殺人屋(7/14)PDFで表示縦書き表示RDF


なんか、7話まできちゃいましたよ〜。自分にびっくりですぅ〜。
殺人屋
作:夢見獏



第七夜 選択肢


・・・・君は・・・いつまで、僕の邪魔をするの?

柴田刑事だっけ?あなたには、闇がない。僕に深入れすると、闇に呑まれてしまうよ。

……。

私の名前は、矢月 眞子。中学2年生。最近、悩んでいる。何に悩んでるかって?そりゃ、家族の仲よ。お父さんとお母さんの仲がこの頃、良くないのだ。浮気してるとか、してないとかで、もめている。そんな話しを一体誰から、聞いたのだろう?私は、悩んでいる。母は、父から暴力を受け、何もしなくなった。おかげで、家事は私がやる始末。悩んでいる。
「私は、浮気なんてしてないわ!信じて!」
「黙れ!俺は、聞いたんだ!隣近所の宮村さんの奥さんに!」
「え!」
「お前が、男を家に入れる処を見たってな!」
「そんな!嘘よ!」
「黙れ!」
  父は、母の頬を殴った。すでに、母の顔には無数の殴ったような跡があった。ドアの隙間から覗いていた私は、目も向けられなかった。
「そうか・・・・宮村さんか・・・・・あのババァにか・・・・許さない・・・」
 一瞬殺気が沸いた。しかし、突然、亡くなった祖母の言葉を思い出した。
「眞子。何があっても、人を怨んではいけませんよ。どんなことをされても、それが、その人の選んだ行動なのだから。」
 昔、そんなことを言われた。しかし、その怒りを抑えることは、できなかった。
「こんなにズタズタにされたんだよ?怨んでも・・いいよね?おばあちゃん。」

 おやおや。やっと、犯人がわかったようだね。さぁ、君には、ここに来る資格があるよ。

 私は、無意識にその扉を開けてしまっていた。殺しという扉を。
「ここ・・・どこ?私の部屋じゃ・・・・」
「いらっしゃい。」
「え?」
「ここは、殺したい人間の来るところさ。」
「殺したい人間・・・・いる!私には、絶対に殺してやりたい奴が、いるの!」
「・・・誰だい?言ってごらん。」
「・・・・宮村 千恵子っていう女。」
「そう。では、報酬に君の寿命の半分を頂くけど・・・いい?」
「え!寿命・・・・の半分・・・・」
「まぁ、答えは、今じゃなくてもいいよ。」
 そして、そこは、自分の部屋だった。窓は、夕日の光りでいっぱいで、そんな部屋の中で、私は、そのまま座り込んでしまった。
「私の死ぬ日が・・・・早くなるの・・・?」

 ふーん。あいつは、殺したいけど、自分の寿命を縮めるのは嫌か・・・・ワガママな子だな・・・・・面白くなりそうだ。

 私の選択肢は、二つ。一つは、自分の寿命を削って、あいつを殺してもらう。もう一つは、寿命を削らず、殺しの依頼もしないで、このまま指を銜えて見ていること。私には、もう。これしか残っていなかったのだ。

・・・・。












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