「どうか……したの?」
「してねぇしてねぇ。それよかおまえ、今日も訓練島行くのか?」
はぐらかして、違うほうへ話を持ってく。
ルーフェイアは人を疑わない――よくこれで前線にいられたな――から、それ以上突っ込んでもこないで、俺の話に乗った。
「うん。裏の施設……怒られちゃうし」
「倒しすぎで怒られて使用禁止とか、メチャクチャだろ」
つかこんな理由、聞いたことねぇし。
「またすぐ行くのか?」
「じゃないと……暗く、なるから」
授業終わってすぐ訓練に行くってなら、シーモア絡みの話は戻ってからってことになる。ウソついてる可能性もゼロじゃねぇけど、こいつの場合すぐ顔に出るから、今回はナシだろう。
「そか、なら早く行ってこいよ」
「うん」
ぱたぱた、ルーフェイアのヤツが出てく。
「ルーちゃん行かせちゃって、だいじょぶなのか?」
「戻ってきたとこ押さえりゃ、どうにかなるだろ」
今から行ったとして、戻るのに使えそうな船は、二つか三つだ。
「んじゃその前に、イロイロやっちまおうぜ」
これにはみんな異論なしだった。
シエラじゃ放課後もけっこう忙しい。食事は出してもらえっけど、あとはぜんぶ自分でだ。いちおう洗濯も頼めるけど、たまになくなるし、なんせ扱いが荒い。だから俺らくらいになると、自分でやるヤツが多くて順番待ちだった。
ほかにも予習復習しとかないとヤバいし、自主訓練サボるとおもいっきり落ちこぼれる。
まぁ今日はさすがに、休まねぇとムリっぽいけど……。
「オレ、教官に『三人で自主練』って言ってくるわ。んで休むって」
「頼むー。んじゃその間に僕は洗濯、当番だからやっとく」
何日かに一回しか自分の割り当てがねぇから、こういうのは何人かが集まって当番決めて、まとめてやるのが普通だ。
「イマド、先輩とリティのぶんもあるんだよね?」
「あるだろな。俺も寮戻るわ」
たぶんいつもの場所に、ひとまとめに出してるはずだ。それにもうひとつ、ほっとけねぇモンがある。
戻って部屋のドアを開けっと、ちっちゃい女の子が奥から飛び出してきた。
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