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学校1のゲーマーと学校1の天才が迷い混んだ生き残るためには勉強が必要な世界 作者:サブローム狼

第3章 この世界よりも異常気象がひどい世界

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第19話 雪原

カカリは怒りを露にしていた。あの属性類である、イゼンとミゼンですら失敗して帰ってきたのだ。

「何があるのよ!」

カカリが机を叩く。カカリはモルを取り返す、という、目的は未だに残っているが、カカリとしてはここまでこけにしてくれた連中をとっちめたいという気持ちのほうが強くなってきていた。

「ならば、メイレイに行かせてみてはどうですか?」

後ろからムスビが声をかける。

「いや、メイレイは他の仕事をしてもらいたい。そうだな。レンタイは居る? やつを行かせようと思っているのだけど」

しかしその返事は帰ってこない。

「居ないの? ムスビ! どこにいったか知ってるか?」

ムスビが申し訳なさそうに言葉を発する。

「あー。すみません。私のおにぎりの米を買いに行ってもらってます」

「雑用に使うな! したっぱ使えよ!」

その時誰かが声をあげた。

「俺たちが行きましょう」

カカリが声のする方を向くと、二人の男が立っていた。レンヨウとシュウシだ。

「俺たちに任せてください。ぼこぼこにして来ますよ」

カカリは目を背けた。

「あ! ちょっとカカリ様!どう言うことですか!」

「……勝手にしなさいよ」

「よっしゃあ! 行くぞ! レンヨウ!」

「おう! シュウシ!」

2人は街に向けて出発した。カカリはその2人の後ろ姿を見て思った。

「ああ……。あいつらは馬鹿だ……」

カカリは次の作戦を練ることにした。


――――――――

「なあ、謎の人影のニュースは知ってるか?」

僕の目の前に座っているクーロンが、そんな話題を振ってきた。 クーロンは本当に一日中ギルドにいるらしく、いつきてもクーロンの姿を見ることができる。

「いや、知らないな」

僕が答えると、クーロンは1枚の新聞のようなものを僕の目の前に広げた。

「これだよ。これ」

見ると大きな見出しで

『謎の人影あらわる! 雪の精か?』

と書かれていた。

「今、ギルドはこの話題で持ちきりだぜ。そもそも、ここの雪原すら異常だしな」

「というと?」

「今は6月だろ? ここから馬車か何かを使って北に6時間ほどでこの場所につくんだが、おかしくないか?」

セツナはその言葉にふと、ギルドの外にかかっている気温計を見た。そこには28℃と書かれていた。

「おかしいな」

「だろ? たった北に300km行っただけで雪が降ってるんだ。しかもそこからさらに北に行くと、雪はなくなって20℃くらいを示すらしいんだ」

「ふむ」

なるほど。確かに異常気象だ。これは解明する必要がありそうだが……。

「正直言って僕たちにどうにかできる問題では無いと思うんだけど」

クーロンはビールの入ったジョッキを豪快に飲み干すと、続けた。

「ん。別に言ってほしい訳じゃない。俺もこんなところで偉そうに言えないからな。ただ、面白いかなぁっと思っただけだ」

「なるほど。それだけのことか」

確かに僕たちがやる必要はない。国か、その付近の街の人達が解明してくれるだろう。

「それじゃ」

僕は席をたって帰ろうとした。

「ん? もう帰るのか?」

クーロンはこっちを向きながら聞いてくる。

「ああ。せっかく家を手にいれたんだ。掃除とかは終わったけど、やっぱり細かいところとかのレイアウトとか考えたいからな」

そう言って僕はギルドの扉を開けて外に出た。蒸し暑いような熱気が顔面を被う。不快だ。
……しかし。暑いな。そろそろ長袖じゃなくて半袖も手にいれないとな。
自宅につき、ドアを開けた。中では二人が忙しそうに動いている。

「……何してんだ?」

見たところ掃除をしているわけではない。かといって部屋の物を移動させている訳でもない。そう、 まるでどこかに出掛けるような、そんな支度だ。

「面白そうなクエストを見つけたのでそれに行こうかと思いまして」

モルがバッグに水筒を詰めながら、返答してくれた。

「面白そうなクエスト?」

「はい! これです」

モルが持っていたクエストの貼り紙を見る。

『謎の異常気象。突如現れた季節外れの雪原の原因の解明
報酬 200000G』

……うわぁ。 タイムリィ。

「さあ。行きましょう。 あ、あと報告があります」

モルがさらに続けてくる。

「学校で模擬戦したら、レベルが上がったのでテストを受け直しました。ステータスがアップしましたよ」

そう言ってモルはステータス表を見せてくる。

国語 124(+31)
数学 74(+51)
英語 61(+22)
社会 130(+7)
理科 132(+86)
合計 521(+197)

うぉーい。おいてかないでくれ。上がりすぎだろ

「たった2週間で上がりすぎだろ!」

「ふっふっふっ。これが地の知能の違いですよ」

うわぁ。なんか嫌だな。

「よし! じゃあ、雪原行きますか!」

え? まだ、行こうって言ってないんだけど。別に許可してないんだけど。ねぇ。聞いてる? 荷物まとめるのはいいけど、本当にいこうと思っているの? ねえ?オーイ。メイラもさぁ。何か言ってよ。ねえ?



馬車に乗って北へ、そこでひとつの村についた。ノーズ村だ。

「……マジで来ちゃったよぉ!」

見るとモルとメイラは暖かそうなジャケットに着替えている。

「なあ。僕の分は?」

「え? 無いわよ」

メイラがあっさり答える。

「うわぁぁぁぁぁ!」

僕は走り出した。
おかしくない? だって雪が積もってるんだよ? なんて僕の分も用意してくれないの? 死ぬよ? 我は凍え死んじゃうよ?

「嘘です。あります」

村の周りを10週ほどしてきたあと、二人のもとに戻るとモルがそんなことを言ってきた。
かえせ。僕の体を暖めるためのと、あと無駄な絶望を返せ。

「うるさいわね。さあ。行くわよ」

「お前が一番の原因だろぉぉぉぉ!」

僕はメイラに襲いかかった。メイラすぐさま僕の腕を取ると、地面に叩きつけた。

「ああ! セツナさん!」

モルが心配してくれる。何だかんだ言ってこういうことはしてくれるのでそこは嬉しいかな。

「いてて……。なあ、何で戦えないのにこんなことは出来るんだ?」

メイラは目をそらしながら

「……投げやすいし?」

「おかしいだろぉぉぉぉ!」

もう一度メイラに襲いかかった!


「懲りませんね。大丈夫ですか?」

モルが地面に埋まっている僕の体を起こす。

「いてて……。冗談なのに。仕返しがひどいな」

するとメイラは少しあきれた顔をして、

「いや、別に本気だしてないわよ。本気で投げたら、弾けとんじゃうじゃない」

弾け飛ぶって何だよ……。

「まあまあ。早く雪原に行ってみましょうよ」

モルが話を強引に纏めようとする。

「まあ、そうだな」

こうして3人で雪原に向かっていった。
雪原は、静かだった。大抵吹雪いているらしいのだが、今日はなんだか天気がいい。これで遠くまで見渡せる――?

遠くに人が歩いているのが見えた。別にこの異常気象を調べに来た人かな? そう思いながらその人を観察していると、

急にその人は、雪の上に倒れこんだ。





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