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あの日、僕達の故郷が終わった。バイオハザード日記 作者:

世界が荒廃するまで

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1 隕石落とし 藤堂啓吾






目次

世界が荒廃するまで。

ショッピングセンターの攻防。

世界再興をする人々。

世界を支配する女。


バベルの塔の話は次の作品で書きます
一日目
 目が醒めると、いつもと似た朝がやってきた。

「おかえり」

 俺は夢から醒めると「おかえり」と自分に対して、通例の挨拶を交わしていた。さらにふかふかのベッドが優しく包み込んでいてくれた。俺を寒さから守ってくれてありがとう。

「そういえば良く思い出せないけど、変な夢を見ていたな。いやぁな夢だったな」

 夢の始まりは、トラックにひかれるという恐怖に煽られる状況だったが、いきなり真っ白な部屋にいるという奇怪な気分を味わったんだ。その光景も既に夢のまた夢と消え、すべてが記憶から抜け落ちるところだった。

 俺の身体を覆う、ぐるぐる巻きのけったいな包帯や、波を打ってうねる点滴の管が、神様と出会った夢を現実のものだと疑わせた。


 神の力を与えよう。




 赤色の水晶玉が隕石落とし


 青色の水晶玉が死体復活


 黄色の水晶玉が悪魔精神


 紫色の水晶玉が…


 君に悪魔精神を与えよう。これで超人になれる。



 神様を名乗る男の言葉が過った。



「え。神様。黄色い水晶玉。超人。俺ってウルトラマンになったの?」

 …。

 ウルトラマンという言葉を呟いたものの誰もつっこみをいれてくれない。可哀想な俺だった。そういえば実のところは僕はトラックにひかれていたのか。

 廊下が騒がしく、まるで病院内でリレーのバトンの受け渡し練習をするかのように、看護士達がひっきりなしに走り回っていた。俺は個室のドア窓からその姿を覗き、只事ではないことを察した。

 廊下から広間へと続く道を通り、テレビに集まる患者や看護士に混じって、テレビの画面に俺は意識を向けた。

「アメリカ。オーストラリア。中国」と大国の名前がぽつりぽつりと聞こえてきた。

「ディザスターって言うんだろ。こういうのって」

 テレビを見ている誰かが言った。ディザスター。大災害のことだろうか。名前の響きと比べて、けっして素敵な出来事ではなかった。それは地震かテロか、自然災害か大規模な爆破を言う。

 俺はソファーの脇に手をかけてテレビを眺めていた。

 テレビのテロップには「アメリカペンタゴン壊滅。他十カ国の軍事施設がクレーターと化す」と書かれ、バージニア州のアーリントンのペンタゴン跡地にはぽっかりとした穴が空いている。

「まじかよ。アメリカ。アメリカが終わった」

 俺は自分の目を疑い、深くまで埋められようとしていた記憶が少しづつ、小さなスコップで掘り起こすみたいに蘇ってきた。あのとき見た、「隕石落とし」の小さな赤色の水晶玉が脳裏によぎった。嘘で合ってほしいといういちるの望みから今日の6月19日を無理やり4月1日と思考の転換を試みた。

「今日は盛大な嘘つき大会でもやってるんですか?」

 広場に集まっていた人の何人かは俺のことをちらりと見たが、すぐにテレビに視線を戻した。

「本当の話みたいですよ。だからこうやって皆が集まっているんですよ」
「へえ」

 世界中の軍事施設や主要都市に隕石が落下していた。テレビのニュースは生中継で、東京駅と浅草、池袋周辺に隕石が落下していることを伝えていた。避難場所として学校、病院が挙げられ、都心から離れるように勧告があった。

 俺はテレビから離れ、辺りを見回して下に降りる方法を探した。エレベーターで四階から一階まで降りると 病院の一階のロビーにはたくさんの人が、溢れるばかりにいて、一見病人ではない人も、看護士に誘導されて列を作って並んでいた。その列は病院の出入口からさらに奥まで続いていた。俺は人混みに紛れ、病院の出入口から外に出た。


 新宿の斜めに崩れ落ちたビルと、その背景に隕石があり、まるで宗教画の黙示録みたいに俺の眼に映った。

 降り注ぐ自然界の殺意を目の前にして、一つ向こう側の街から悲鳴が聞こえてきそうだった。

 それに雲一つない、紫色のバイオレットな空なんて初めてみた。





藤堂啓吾… 超人精神の持ち主 元引きこもり。25歳

百川桜 … 藤堂啓吾の幼馴染。一緒に逃げる。

杉田哲也… 藤堂啓吾の中学時代の友達

斎藤一郎… 防衛省職員

工藤亮介… チンピラ

佐伯静香… お姉さん

??? … 能力者



能力

隕石落とし。… 隕石を落とせる

死体復活  … 死体に生命を与えられる

悪魔精神  … 超人的な力、精神力を得られる

????  … 残り一つの能力

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