ニーベルング・アポストロ　—天魔波旬の神殺し—

◆これは同作者の「神光の救世主　—神殺し達の英雄譚—」のリメイク版です。かなり変わっています。

◆最近、もう一回リメイクしようかなと思い始めました。

「あなたは愛を欲しますか？」
これは天涯孤独の少年が、真の愛を掴み取る物語——

ただ彼は、自分の存在理由が知りたかった。
二つの命と引き換えに繋ぎ止められたたった一つの命に、本当に価値はあるのか。
現代に広がる夢幻の世界、虚構の裏と真実の狭間。悲しみと嬉しさと憎しみと愛しさが混じり合う混沌とした導(シナリオ)の果てに、果たして幸せはあるのだろうか。

幸福の定義、不幸の定義、存在の定義、幻想の定義——
あらゆる猜疑に満ち溢れ、信じるに足るものなどあらず。すべてを疑い、穢れつつも尚輝く白き双翼は泥に塗れて見るに耐えず。
それでも彼は、ひとつの証明を求めて彷徨う。悪を知り、善を知り、愛し愛され殺し合う。

ただ、己の定義を求めて。