全書・第八巻・六節 "世界の全て"(7/9)縦書き表示RDF


全書・第八巻・六節 "世界の全て"
作:透麗鮫鱗



第6話:予言の星少年


「さーて、こんなこと聞くのもナンだが・・・」
プラインが話を切り出した。

「お前はホントにこの世界のことを知らないんだな?」

『はい。俺はこことはまた別の世界にいました。』

「なんてトコ?」

『地球ってトコです。別の呼び方だとアースとかガイアとか言いますね』

「ここは「テラ」って言うんだ。で、この世界の地図がこれな・・・」

プラインがもっていた丸めた紙をテーブルに広げた。

その地図に描かれていた、テラの地形を見て、俺は途端に仰天した。

『えっ?!・・・これ、地球と同じだ・・・』

まったくとは言えないが、大体いっしょ。
とりあえず特徴的な形の日本列島を忘れるわけが無い。

「ホッ、ホント?!!」

ルネも負けず劣らず驚いている。


しかし、その直後、プラインとルネが目を合わせ「やっぱり」と言わんばかりにこちらに向き直った。

「あ、あのね、ここ、シンセプトのお城に"神官"って役職の人たちが居るんだけど」

『うん、それが?』

「その神官は予言が出来るんだが・・・この前久々に予言したと思ったら、こんなことをほざきやがったんだ」

それまで喋っていたのがルネだったのに、いきなりプラインに変わったことに特に気にせず、聞き返す。

『なんて?』

「世界から、猛りの炎が星となりて天から、やって来る・・・ってな」

『そのことを何で俺に?』

「気付かないのか?これは俺の推測だけど・・・この予言、お前の事を指してんじゃねぇの?」

『・・・・・・今・・・なんて??』

「だ・か・ら!今の予言の言葉の中の"猛りの炎"って、あんたじゃないの?!」

『いきなり言われても、一応俺の名前はホムラって火に関するものだけど、俺、猛ってないし、星でもないし・・・』

「あぁ、猛りの部分はよくわからねぇが、星だったら問題ない」

『な、なんで?』

「さっきさぁ、私がなんか言おうとしたけど、プラインに止められたでしょ?」

『あぁ、そういえば・・・』

「あれね、ホムラが流星になって、落ちて来たことを言おうとしたんだ♪」

『えっ?!!・・・今・なん・・て・・・・・』

「説明すんのがめんどくなって来ただろ・・・あのな、まずお前はさっき"竜"に襲われてたろ?」

『あのさ、実質的に、なんで人間以外の・・・その"竜"とか存在すんの?』

「・・・まさか、まさかだとは思うがな、ホムラ、お前の世界って人間しか居ないのか?」

『いや、"獣"って言えば"獣"って言えるのも居るよ?ま、動物って読んでるけど・・・』

「いいなぁ〜。一度ホムラの世界に行って見たいよ・・・」

「あ、あのよぉ、ホムラ。お前の、その地球には"魔獣"とか"竜"っていないのか?」

『な、なにそれ?』


「しかたねぇな。教えるしかないらしい」

「しょうがないでしょ、プライン。ホムラはこの世界の人間じゃないんだから」

「ま、それもそうなんだがな・・・」





今、この二人に"借りを返す"と言うことは到底できないと悟った俺は、今のトコ、世話になるしかなかった












ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう