挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
学校1のゲーマーと学校1の天才が迷い混んだ生き残るためには勉強が必要な世界 作者:サブローム狼

第1章 この世界よりも勉強が必要な世界

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

1/39

プロローグ

子どもの頃は天才だった。幼稚園で小学校の算数はマスターし、小学校て習う漢字も半分以上覚えていた。周りの大人たちは口々にささやいていた。この子は恐ろしいほどの化け物になると。
確かにあのままいけば、全国模試なんかでは10位以内、いや1位すらとれたかも知れない。しかし、彼は小学2年生の時、有るものと出会ってしまった。そう『ゲーム』である。
その当時彼には遊ぶものと言えば、外か勉強の2択だった。それゆえ、友達の家でやったゲームは彼の心を大きく動かし、未来を動かした。
始めて母に頼んでゲームを買ってもらった。母もその息子に勉強道具以外のものを欲しがられたのは始めてだったので、簡単に買ってあげてしまった。
そこからというもの彼の人生は狂い始めた。もともと勉強のための熱が1%、また1%とゲームの方へと移っていった。学校の成績は目に見えるように落ちていった。それと比例するかのように、友達の数や、周りからの期待の眼差しはどんどん減少していった。
中学時、彼はなんとか進学校に合格するほどの学力を保ち、高校には無事合格。しかしもともとギリギリだったため、校内順位はよくて下の上。しかも、さらに減少し続けていった。
そして彼が30ものオンラインゲームで上位10位に入る頃には、学校での順位はワースト10位以内までに落ち込んだ。しかし彼は落ち込んでなどいなかった。あのまま勉強し続けて見えた世界よりも、今見える画面前の世界の方が100倍も楽しいからだ。







彼女は生まれたときから競争心がなかった。友達に負けたからといって次は勝とうと努力するわけでもなく、ましてや悔しがるわけでもない。ただその結果を受け入れ、そこですべてが終わる。次に繋がらない、そんな状態だった。
事実、彼女が歩いたのは周りの子達よりも1年も遅かった。周りの大人たちはそれを心配し、見守った。過保護な母は、病院に連れていくなどして、さまざまな方法で様子を見た。しかしすべてが無駄に終わった。このままいけば、精神的な異常をもたらし、何も出来なくなるのではないか、と思われた。
確かにそのままいけば小学校、中学校といじめられ、それでもなお反撃することもせず、感情を心に押し込めて、自ら命をたったかもしれない。しかし彼女は小学2年生の時、あることに出会ってしまった。『両親の死』である。残された彼女は叔父叔母のところで育てられた。しかしそこの周りには同級生など居なく、叔父叔母も豊かな方ではなかったので遊び道具を買ってやることも出来なかった。そこで彼女が始めたのが『勉強』である。彼女はひたすら勉強をした。周りにはすることがなかったがために。彼女は中学の時、模試10位以内に入ったにも関わらず、近くの進学校に入学した。これも彼女の争い嫌いから来ていることだろうか。実際成績を上げれば、争おうとしてくる人もいる。知恵でも力でも。しかし知恵に対しては、圧倒的な差を見せつけ、相手の戦意をそぎ、力に対しては相手にしないことで戦意をそいだ。さらにどちらにしろ悪気やそんな気など微塵も無いことが、争いを避けきった大きな要因だろうか。
高校では余裕で一位をとり、全国模試でも最上位に、君臨している。しかし彼女に喜びはなく、当然の結果としてしかとらえていない。学力での争いなど無意味なのだから。と。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