蒼の章 15
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実際、神と呼ばれた者達が過去実在し、その遺物が自分の内に入っているのだから『天使』が実在しなかったなどとは言わない。
しかし、神と呼ばれた者たちは、神話の時代以降『岩戸』の向こう側に姿を暗ましている。
現代に神代を生きた者たちはいない。
神話の者たちがこちらの世界にいてしまっては、この世界は成り立たない。
なのに、この老人は言い切った。
『天使』を捕獲したと。
ならまず間違いなく、その『天使』は『岩戸』の向こう側から流れてきたという事だ。
「……その『天使』は、まだ生きているんですか?」
「いや、『天使』は十六年前に死んでいるのが見つかった」
十六年前に見つかった?
天岩戸が捕らえていたのではないのか?
「『天使』の複製計画行われたのは、『天使』を発見した五十五年前。そして計画は知っての通り失敗に終わった。しかし『天使』の複製には失敗したが、『天使』が最高の研究対象であることには変わりない。『天使』は研究素材として組織の地下へ幽閉されていた。三十年前忽然と姿を消すまでな」
「三十年前というと、さっき言ってた『無音の凶刃』が逃走した時期ですね」
「同じ時期どころの話ではない。『無音の凶刃』と『天使』は二人で一緒に組織から消えたのだ」
「一緒に? 本当ですか?」
「嘘を付いてどうする。儂は殺人鬼を捕らえてもらいたいのだ、嘘を付いても益にはならんだろう」
「まあ、そうですけど。じゃあ何か確信を持てる情報を持っているんですよね?」
勿論だ。と早雲は頷く。
「そもそも『無音の凶刃』は、どうして先々代『天照』を殺害したのだと思う? ただ逃亡するだけなら無意味な事だと思わないか?」
「……組織に対する復讐というのは考えられないんですか? あなたと同じに」
早雲は竹の台詞に大音量で笑った。
「はっはっはっは! 復讐? ありえん、ありえんね! あの『無音の凶刃』にそんな感情あるわけがない。奴は文字通りキラーマシーンだ。奴の頭にあるのは『殺』という任務遂行だけだ。若い貴様は知らないかもしれないが、なんといっても奴は『道具』の雛形、試験体でもあったからな。感情なんてものは与えられていない」
だから奴に感情があるのはありえない。
老人はそう断言する。
しかし、この老人の言葉が間違いである事を竹は知っている。
感情を消す事など出来はしないという事を。
竹は身を持って知っている。
だがこの老人が永遠にそれを知る事はないだろう。
「ありえないのはわかりましたから、答えを教えてください。どうして先々代を殺害したんですか?」
「答えは簡単だ。先々代の死体からある場所の『鍵』がなくなっていた。その場所とは『天使』を閉じ込めていた牢獄のものだ。そして時を同じくして牢獄から『天使』の姿が消えていた。つまり『無音の凶刃』は『天使』と一緒に消える為に、牢獄の『鍵』を持っていた先々代を殺したのだ」
そういうことか。
確かにそう言われれば、納得できる話ではある。
しかし、もしそれが真実だとしたら、おかしな事がある。
この老人は気付いていないのだろうか。
さきほど自らが言っていた言葉と、今自らが言った『無音の凶刃』の行動との矛盾に。
老人はなおも続ける。
濁った瞳で。
「当時は偶然では、という見方もなくはなかったが、それは後に否定された。儂は既に此処に幽閉されていた身だから、これは聞いた話になるがな。十六年前に『天使』と『無音の凶刃』が見付かったのだ」
どこにいたと思う? と老人は厭らしく笑う。
「二人は元いた牢獄の中にいた。『天使』は死ぬ一歩手前で生まれたばかりの赤子を抱ていた」
「……」突然前触れもなく、どくん、と竹の心臓が大きな音を立て、速度を上げる。
「そもそも『天使』は逃げてなどいなかったのだ。『天使』は、自らの能力で十四年間、牢獄の中で身を消していただけなのだ。『無音の凶刃』と一緒にな。奴ら二人は我々の目からは消えていたんだ。しかし『天使』と『無音の凶刃』は確かにそこにいた」
「言っている意味がわかりません」竹は早くなる鼓動を鎮めながら言った。
「恍ける(とぼ)な『神の複製品』。貴様は既に理解しているだろう?」
――最悪だ。
こんなところに、来るんじゃなかった。
こんな事、聞くんじゃなかった。
これじゃあ後悔しにきたようなものだ。
だが――これは必然。
『歴史』で決められた道筋。
決められた歴史を通るなんて、考えただけで嫌になる。
しかし、ここは反旗を翻す場面ではない。
反撃は最後の最後、全てを逆転させるには盤上に全てが揃ってからだ。
