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ヤーシャの国の魔法技師 作者:アラトリウス

プルーフ・オブ・ゼム・ライフ

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第23話 怒りは振りきらずに

9/23は第22話~最終話まで一斉更新です。
読み始める場所にご注意下さい。
 サアラを連れてリマイへと戻ったのは、エルフの森で騒動が起きてから数日後。
 どんな早馬よりも速く戻ってきた瑛士達を何食わぬ顔でヤーシャ王は出迎え、シャルロッテは疲弊したサアラを抱きとめて二人の帰還を祝福した。

「しかし本当にやってのけるとは……それがあればどんな場所へも潜入可能だろうが、いかんせん素材が特大のエルフの涙では応用することも出来ん。外に伝わっても困る。それはお前が持っておけ」

 ヤーシャ王はサアラの心配はせずに、それだけ言いつけると瑛士の肩を掴んで執務室へと引きずりこんだ。
 瑛士から現地の情報を一通り聞くと、腕を組んで数分だけ悩み、メリルを呼んで三人だけで作戦会議を始めた。

「シャルロッテにはサアラと一緒に後方へと下がらせるが、お前には残ってもらう」

 なぜならば、

「スウィルノウとやらが進軍を始めたらしい。こっちは物資と兵を集める以上、このリマイから先へ出て迎え撃つのは難しいだろう。この街で戦いになる。その場にはお前が必要だ」
「……まぁ、いずれはそういう日がくるかと思っていました」
「思った以上に早かったがな。お前に戦争用の兵器でも作らせれば、後ろで控えてもらっていても魔法技師の武威を示せたのだが」

 いざという時に脅威にならないのでは、ヤーシャの国が召喚した魔法技師も、周囲を押さえつける武器にならない。
 もともと、ヤーシャ王が魔法技師……召喚者に求めていた役割はソレだったのだ。平和的な開発をしていたのは、あくまで緊急事態ではないという平時だったからにすぎない。

「お前に剣をとって戦えとは言わんが、その風の魔法を使えば支援くらいは出来るだろう。とびきり見栄えがいいやつを頼むぞ」
「まぁ、やるだけやってみます」

 あっさり答えたので、メリルの眉がひそめられた。
 瑛士は考えや準備も無しに相手の言い分を許諾しない、慎重な人間だ。それが快諾した。それも即答だ。何ヶ月も側で世話をしていれば、いつもと違う発言くらいすぐに気付く。
 考えていなかったわけではないのだろう。安静にしていたが、むしろ考える時間だけなら十分にあった。
 だが、ヤーシャ王はまだ話したいことがあるようだった。メリルもその場では何も言わず、じろっと瑛士を睨むだけで済ませた。

「ところで瑛士。スウィルノウとやらは、サアラ以外の族長は皆殺しにしたのだろう?」
「そのようです。殺した族長の代わりに、自分のシンパを新たな族長に任命して形の上では正式なエルフの長老になったと」

 エルフも人間と同じで一枚岩ではない。スウィルノウのやり方に反発する者もいれば、賛成する者だって当然居た。
 問題は組織力の違いで、スウィルノウは長を殺されて統制が取れないままだった各派閥を、それぞれ個別にまとめ上げたのだ。
 その手腕は正確で巧緻で見事なものだった。

「ならばなぜ、サアラは生かされていた?」
「……娶るつもりだったとか」
「ありえんわけではないが、彼女とて求心力のある存在だと思うのだが」
「エルフの森では"姫"と呼ばれてましたよ。話を聞く限り、彼女を長老にという意見もあったそうです」
「それならば、俺だったら殺している。本当に色恋の話だったらいいんだがな……」

 結局のところ、エルフの森に潜入してもスウィルノウ自身と出会うことはなかった。
 瑛士としても周りの情報だけしか伝えられず、スウィルノウが何を考えているのかは全くの推測しか出来なかった。

「考えてもわからんことに時間を費やすのは無駄だな。よし、メリル、兵の配置を決めたからこれを部隊に伝達してきてくれ」

 侍女に命じることではないだろうなぁ、と瑛士はぼんやり聞いていたが、武家の出身だということはメリルもこの手の知識は十分に持っているのだろう。
 というか、むしろ副将くらいには見える。

「メリルさんって、万能なんですね」

 思わず口をついて出ていた。
 何を見てそう判断したのか、メリルもすぐに思いついたのだろう。
 今までに見たことがないくらいに柔らかで、しかしどこか悲しげに彼女は笑った。

「本来は、私の夫がすべきことでしたから。亡き夫のやり残したことを、妻が代わりにしているだけです」
「その……すいません」
「謝ることはありませんよ。全てあの人が悪いのですから」
「それならば、奴を突っ走らせた俺の責任でもある。すまんが瑛士、俺はメリルに話がある。さっきの伝達はお前から伝えてきてくれ」

