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あらすじ 凶鳥は退治した、以上!
第九話 いつになったら帰れるの(怒)!!


 いくら光喜にとって皇帝のイメージから離れていてもモラセスは皇帝に間違いないのは大いに結構。

 いやいや、それよりも俺は一刻も早く地球へ帰りたい、そう早く返してもらおう。

 「のに、なんで熱烈歓迎を受けておるんじゃ俺は…」

 見て?俺の状況。霧を祓った兵士たちへの労いと俺の大歓迎会というなの宴が城を上げて行われている真っ最中だった。

 「しかもこの格好!!」

 真っ白で長くてぴらぴらしたドレスを、女物の、女しか着ない、ドレスを!着ねばならぬのじゃーーー!!

 「楽しめ、女神おまえのための宴だ」

 カラクはどこ行く風で酒を傾ける、おおう、そうだねお前には関係ないね?寧ろ俺のドレスが胸を強調するようなドレスだから温い視線をビシバシ感じるとも。

 くそー何もかもがむかつく。

 城の大広間の一つに体を清め、着替えさせられた俺とカラクが通された。広間には上着を着たモラセスがクッションを沢山ひいてある一段高くつくられた上座にこれまたフカフカの絨毯とクッションが床ひかれその上に座って待っていた。

 モラセスは若干さきほどより見栄えのよい服を着ているが、カラクにも勝るとも劣らない男らしい体系とこの世界には美形や美丈夫が大繁殖しているのかと切に聞きたくなるほど、また男前な皇帝だった。

 少しクセ毛の金髪、肌は褐色で皇帝というより夜遊びのなれた大人の印象が強い。

 まあ、光喜にはモラセスの皇帝としての功績は知らないので見た目だけで判断しているに過ぎないが、モラセスの隣にたっているフェロモンをムンムラムーンと発している美女の存在もとても気になる。

 此方は冷たい印象の美しい女性、紅い色の口紅が男心をくすぐる。

 彼女もドレスを着ているのだけれど、なんていうか……露出が高い。

 腰まわりと胸を隠しているだけの挑発的なドレス、美女の胸の谷間に視線が行ってしまう。

 髪はやや赤みのある胴色で、目は少し釣り目の白の色。

 本人にとってベストな化粧を知っているのか更に彼女の魅力が引き立っていた、美女だけなら光喜も大歓迎な所であるが…その女性が先ほどから一瞬たりとも俺から視線を外さないのに少しばかりの緊張を感じさせられた。

 当人である俺はモラセス皇帝の隣に座らせられて、やれ酒の飲めや食えやとモラセスに構われていた。

 まさか、美女はモラセスを密かに恋心があるとか…そんで女として俺(中身は男!これ強調)に嫉妬していると、か…。

 冗談じゃないですよ? 

 最初からモラセスは敬語など使わず半端無いフレンドリーな態度で俺に接してきた、たとえ相手が女神だろうと。それは俺にとっても歓迎できる、やたらめったら恐縮されても面倒だった。

 それはいいとして、彼の親しみやすい言語と行動が美女の嫉妬心を駆り立てていたのであったら…考えるのよそう。手におえねぇし。

 モラセスが隣にたっている女を光喜が気にしているのに気づくと、わざと光喜の肩を抱き自分の近くへ光喜を引き寄せる。

 「なにするんだ!止めてくれ」

 うひょ~ギラギラした目で見てるよ!!闇にまぎれて後ろから刺されそうな雰囲気してるぅ、お願い俺を巻き込まないで!

 周りに不審に思われない程度に皇帝の手から逃れようとするが、皇帝は楽しそうに笑うだけ。

 はあ~早く帰りたい。

 ため息をこぼすと、グイっと強く肩を引き寄せられた。文句を言おうと口を開く前にモラセスが光喜に囁く。

 「そろそろ抜け出すぞ、もう十分に顔は出した。俺もお前も」

 え?と呆気にとられていると、モラセスは立ち上がり覇気ある声で言う。

 立ち上がると個々に楽しんでいた兵士は一斉に皇帝に注目する。

 「今日の働き見事だった、女神の光臨はわが国始まって以来かつてない幸運!」

 ワーッと周りに歓喜の声が上がった、光喜はどうしていいのかただ見守るだけ。そしてモラセスは続けた。

 「原罪の霧が消えさり、女神が世界を救うだろう」

 ちょっと勝手に話を進めないでくれる?俺はそんな事は一言も言ってないんですけど…。

 「我らの女神に栄光あれ!」

 喝采とはまさにこの事、光喜の耳に大音量の声は直撃というかもう凶器。

 皇帝が皆から視線を外し、光喜の方へ向くと喝采は止みまた思い思いに兵士たちは酒を飲み始めた。

 「さて、行くぞ」

 モラセスが顎で外を指す、光喜も落ち着いて話がしたいため素直に頷いた。

 モラセスを先頭に俺とカラクは続く、大広間の裏側にある扉から出れば先ほどまでの活気が嘘のように静まり涼しい廊下を歩む。

 人の気配が薄まった頃まで廊下を進んだモラセスは立ち止まり、暫し周囲の気配を探ると満足したのか後ろについてきている光喜とカラクに振り返りついでとばかり、柱を背に当てると腕を組んで口を開く。

 「賢者が女神を光臨させるというお達しはあったが、本当に女神が実在していたんだな?正直、俺は半信半疑だったぜ」

 面白そうに光喜を見つめる。

 「知らん、ドイツもコイツも女神女神うるせぇよ」

 ムスッとした顔を隠しもしない光喜にモラセスは笑う。

 「現に霧を祓ったもんは仕方ねぇな、それに加えて純白の髪の女は女神以外に存在しない」
 「へ?そうなの」 

 面白そうにモラセスは更に笑った。光喜も思い返してみればエグゥテの民にも女になった光喜と同じ髪の色はいなかった。

 「本当に何も知らないのか?」

 モラセスは光喜から視線を外し後ろに居るカラクへ視線を移した、カラクもモラセスの視線に無言で頷く。

 「それはご愁傷様」

 まったくだよ!光喜だって好きこのんで女神に立候補したわけではないのだ。

 「それより!!確か王宮には地球へ帰れる方法があったんだよな?俺を地球へ帰してくれよ!」 

 光喜にとって最大の望みはそれだった、早く地球へ帰りたい。モラセスはなんでも無い顔をして。

 「ああ、いいぞ」
 「じゃあ直ぐに帰る」

 ノア・レザンについて一番の笑顔で光喜が言うと。

 「今は無理だ」

 また寸止めかよ!畜生。
ついつい他のサイトさんの小説を読みながら書くので遅くなってしまいます。みんな面白すぎ。


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