なのでここは従う。
歴史に流される。
竹は覚悟を決めて言った。
忙しなく動いていた心臓は元に戻っていた。
「『天使』と『無音の凶刃』は『岩戸』の向こう側に居たということですか」
老人は目を細めて笑う。
「そうだ。だから奴等は見つからなかった。しかし羨ましい限りだ、奴は『岩戸』の向こう側を見る事が出来たのだからな」
竹は老人の顔を見ていられなくなった。
殺してやりたい。
その衝動が竹を支配する。
この老人は扉の向こうに行った事のない人間だからそんな事を言えるのだ。
もし一度でも行ったことがあるのなら、この老人のような感情は持てない。
あそこは、楽園なんかじゃない。
地獄の底だ。
老人は気分が乗ったのか、竹の感情はお構いなしで、どんどん饒舌になる。
「そして『天使』は牢獄の中で最後に無音の凶刃に何か呟いて息絶えた。それを聞いた『無音の凶刃』は即座に牢獄を破壊し守衛を殺害し、赤子を置いて逃げた」
竹は気持ちを落ち着けてから聞く。
「……天岩戸は『無音の凶刃』を追わなかったんですか?」『天岩戸』がそんな罪人を追わないはずがない。ましてや、岩戸の向こう側に行けた生き証人だ。
「それが追わなかったのだ。先代の『天照』がそう命令したらしい」老人はどこか不機嫌そうになった。
『彼の事を追う必要はありません。彼は徐々に全てを忘れていくでしょう。組織の事も天使の事も自らの子供の事も。天使が死に際に彼に呟いたのは、『忘却の呪い』。それに今の私たちには彼よりも強力な駒が出来ましたから』
「そう、言ったんですか?」
老人は「聞いた話だがな」とうなずいた。
「それでその置き去りにされた赤ん坊はどうなったんですか?」
「その子も『天照』の命令で、その後組織とは一切関わっていない」
「それは……どうして? というかそこに置かれた赤ん坊に、『天岩戸』が何もしないわけがないと思いますが」目の前に無抵抗の獲物があるのに、見過ごす獣はいない。
「その通りだ。だが当時の組織はその子供を手放した。完全に切り離したのだ。幹部連中は反対したそうだがな」
「そりゃ、反対するでしょう」
あの愚者たちが『天照』に抗議する、その光景は何度も見ていたので想像に難くない。
「……だが『天照』は言ったそうだ」
『その子供をここに置いていても価値などありません。嘘だと思うなら八咫鏡を使ってみなさい』
「……それでどうなったんですか」
「八咫鏡を使った幹部連中は、その結果を見て皆意見が百八十度変わったらしい。なぜなら、その赤子には神格なんか宿っていなかったのだからな」
「宿っていなかった?」
「そうだ。全く宿っていなかった。だから結局、その子供は『天照』の方針で、どこかの孤児院に預けられたという話だ。その赤子は、その後一切組織は関与していない」
「でも、あなたはその赤ん坊が今の殺人鬼だと言ったじゃないですか」もしそうだとしたら神格が宿っていなかったなど、ありえない。あの少女は『月読』と同値の神格持ちだ。
「確かに八咫鏡の測定では、神格持ちでなかった事がわかった。しかし、殺人鬼は二人の子供だ。間違いない」老人は断言する。
「なぜそこまで言い切れるんですか?」
「その殺人鬼が無音の凶刃と同じナイフを使っているからだ」
「……その程度の事で二人の子供というのは説得力がないですね。納得いく根拠があるんですか?」
「無論だ。確かに何も知らなければそう思うだろうが、確定できる根拠が俺にはある」老人は含み笑いをして語りだした。
「時に『神の複製品』、貴様は『天使の羽根』と聞いてどんなものを思い浮かべる?」
「『天使の羽根』ですか……鳥の羽と変わらないイメージですね。でも聞くって事は違うんですよね」
「さすがに話が早いな……その通り実際は違っていた。『天使の羽根』というのはな、鋼鉄よりも硬く、それでいて重さは無いに等しく、さらに弾性に優れているという不思議な素材だ」
――それをどうしたのか。
「しかもな、羽根一枚一枚に強力な能力を秘めていた」
「それはどんな?」と竹は聞いた。
「まあ待て、焦るな。これがどうしてわかったかというとな。『天使』の研究中に数名が次々死に絶えたからだ。皆、衰弱死だった」老人は饒舌になる。
「……死者が出たんですか?」研究中に死者が出ることは珍しくないが、それは実験体の場合だ。実験者が死に絶えることはあまりない。
「そうだ。原因を調べていくと、死亡したものは皆、『天使の羽根』を研究対象にしていた事がことがわかった。つまり『天使の羽根』は、触れた対象の生気を吸い取る悪魔の羽根だったわけだ」
触れた者の力を死ぬまで吸い取る一枚の羽根、確かに天使の羽根というよりは悪魔の羽根と言った方が良い。