 仕事を奪われてむっとしているメリルさんだったが、無理です、と断れる雰囲気ではなかった。
 瑛士は考えなしに許諾することもなければ、無理ですと拒絶することも中々出来ない男だった。
 そそくさと部屋を出て、市街を囲むように建設された壁の上を走り回り、各方面の部隊に明日の展開位置を伝えて回る。途中からは飛行魔法も駆使していったりきたりを繰り返した。

 伝達自体は素早く終わり、瑛士は空高くに浮いて地上を眺めていた。
 中世の街並み。その外に広がる荒野。コンクリートとビルの無い人類の生活圏は、不謹慎な言い方をしてしまえば箱庭のようにも見えてしまう。
 だが、ヤーシャの国にも、ダの国にも、そしてエルフの森にも地に足をつけた人々が確かに生きていた。
 戦争に加担する、という感覚は薄い。しっかり認識しているつもりなのだが、恐怖感というものはそれほど感じない。

「もっとこう、葛藤とかがあるんじゃないか?」

 だれともなく独り言をつぶやく。
 返事はない。

 自分でも気づいていないが、ゲーム感覚なのだろうか。そんなつもりはないのだが。
 一生懸命、この世界で生きる伝手を残そうと足掻いてきたけれど、結局目の前のことで精一杯で、異世界から来た知識も何も、ろくすっぽ活かせていない気がする。
 唯一覚悟出来ているのは、自分がいずれ死ぬだろうということだけだ。
 この世界で、何歳まで生きられるだろうか。医療が整っていないなら、60まで生きるのは難しいだろうか。
 少なくとも、今回でヤーシャ王の心象を良く出来れば、安心安全に魔法技師としてその辺りの活動が出来るかもしれない。
 しっかりせねば……。そう思い、遠く地平線を眺めていると、瑛士は異変に気がついた。
 地平線が動いている。否、地平線に動いている何かが居る。

「まさか……いや、でも、あの高速移動で全員が走れば」

 行軍速度を大幅に見誤っている可能性があった。
 瑛士は慌てて急降下し、全軍に警戒態勢を取らせるように伝えて回った。
 当然、伝令もヤーシャ王の元へと走らせている。
 慌ててやってきたヤーシャ王とメリルが城壁の上にたどり着く頃には、既に地上からも敵が視認出来ていた。

 その軍勢は、数としては大したことのない、小勢力だった。
 だがしかし。地平線から現れて馬よりも速く徒歩で駆け、壁の外に布陣したその様子を見れば、単純に人間と数で比較できるものではないというのは一目瞭然だ。
 兵士達の動揺は目に見えていたが、敵を前にして大声で落ち着けと叫ぶことは出来ない。

「奇襲が上手い相手ですね」
「フン、それならばそのまま襲いかかってしまえば良かろう。何かまた邪な考えがあってわざわざ布陣したんだろうよ」

 ヤーシャ王はつまらなそうに吐き捨てた。
 スウィルノウの噂や情報はろくに入ってきていないというのに、なぜこうも相手の出方が分かるような言い方が出来るのか、瑛士にはわからなかった。
 だが、ヤーシャ王は少なくとも相手の出方を確信していたし、どうやらそれを待つつもりのようであった。

「こちらから打って出て行かれないのですか?」

 メリルがそう問いかけると、ヤーシャ王は大きく深呼吸をし、長く息を吐いた。
 無理矢理にでも自分を落ち着かせようという動きだ。

「俺のやり方だ。好ましくない時もあるが、俺は常に正道を示していく必要がある。暗殺は確かに理由としては十分だが、相手を後の世まで非難する理由はしっかりと残しておかねばな」

 ヤーシャ王の意思に答えたのは、後ろから近づいていた二人だった。

「だったら、それを見守るのは妹の役割でしょう?」
「エルフの不始末なら、私もそれを見届ける必要がある」

 シャルロッテの肩を借りながら、サアラ達がやってきていた。
 逃がすつもりだったとヤーシャ王は言っていたが、この分では城の裏口から脱出させても敵に捕まってしまう可能性の方が高いだろう。
 現にヤーシャ王も、敵が布陣しているのとは反対の方角に視線をやったが、思案のあとに「開戦したら領主館まで戻れ」と言うしかなかった。

「それなら今戻ったほうが安全だと思うんですけど……」
「見届けると言っても、これを渡したらすぐに戻るよ」

 そう言うとサアラとシャルロッテは、後ろ手に隠し持っていたとある物を瑛士へと差し出した。
 それは、瑛士がはめている腕甲をさらに精緻に作り上げた完成品だった。

「これは……銀ですか?」
「ダの国で生産している特殊な銀鉱から作った一品物です。特急で仕上げた試作品よりも良いでしょう?」

 最初に答えたのはシャルロッテだ。
 腕甲を瑛士から受取ると、エルフの涙を取り外して、新しい腕甲にはめ込んだ。

「宝石に刻んだ魔法は変えられないでしょ?瑛士さんが戻ってきた時に、魔導具の土台だけはしっかりしたものにしてあげたくて」
「魔法も刻印済み……しかも完璧だ。これならロッテはもう卒業してもいいくらいだ」
「いえ、それは……教えてもらうだけではなくて、新しく開発するのも、魔法技師のこれからの仕事でしょう?」

