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Chapter:02 苦悩
Episode:14
「一休みしようぜ」
「うん」
 勉強道具を放り出して、おもいっきし伸びをする。
――あれ?
 ルーフェイアの頭越し、入り口の扉のほうで、アーマルとヴィオレイのヤツが手招きしてた。
 こっち来りゃ早えぇのに、そうもいかないらしい。

「悪りぃ、ちっと席外すわ」
「あ、うん」
 ルーフェイアのヤツをあとに残して、悪友たちの方へ行く。
「なんだよ?」
「いや、そのさ……」
 どっちも歯切れが悪い。言いよどんだままダンマリだ。

「用がねぇなら、帰っぞ?」
「待てってば」
 もっかい顔を見合わせてから、ヴィオレイのほうが口を開く。
「――おまえさ、ルーちゃんとあんまりいっしょにいると、やばいと思うんだよ」
 思わず吹き出した。
 ある程度予想してたけど、ここまでパターンどおりだとバカすぎて笑うしかない。

「おい、笑い事じゃないぜ? 女子の連中、メチャクチャ言ってるぞ」
「俺がルーフェイアと寝たとでも?」
 悪友二人が石化する。
「い、いや、そこまでは……」
 もうちっとなんか言われっかと思ったけど、意外と女子は気が小さいらしい。

「だったら別に、どうってことねえだろ。ほかにねぇなら、俺戻るわ」
「おい、ちょっと待てよ」
 こいつらが呼びとめた。
「なんだよ?」
「……あのさ、おまえどうして、そんなにアイツの味方すんだ?」
「いや、それはルーちゃんが可愛いから」
 よく分からない茶々を入れた、ヴィオレイのヤツを殴りつけながら、ちっと考える。
 こいつら口が堅いし、話が分かれば味方になるかもしんない。

「誰にも言わないって、約束できっか?」
「へ? まぁ、おまえがそこまで言うなら、約束するぜ。なぁ?」
「当たり前じゃないか」
 なんかひとり微妙にズレてる気がすっけど、ともかくこいつらが同意した。
 で、一呼吸置いて。

「あいつ、戦場育ちなんだよ」
「戦場? 戦争孤児ってやつか?」
 さすがに予想の範囲超えてたらしくて、こいつらが的を外したことを返す。
「そんなカワイイもんじゃねぇって。
――あいつ少年兵あがりで、ここ来るまえは最前線にいたんだよ」
 二人が呆然とする。


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