「しかし、そこである者たちは考えた。こんな素晴らしい素材があるのなら『宝具』として加工しない手はないとな、その者たちは死者を出しながら、一枚の羽根を『宝具』として加工することに成功した。まあ最終的には生気を吸い取られて、全員死んでしまったがな。そして出来たのが一振りのナイフだ」
触れたものが天使以外であれば、持つだけで生気を奪い取り。
そのナイフに切りつけられれば天使であっても生気を取られる。
天使の羽根から作られた白い悪魔のナイフ。
「だが作ったは良いが、誰もそれを使うことは出来なかった」
いくら『宝具』に加工したとしても素材自体は変わらず天使の羽根なのだ。
「しかし、せっかく幾人もの犠牲を払った宝具だ。それをそのまま文字通りお蔵入りにするのは惜しい。それになんと言っても『宝具』としての力は一級品だったからな。そこである者が考えた。触れた対象全てが生気を奪われるのならば、天使はなぜ平気なのか。答えは簡単、というか当然の事だが、天使の羽根は天使には効果がないことがわかった。そして更にそいつは考えた。だったらどうするか、その答えも簡単だった。その『宝具』を扱えるものがいないなら、扱えるものを作れば良い」早雲は口端を吊り上げる。
「しかし天使の『複製』には既に失敗している。だからそいつは複製ではなく別の手法を考案した。それは人体の『改造』。実験体に『天使』の細胞を無理やり埋め込むのだ。生まれたばかりの赤子の脊髄にな。そして被験体三十数名のうち、唯一生きていたのが、『無音の凶刃』だ」
「という事はさっきから言っていた『そいつ』は、全てあなたの事ですか」
早雲は頷く。
「全て儂の話だ。この手法は煮詰めると貴様の良く知っているものとなる。生まれる前の赤子に『神の一部』を植え付けるものだ。つまり、儂は貴様を生み出す切欠を作った男というわけだな」
竹はその事実を聞いて頭に血が上るのがはっきりとわかった。
こいつが、俺たちの元凶か……!
竹は目の前で誇らしげにしている老人に、先ほどよりも強い殺意を抱いた。
「どうした? 殺さないのか」老人は竹の殺意に気付き、挑発するように笑う。
深呼吸。
竹は目の前の老人に抱いた殺意を閉じ込めた。
こいつではない。
この男ではそんな大それた事は出来ない。
多分、その方法を本当に確立したのは、赤の女王だろう。
こいつはそれを自分の手柄だと思わされているだけ。
こいつは舞台で踊らされているだけだ。
『歴史の筆記者』によって。
「そんな事……しませんよ」竹は老人を哀れみのこもった瞳で見た。
だが早雲はそんな竹の視線に気付かず、どこか満足したようにしてから、逆に竹をあざ笑うかのように言う。
「はっ。普通に生きるために組織を破壊したという噂は本当のようだな。だがいくら殺しをしなくとも、お前は普通にはなれんぞ。お前は『神の複製品』という名の怪物なのだから」
そんな事わかっている。
だからやっているのだ。
「その話はどうでも良いですから、話を戻します」落ち着け。と自分に言い聞かせる。
「ははは、なぜ天岩戸がお前に壊されたのかわかった気がするな」老人は竹の様子を蔑むように笑った。
竹は老人の反応を無視して続ける。
「つまり本来ならその天使か、無音の凶刃しか扱えない宝具を、殺人鬼が使用していたから、あなたは殺人鬼を二人の子供だと断定しているわけですね?」
竹は殺人鬼が持っていた白いナイフを思い出す。
あのナイフで切り付けられてはいないが、あのナイフがただのナイフでないことは、わかっていた。
野犬の調査では、殺人鬼の得物は『無音の凶刃』のナイフである、とのことだった。
そして、この老人は殺人鬼が『無音の凶刃』と『天使』の子供だという。
ここまで証拠が揃えば十中八九、決まりだ。
しかしどこか引っかかる。
そうだ。八咫鏡の測定では赤ん坊は神格持ちではなかったのではないか。
しかし、あの殺人鬼は恐らく『月読』と同値の神格持ち。
確かに次期『天照』と目され、天使の細胞を埋め込まれた『無音の凶刃』と本物の『天使』の子供ならば、その可能性はわずかだがある。
それに現実に赤ん坊は神格無しと判断された。
納得するにはそこだけがネックだ。
「その通りだ」
老人の声に一度竹の意識が引き戻される。
竹はその引き戻される意識の過程で思い至った。
否、思い出した。
『黒の書』に従っている二人の人物。
一人は最強の魔法使い。
もう一人は天岩戸の怪物。
この老人は言ったではないか、全て『天照』の命令だと。
つまり、先代『天照』は八咫鏡の測定の結果を偽ったのだ。
天使が向こう側から流れてきた事も。