 合格点というだけでは飽き足らない、ということだろうか、と瑛士は納得して頷いた。
 より高性能で便利な魔導具を作るのなら、魔法だけではなくそれに適した素材が必要だ。
 そういった意味では、今後の発展に寄与出来るのは自分よりもロッテかもしれない。
 本人の気も知らずにのんきに青写真を描いていたのだが、腕甲はそのまま渡されず、サアラの手を経由した。

「私からは長老……いや、お婆様のマネにすぎんが」

 そういって宝石を撫でると、エルフの魔法にしては長めの呪文を呟いた。
 マネと言われて思い出した光景がある。ヤーシャ王の剣に魔法をかけ直していた、あの別れのシーンだ。
 今思えばあれが長老と会話する最後の機会だった。
 もっと色々なことを聞いておけばよかったと若干後悔したものの、あの時と同じように宝石が輝きを強めたのを見て瑛士は思い直した。

「マネなんかじゃないよ。ちゃんとサアラが技術を受け継いでるんなら、それはマネじゃない」

 それは模倣ではない。伝承だ。
 意図はちゃんと受け取られ、明快な彼女にしてはややはにかんだ笑顔が、その証左になった。

「ありがとう、瑛士。そう言ってもらえると、新たな魔法技師を見つけてから逝ったお婆様も喜ぶと思う」
「え……長老さんって、そのために長生きしてたの?」

 そんなこと出来るの?という意味で聞いたのだが、まるで子供の質問をいなすようにサアラに笑われてしまった。

「さすがにエルフにもそんな秘術は無いよ。でも、他のエルフの倍くらい長生きしていたお婆様が往生したにしては、随分とタイミングが良かったから」

 運命だったんだと思う。
 言うだけ言っておいて、サアラは照れくさそうに笑って弁解した。

「あんまり好きな言葉じゃないんだけどね、運命なんて」
「いや……良いと思ったことには積極的に使っていけばいいんじゃないかな」

 後ろではメリルが「ほう……エンジ様にしてはポジティブな意見ですね」と混ぜっ返したり、ヤーシャ王が「運命だろうがなんだろうが自分で背負えば良かろうに」などと男前な発言をしていた。
 だが、この場を和やかに、美談で締めくくることは出来なかった。

「人間よ!ヤーシャの国の王よ!」

 やたらと芝居がかった男の声が大きく響いた。
 並の声量ではない。魔法を使った拡声器で演説でもするつもりか。
 エルフの群れの中から、一人の男がゆっくりと歩いて前に出てきていた。
 言われずとも分かっていたが、サアラに視線が集中する。彼女は苦々しげに、皆の問いに答えた。

「奴が……スウィルノウ、エルフの森を荒らした張本人だ」

◇◇◇

 時刻は夕暮れ。
 開戦をするには不向きな時間だ。
 こんな時間に、しかも堂々仕掛けるなど、戦争の作法を知らないと言っているも同然だった。

「ヤーシャ王よ。貴様の横にいるのは前長老のマゴ、サアラで間違いないな?」

 やけにもったいぶった、ねっとりとしたしゃべり方だ。
 シャルロッテがぶるっと震え、腕をさすっている。
 気持ちはよくわかる瑛士だったが、話の方向に不穏は感じざるを得ない。なにせ、サアラを盗んできたのは瑛士なのだから。

「あぁ、間違いない」
「ほう。……その娘は重大な反逆罪で牢に打ち付けてあったのだが……どうしてここにいるのかな?」
「知らん。身分も定かではない男が売りつけていっただけだ。返してもらいにきたのか?」

 ヤーシャ王が景気よく相手の言い分を突っぱねたのには驚いたが、本当に返すつもりなのだろうか。
 不安を覚えた瑛士とシャルロッテだったが、その心配は長く続かなかった。

「まさか」

 失笑と共に、スウィルノウがヤーシャ王のセリフを切って捨てたからだ。

「その女は……いや、その女の家系は、エルフを裏切った犯罪者なのだよ」
「エルフを、とは大きく出たな」
「しかし、大げさではない。この200年というもの、エルフが森にこもって人間と交易などせねばならなかったのも、全てはその女の血族のせいなのだから!」

