第8話:「特徴」/何処へ??
あれからルネはイジケテ説明してくれない。
仕方なしに俺が話をふった。
『そ、それでさぁ、あの・・・種族別の特徴だったかって、教えてくれないかな?』
「あぁ、ごめん!!わたしったら、なによあんなの、言わせておけばいいのよ!うん」
いきなり、ホントにいきなりガバッと立ち上がり、確認するように語った。
「あ、ごめん。説明だったね。んーと、やっぱり順番がいいよね?」
『いえ、楽なほうでどうぞ』
「じゃあお言葉に甘えて・・・まず、私と同じ天使族は翼で飛べるし、身体能力は高いほうよ」
『身体能力って視力とか聴力とか?』
「うん、そんな感じ、で、次にプラインの人間族《は、基本で、どっちかって言うと知能が高くて、器用だと思う」
『基本ってなに?』
「人間族は他の種族の基準なの。平均が人間族で、そこから能力が低いとか高いとか比べるの」
『へぇ〜、他には?』
「獣族は聴力と瞬発力、つまり俊敏なわけね、で神族は生まれつき人の心を見透かすことが出来るの」
「んで、妖精族は、視力と、あと魔力が初めから高くて、エルフ族は・・・良いも悪いも従順て言うか素直」
『あとは・・・なんだっけ?』
「水棲族、文字通り水中に住んでて水中で活動できる唯一の種族。、植物族も文字通り植物。そこら辺に生えた雑草とかもこれに入るわ」
『あと1つ、竜・・・だっけ?』
「うん。、竜族は特別感知能力って言って、特殊な力に引き寄せられるの、ちなみに一番臆病者揃いも竜族よ」
『へぇ〜、大体わかった。ありがとう、ルネ』
そう言って久々の、本当に久々の感謝の笑顔が零れた。
ルネは少々その俺の表情を見たからか、赤面していた。
正直、最後に言った竜族の感知能力について、疑問に思いつつも、迷っていた話を切り出す
『で、正直一番聞きたいことがあるんだけど・・・・・・』
「何?」
『俺って、これから何をすればいいの?』
正直、最初からこれを聞きたかった。
しかし、どのような答えが返ってくるのか怖くて、言えずにいた。
「んと、私とプラインを護衛に、首都『シンセプト』に来てもらうわ」
『何で俺なんかが?・・・あ、そうか予言が何たらって言う』
先に言われた事がどうも脳の直感で右から左へ受け流していたらしい。
「うん、けどチェンクはシンセプトの一番端だからね。馬をとばして1週間、飛竜でも・・・3日はかかるからなぁ。あ、ちなみにのらりくらり歩いたら確実に3週間は、かかるから」
・・・はと来ましたか。
結局そんなのはプラインとルネのペースであって、足手まとい上等の俺がいたらもっとかかるだろう。
途方も無く情けない自分に少し殺意が芽生えた頃だった。
「おうホムラ、ちゃんと分かりにくい説明で理解できたか?」
プラインが帰ってきた。
それにしても何処に行っていたのか、肩には大きな布袋が・・・
「分かりにくい説明ってなによ、あんたよりは分かりやすいわい!」
「はは、一々んな事で腹立てんな、それだからお前は餓鬼って言われんだよ」
「ううぅ〜〜」
自分が幼そうだと言う事にコンプレックスを抱いているのか、弱点とも言えるそこを突かれたルネは暫く口を開かなかった。
「ところでホムラ、お前何か使える得物ってあるか?」
『え?何をいきなり』
ふと、昔の幼かった自分の姿が目に映る。
今はもう海外に赴任している親父と、あの頃は良くチャンバラをしていた。
チャンバラといっても中々中身重視で、木刀の柄の先に分銅を付けて、本物さながらの重さの木刀を普通に振っていた。あれは確か・・・5歳の時だったか?
『・・・まぁ、お遊び程度だけど剣は振れる程度に扱えると・・・思う。まぁモノによるけどね』
「よかったぁ、実はないままで俺は買い物をしていたんだ。で、その買い物がこれだ」
プラインは肩の布袋の口を止めてる紐を解き、その中身を机に並べた。
・・・それは、良く空想RPGに出てくるような、男なら一度は誰でも所持してみたいと思うもの。
つまり、「剣」そのものがそこにあった。
洗練された銀の光沢を持ち、その輝いた刀身は鋭く獲物に喰いつく刃。
「よっし、ルネはほっといて・・・ホムラ、行くぞ!」
ひとつ言いたい。
・・・どこに?
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