耶麻寺早雲が開発したと嘯き、
本当は赤の女王が確立した神の製造方法も。
耶麻寺早雲の情報を偽ったことも。
無音の凶刃が先々代の『天照』を殺したことも。
天使と無音の凶刃が岩戸の向こう側に行き、そして子供が生まれたことも。
天使が死に際に忘却の呪いをかけたことも。
無音の凶刃が逃げたことも。
組織が彼を追わなかったことも。
赤子を手放し、孤児院入れたことも。
そして、今その子が殺人鬼となっていることも。
この『舞台』の最後、少女の死を彩る装飾。
全ては二人の人物の手の平の上。
いや、全ては『黒の書』、
『歴史』に記されるままに進んでいたのだ。
竹は頭に浮かんだ二人の人物に投げかける。
どこまでも用意周到なことで。
今まで良く出来ました。
でも残念賞。
気付いたからには、
今回も『歴史』にはない『解決』をしてみせる。
竹は決意を固めて立ち上がった。
まずは腹いせ。
閉じ込めていた殺意を吐き出す。
「では、最後に一つだけ独り言を言って帰ります」
「……何だ」老人は怪訝な表情を作る。
「山寺一馬。彼はあなたの孫などではありません」
老人が更に竹を睨みつけ、怒鳴ろうと口を開く、だがその口はだらしなく開いたまま閉じなかった、そして彼の口から出たのは「あぇ?」という間抜けな声だった。
竹は老人の目の前で瞬時に自分と瓜二つの人形を出して見せたのだ。
老人は信じられないものを見たという顔をしている。
「この手法は、組織の人間なら誰でも出来るものです。丁度あなたがいなくなった頃に訓練の一環として導入されたみたいですね。だからこれが出来たからといってあなたの孫にはなりえません。あなたの一族はちゃんと殺されているし、山寺一馬はただの捨て子です。彼は『道具』として赤の女王に教育されましたから、組織の歴史とか詳しかったはずですよ。だから多分あなたの話や一族の能力なんかも知っていたんでしょうね」
「そっ……そんな…馬鹿な……」早雲は口を半開きにしてうろたえる。
「この屋敷には確かにあなたの言った通りの『二重結界』が張られてます。そして更にあなたが気付いていない、結界が一つ張られています。それはここ六年くらいに張られたもので、自らが望んだ情報を集める『収集』の結界。恐らく山寺一馬が張ったんだと思います。彼が追われていたのは『天岩戸』ではなく賞金首とかでしたからね。恐らくその情報収集に使ったんでしょう」
「な……」老人は言葉を失う。
「『抑圧』によってあなたは新しい結界に気付けなかった。だからこそ、山寺一馬はあなたを利用した」竹は淡々と答えた。
「うっ嘘をつくな!」老人はついに顔を真っ赤にして、怒りだした。
竹はため息をついた。
「別に嘘だと思うならそうして下さい。それはあなたの勝手です。でも、それが真実です。あなたは最後まで利用された人形にすぎない」竹は言い終わりに屋敷の『抑圧』の結界を切った。
「…………え?」『抑圧』の結界が切られた瞬間、老人にかつての力が戻り、同時に間抜けな声を出した。
自らの孫だと思っていた男が張った『収集』の結界から様々な情報が収集され、早雲に入り込む。
それは竹の言葉に偽りがない事を証明し、何も知らなかった老人を絶望へと誘う(いざな)ものだった。
そして更に追い討ちをかけるように、ある『仕掛け』が発動した。
室内にここにはいない人物の声が響く。
俺は、
あなたの孫なんかじゃ、
ありません。
竹はその言葉を聞き届けると、屋敷から去る。
去り際に見た耶麻寺早雲の表情は、さきほど前の老練な印象がなくなり、現実を認識できていない、八十歳を超えた憐れなただの老人にしか見えなかった。
「あああぁ」しわがれた声で喉を潰すように絞りだした声。
耶麻寺早雲の精神は自らを長年閉じ込めていた結界の中で――決壊した。
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屋敷から出て、現在時刻を確認しようと携帯電話を見ると、メールが一通届いていた。
即座にボタンを操作し、メールを開く。
情報の訂正
耶麻寺早雲と山寺一馬に血縁関係はない。
×耶麻寺早雲の手足は『天照』によるもの→○耶麻寺早雲の手足は『無音の凶刃』によるもの。
×耶麻寺早雲は精神を病んで組織を抜けた→○耶麻寺早雲は組織を抜けておらず、独房に閉じ込められたまま。
追加情報
殺人鬼は『無音の凶刃』と『天使』の子供。
その内容を見て、竹は薄く笑いながら呟く。
「さすがに『電子の蜘蛛』の名は伊達じゃない」
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