 スウィルノウの言葉に、後ろで控えるエルフ達の目がぎらりと光った。
 演説家はヤーシャ王の返事を求めず、まくし立てた。
 かつて魔法とはエルフのみが扱えるものだった。人間に与えられたものではなく。しかし突如として魔法を手に入れたヤの国は周辺諸国を飲み込んでヤーシャの国へと成り上がり、エルフの森は良質な木材を供与することで同盟を結んだ。

「そう。同盟だ。なぜ、同じレベルで盟を結ぶ必要があるのだ?貴様ら短命の人間ごときが、裏切り者の伝えた技術程度でぬか喜びして対等気分とは片腹痛い。この状況を作ったのが、前長老の血族だ。血族の贖いは血族が請け負うのがエルフの慣わしなのだよ」
「で?その罪で捉えていたのか?」
「それだけではないが、ともあれその女からは、既にあらゆる尊厳を奪い、刑を終えた」

 ニヤリ、とスウィルノウの唇が歪む。
 メガネの奥の瞳がぐにゃりと愉悦に歪んでいた。

「その裏切り者は既に、純潔を失っているんだよ」

 ピシリ、と空気が固まった。
 サアラは直立して固まっている。顔からは血の気が失せ、健康的に日焼けした彼女の褐色の肌は、乾いた土のように生気を失っている。
 好機の視線を向けるつもりはなくても、戦場に立つ大人なら意味は分かる。同族からは下卑た嘲笑を。人間からは同情の憐れみを。
 あぁ、しかし。

「汚れた経歴に、穢れた肉体。もはやそいつにエルフとしての価値などない」


「なんなら、貴様にくれてやろうか、ヤーシャ王?古びた因習に囚われた、愚かな人間の王には中古品がピッタリだよ」

 しかし、それ以上に。
 瑛士は思った。
 あの愚か者が一言ずつ愚言を発するたびに、メリルとシャルロッテから立ち上るプレッシャーが胃をギチギチと締め上げる。


 だが、最初に爆発したのは女性陣ではなくヤーシャ王だった。


「あいにくだが、俺はもう娶る妻を持っている」
 言うが早いか、隣にいたメリルの腰を抱いて引き寄せると、わざとらしく壁の外へとつばを吐いた。
 突然の行動に、いつもなら諌めるはずのメリル自身が固まっているのだから誰が窘めることもできない。

「純潔だなんだと、貴様の方がくだらない観念に縛られているんじゃないのか?
 短命の世界でも時代遅れな古臭い考え方をするものだな、高等な生き物とやらは」

 まぁ、この世界でもその手の艶ごとめいた話はいくつもあるし、作られているのだろう。そうそう一人と添い遂げることがない事も、話を聞いている大人たちは分かっている。
 そうやって唾棄してしまえば、たしかにスウィルノウの言っていることは、機微など微塵も知らない童のような寝言に過ぎなかった。
 だが、寝言では済ませられない。

 顔を真っ赤にして離れようとするメリルを片腕で締め付けながら、ヤーシャ王はニヤリと笑って振り返った。

「おい、いい顔をしてるな"瑛士"。その臓腑を締め上げる気炎、思うがままにぶつけてみたらどうだ……なぁ、"エンジ殿?"」
「気炎、ですか?」
「怒りを溜め込んでも体に悪いぞ。骨は拾ってやるから、好きにやってみろ」

 怒りを発散する。
 たったそれだけの正体に気付いただけで頭の奥までがスッとクリアになって、
 沸騰した血液が脳みそを埋め尽くした。

「耳が長いだけで偉ぶるなよ、野蛮な文明の異世界人。アンタがどう思おうが勝手だけど、そんなもんは俺が全部、雪げるんだよ」

 パクリだったが、硬直したサアラの肩に右手を回して引き寄せた。

「彼女は俺がもらう。ヤーシャの魔法技師の妻だ。彼女を汚れているというのなら、それは……」

 自分の手に余る領分を言いかけ、息を吸って踏みとどまる。
 だが、その背中を押したのはいつのまにか瑛士の左腕を胸に抱いて寄り添っていたシャルロッテだった。

「未来の大陸に名を馳せるヤーシャの国の魔法技師。この方には、"彼女ほどふさわしい女性もそうはいません"が、それを貶す意味、お分かりになられますか?」

 国王、王女が揃って吐いた言葉に、兵達の歓声が答え、大地が揺れた。

「ぐっ……だが、過去に冒した過ちは消えぬ!」
「それは」

 ヤーシャ王が反論しようと口を開きかけたが、答えを返したのは瑛士だった。

「アンタらの言い分は間違ってる。それを全部、私が証明してみせましょう」

 ほう、とヤーシャ王がほくそ笑み、瑛士に頷きを返した。
 瑛士もそれに首肯する。
 二人の美女は彼の側を離れ、それぞれの言葉で送り出す。

「瑛士、感謝する」
「ご武運を、瑛士さん」
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