料にかぶり付く。みるみるうちに食料が減っていった。
すると突然その少年は声をあげた。

「ところで……。そこの黒くて髪の長い少女よ……。僕の胸が無いから……何!?」

その一言にモルを含めた周りの人たちは驚きの表情を隠せない。

「僕の胸がないだって!? あんたもさほど変わらないじゃない!ツルペタじゃん! 僕だってこれでも昔に比べると少しは成長したんだから!」

するとモルも声をあげた。

「誰がツルペタだって? これでも私は一応Bはあるんだからね! あ、Aのあんたにはこの違いがわからないか(笑)」

「僕だって毎日毎日頑張ってるんだから!」

おおふっ。何だよ。急に。これどう収拾をつければいいんだ? あ、こう言うときは同じ女であるメイラに……。

「ふぅ。やっぱり寒いところで飲むお茶は美味しいわね」

何でこんな状況でのんきにお茶飲んでんだよ!
ああ、もうこうなったら僕が収拾をつけるしかないか……。

僕は二人のもとに近寄ると、

「僕は小さい方が、好きだよ☆」

すると静かになった。静かになったとは思ったが、しばらくしてモルとポトゾルは顔を見合わせて頷くと、僕に強烈な蹴りを食らわしてきた。薄れゆく意識の中で僕は……メイラが蹴りに加わっていることに気づいた……。



目が覚めると僕はストーブの前に寝かされていた。顔をあげると、小屋においてあったテーブルの周りに3人とも座っている。モルが僕が起きたのに気がついた。

「あ、起きましたか。ロリコン」

……。やべぇ。やっちまった。

「やっぱり小さい少女の方が……。変態だったわね」

メイラがそんなことを言ってくる。これはいわゆる、モルをさらったときのことを言っているのだろうか。

「あのぅ。人前であまり女性の胸に関することは言わない方がいいですよぉ」

ポトゾルが話しかけてくる。……元はといえばお前のせいだろうが。

「まあ、とにかく席に座りなさいよ。セツ……変態」

「おぉい! 今明らかに言い換えただろ!」

何だか釈然としない気持ちを抱えたまま、席につく。

席につくと、ポトゾルが自己紹介を始める。

「えっとぉ。僕はポトゾルですぅ。年は13歳で、性別は女ですよぉ。女ですからね! ええっと。あと職業は魔法使いですぅ。 本当はもっと上位の職につきたかったんですけどぉ、ステータスが足りなかったんですよねぇ」

そう言いながらポトゾルは頭を恥ずかしそうに掻いた。雪の中では目だたなったが、こうやってみると、ポトゾルは髪の毛だけでなく、肌も透き通るように白かった。そして、そのままポトゾルの目の前に映るステータスに目が行った。

『ポトゾル』

国語 17点
数学 2点
英語 6点
社会 1123点
理科 4点

「ふぁっ!?」

驚きの色を隠せない。他の教科は高くて国語の17点なのに、社会だけが異常に高い。社会だけに注目すると、メイラを超えている。そして、この異常なまでの1つに極められた成績を持つといったら、1つの結論にしかたどり着かない。こいつは……属性類だ!

「ちなみにですねぇ。僕は人間ではなく属性類なんですよねぇ」

あれ? 自分で打ち明けちゃったよ。大丈夫なのかな。あ、そういえば属性類は気まぐれな人が多くて、人類につくかはその人次第なんだっけな。

「なるほど。属性類だから胸が小さいと」

「別に関係ない!」

ポトゾルが大声をあげる。なぜこの事になると、しゃべり方が変わるのだろうか。そんな疑問を持ちながら、ポトゾルの自己紹介を続けて聞く。

「ところで、どうして一人で雪の中を歩いていたんだ? ここら辺にすんでるのか?」

その質問にポトゾルは何かを思い出したかのように、声をあげた。

「あ! そうでしたぁ。ここら辺の地質の調査と共にこの異常気象のことを調べるように頼まれているんでしたぁ」

そう言うと、ポトゾルは小屋を飛び出して、外に走っていった。ポトゾルが開けっぱなしにしたドアからポトゾルの様子を見てみると、

10m先の付近で倒れていた。
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