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学校1のゲーマーと学校1の天才が迷い混んだ生き残るためには勉強が必要な世界 作者:サブローム狼

第2章 この世界よりも戦いが多い学校

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第12話 高速の生徒 3

「じゃあ、作戦通りいくぞ」

そう言って僕たちは相手の本陣に向かって走り出す。アンペアに聞いたところ、アボはかなり速いらしい。速いって言っても、メイラのスピードには慣れているし、追い付けはしなくてもそこまで驚かない自信はある。そして簡単にいうと作戦はこうだ。

モルがあぼの素早さをコピーする

これによってアボとモルのスピードは同じ

アボはモルに強い憧れを持ってるため、必ずフラッグを取るのではなく、モルを倒そうとしてくるはず

すると残りの相手の人数は2人。こっちは3人で数の有利でフラッグを奪いに行けるわけだ。

さらにこっちには秘策がある。そこをつけばなんとかなるはずだ。
しばらくすると予想通りあぼが出てきた。距離は100m。これでは能力が把握できない。作戦通りにするには、何とかしてアボの素早さをもるがコピーしなければならない。
アボは真っ直ぐモルに向かって歩いていく。

「モルさん。あなたと戦うのは心苦しいですが、よろしくお願いいたします」

「アボ。よろしくだね」

次の瞬間、アボは高速でモルの懐まで潜り込んだ。しかしもはモル戸惑うことなく、ギリギリで下から突き上げてきた拳をかわす。そしてすぐにもるのスキルを発動させる。

「コピー!」

モルの瞳が一瞬光った。アボはの能力をコピーできた証拠だ。これでアボとは対等のスピードを手に入れた。
しかしこの作戦の問題はアボの攻撃力もそこそこあるということだ。素早さが速い、と言うことは『国語』『英語』が高いということ。そして、攻撃に関係するパラメーターには『英語』が入っている。そしてあのスピードでといていたということは『英語』の点数もかなり高いことになる。
ココで重要なのはもるの戦闘慣れした動きだ。盗賊団のもとで生活してきたもるにとって油断していなければある程度はかわせるらしい。
前に捕まえたときのことを聞くと、『油断していたから』と答えたぐらいだから、ある程度は自信があるのだと思う。
アボの高速の攻撃がモルに向かっていく。しかしモルは紙一重で避けていく。元々、避ける能力はそこそこあったので、そこにアボの素早さが入るだけで、恐ろしいほどの回避率を手に入れた。
二人がそうこうしているうちに、僕たちは相手陣営のフラッグを目指す。
フラッグはお互いに校舎の裏と運動場の奥に置いてある。僕たちの陣営は運動場側なので、校舎の裏に回っていく。
校舎を曲がって裏が見えたとたん、高速の何かが僕のほほを切り裂いた。

「くそ! 外れたか。焦りすぎたな」

目の前にはボルトが立っていた。後ろを振り替えると、何やら焦げたような後がついている。

『雷閃』と呼ばれる相手のスキルのひとつだ。転職は一度もしていないので、職業は旅人扱いだが、スキルには職業によるものと個人によるものがある。これは個人によるもののひとつだ。

ボルト
国語 34
数学 51
英語 42
社会 21
理科 62
合計 210

ある程度近づいたので相手のステータスが表示される。あれ? そんなに高くないな。さぼり癖があるみたいだし、それのせいなのかな。
……というかステータスが見えるまで近づいたのに相手が攻撃をはずすのはなんでだ?
考え事をしているとさらに雷閃がとんでくる。しかしその攻撃は当たらない。

「くそ! 当たれ! 当たれよ!」

すると後ろから2本の雷がボルトに直撃した。

「練習不足。完全な」

「……練習大事」

後ろからアンペアと、ワットがやって来る。彼女らもぼるとと同じ雷閃のスキルを持っているみたいだった。

「さて、フラッグは見えてるので取りますか」

アンペアがフラッグに近づく。しかしその一瞬で、アンペアは地面に叩きつけられた。

「な…にこれ。まさか……」

すると木の陰から、パスカルが現れた。

「誰もいないフラッグがある陣地。まさかなにもないと思ったの? あなたはそこが詰めが甘いところね」

そしてアンペアに近づくとパスカルはアンペア切った。アンペアはぎりぎり体力が残ったが、ルール上10分の1を切ったら、退場しなければならないため、ここでリタイアだ。

「な、何があったんだ?」

急に今の状況を理解した僕はワットに何があったのか聞いた。

「……彼女のスキル。1m×1mの範囲に圧力を自由にかけることができる」

すると、それを聞いたパスカルが

「別に自由にって訳ではないわよ。1000Paいじるごとに、100SPを消費するんだから」

そう言ってパスカルはジリジリと僕たちに歩み寄る。あのパスカルは、アンペアが曲がった角度から真っ直ぐフラッグにいくことを読んで1×1という、とても小さいトラップにかけたのだ。あぼさえ動きを封じればうまくいくと思っていたがそうはいかないらしい。
そんな考え事をしていると一定の距離に達したのか、パスカルのステータスが表示される。

パスカル
国語 31
数学 52
英語 106
社会 93
理科 86
合計 368

なるほどバランスのいい配分だな。アンペアが動けなくなったってことは、結構な圧力をかけたということかな。
そうしている間に、パスカルとワットか戦っていた。二人はお互いのバトルに夢中で周りが見えていないようだった。
……この隙にフラッグ奪っても問題ないよな。

気づかれないようにこっそりとフラッグに近づいていく。気づいている様子はない。そして、思いきりフラッグをつかみとった。

そんな、気がした。気づくとフラッグは僕のてをすり抜けて、ゆらゆらとフラッグは立っている。
ぼーぜんと立ちすくんでいると、後ろで何やら激しい音がした。見ると、ワットがやられパスカルがHPを削っているところだった。そして、10分の1を切ったところでわっとはリタイア。この時点でパスカルの体力が減っているとは言うものの、互いに人数は2vs2。数の有利はなくなった。
さらに絶望なのはステータスの差だ。結構上位であろうぱすかるに対し、僕は残念なバイト。勝てる可能性は低い。絶望的だ。

「そういえば。フラッグはどうしたのかという疑問を持ってそうですよね」

パスカルが話しかける。

「でも、それはそんなに驚くべきことではないはずですね。 あなた方と同じことをやっているだけですから」

秘策。それはフラッグをリーダーであるモルに持たせるということ。ルールには陣営にあるフラッグをとれば価値と書いてあったが、その後動かしてはいけないとは書かれていなかった。ならば個人の負け=全体の負けであるリーダーに持たせるのが一番いいのだ。
だが、これを相手もやっているということだ。つまりあの高速のアボが持っているフラッグをどうにかして奪い取るしかないのだ。しかしそれは相手にとっても同じこといったいどのようなことを――

刹那。視界が暗転したかと思うと、腰の辺りに鋭い痛みを感じた。そしてどこからともなく声がする。

「あなたは結構頭が切れるらしいけど考えすぎのところがあるみたいですね。自分も戦う場合、回りをしっかり見ることは大切ですよ」

「まあ、ウチもこのあとどうにかできるとは思っていませんので、軽く、リタイアですね」

腰の痛みが和らいでくると自分のステータスを確認した。HPは9。10分の1を切っているのでリタイアだ。回りには誰もいなかった。どうなったのか結果が気になって、表の運動場に向かった。







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